sssさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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大学は出たけれど(1929年製作の映画)

4.5

瞳がとても真っ直ぐしている。
バスター・キートンに似ていてかっこいい。
そしてなんとも可愛らしい筆致。

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.6

夜の中を揺蕩う体験をともに味わう。
夜が作り出す影と移動が、主人公の人生と重なり合う。
アケルマンのような俯瞰する視点も心地よい。
この映画の「南国」は「パリ、テキサス」であり、「イグアスの滝」だ。

赤い河(1948年製作の映画)

4.7

「フィーヤ!」
アナログな圧倒的数の運動が、映画的な歓びとなって押し寄せる。
人情噺も花を添える。

恋のエチュード(1971年製作の映画)

4.6

「幸福は後で分るものです」
恋の練習曲を、トリュフォーが映画に塗り替える。
未熟なゆえの美しさがそこにはある。

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ジャック・ドゥミが運命の恋をぽきっと折ってしまう。
色彩とメロディーを使って、とびっきりロマンチックに。

真夏の夜のジャズ(1959年製作の映画)

5.0

「ルイ 街は君のものだ」
完成されつくした写真的美が
音楽とともにスイングし映像的美となる。
最良の瞬間はいつだって、映画的だ。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

「夜明け前が1番暗い」
16mmフィルムの魔法で、何でもない風景が映画になる。
印象的な表情が幾度となくあった。

8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

「人生は祭りだ」
秩序と現実を脱ぎ捨てて、
みんな一緒に手をつないで踊る快楽を味わう。
映画にはそれができる。
映画にしかそれはできない。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.9

「われ発見せり」
エッフェル塔のみが固定され映し出される始まりから、
走り続けるドワネルだけが画面に固定され、景色が移ろうラストへ。
海に辿り着き、ドワネルは始まるのだろうか。