inoueさんの映画レビュー・感想・評価

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

中盤、東京の俯瞰の逆再生でまた極道に戻ってくのかと思ったけどそうはならなかったです。

感情移入してしまいそうなところが何度もあって、なんとか入らないよう気をつけながら鑑賞しました。

役所広司とキム
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.7

「俺は確信した。会いたいと思えばいつでも会えることを。」

映画の中で1つだけでも良いセリフ残せると良くなるしそれが大事なんだなと。


ウォンカーウァイ節が出てて、編集と広角使うあたりがやっぱり今っ
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海街diary(2015年製作の映画)

4.0

青緑がかった、海みたいに透き通ったフィルムトーンと個人的に理想的な家と生活で一生見れました(笑)

未成年が親元離れた時どういう手続きするんだろとか気になりましたが、生活一つ一つが丁寧に描かれていて3
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活きる(1994年製作の映画)

3.8

ちゃんと起承転結で、
最後も締めてクオリティ高!という作品。

マントウ49個分は笑いましたw
しかもちゃんと王先生は生きていたんだという。

たまに大差ないのにアングルが変わるところが気になった。
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プラットホーム(2000年製作の映画)

3.9

当時の少し異常な日常とそこに生き生きと生活する人々。

特に銃殺刑の話から女の子2人で化粧をしあうシーンは美しかった。

終盤に向けて一気に時間が進んでいて(チャンジュンの髪の毛が時間を表してる)それ
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.8

好奇心旺盛なカットが随所に見られてそこが一番のみどころでした。
特にお気に入りはロープウェイのようなもので下るシーンです。

月明かりとして街全体ををライトで照らしてるのも”非現実感”でてるしとても効
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.7

最初と最後の時系列が繋がる。

ちょっと混同しますが、
主人公はカメラを持ち歩いてるので”彼が作った映画”としても取れる前半から、
後半辻褄が合ってきてこれは現実だったんだ、と分かりました。

記録映
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.9

「これは夢か」と言ってくれて良かった!
言わなくても感じはするのですが、言ってくれてとても納得して鑑賞できた。

練ったアングル→ジンバル歪みワンカット→練ったアングルと緩急があって見入りました。
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長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

3.7

ロケットとUFOは、他のレビューを見て「景観に合わないから」とか「誰も見ていない三峡を宇宙人くらいは見ていてほしい」というので大納得しました。

結構地に足ついた物語で、
登場人物が特にメッセージを発
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.9

冒頭からドンヨリの「2人」の世界から始まって、キザなセリフを詰め込んでくるあたり最高でした。

サッカーの試合で、開始直後はラフプレーをしてレフェリーの審判基準を引き上げたりするように、この映画もその
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

構図と俳優さんの演技がとても美しかった。

冒頭のワンカット、壁の穴から土とロバとパンしたら雪、この演出で「うわっ」と引き込まれました。

季節ごとの植物やや農作業の移り変わりが丁寧に描写されていて、
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ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.9

FIXの画と人物の動線がとても良かった。
自然光やナメをふんだんに使っていて、
被写界深度浅めの柔らかい画も印象的でした。

特にリビングの動線、
•うさぎの世話してるとき電話取りに行ったり
•おじい
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.5

「メイという女は鬼門だ」
パインに対して「賞味期限切れだ」
いとこの店主が手紙を真っ先に開ける

ここには笑いました(笑)

やっぱりカットとカットの繋ぎ方が上手いなと思いました。
部分的なインサート
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

3.7

展開が早くてまさかの見やすい作品でした。

マギー•チャンが綺麗で、
マギーのヨリのカットはどれも美しかったです。

喧嘩相手に乗り込む時のスローのモーションブラー(ああいうのなんていうのか分からない
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.7

50年前の映画、、、
今ではよく見る内容のものですが、
これが50年前に作られているのは驚きでした。

体が浮いたり顔の色が1カット中に変化したりとギミックも凝っていて今やってもなかなか大変なことをし
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テリファー(2016年製作の映画)

3.1

妻と鑑賞。
記録です。

ノコギリで切り裂くのは見応えありました。

愛情萬歳(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目鑑賞。
1回目では理解しきれなかったため。

シャオカンは内気なゲイ、メイはおそらく彼氏と別れ仕事に明け暮れる毎日、アーロンはストリートで暮らしてどこか安定や夫婦を求めている様子。

誰かにされ
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青春神話(1992年製作の映画)

3.7

中国の映画をいっぱい見て勉強しよう!
ということで一本目の青春神話。

ツァイミンリャンという言葉も聞いたことあるようなないようなで観てみました。

正直特に変わったところなどなく、
期待していた分少
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郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

3.9

もっと中国の映画を見ないとな、
と思った映画でした。

多分その後にやっと面白さがわかると思います。
何も知らずとも楽しめましたし、
「時系列が同じ地平線を辿ってる」っていうのは確かに理解できました。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

こんなにも長くする必要あったのか?というのが素直な感想でした。

画と編集の上手さ(抽象的な画面の揺らぎやカットのスムーズな繋ぎ)があったから全然見れましたが。

ラスト彼女の変化にも、
それまでの間
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.0

久しぶりに再度鑑賞しました。

「ボーダーライン」は僕にもかなり深く関係のあるもので、
興味深くみました。

「ボーダーライン」の起源はありますが、
個人的には「精神疾患と健常者のボーダーライン」とい
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あるラブソング(2022年製作の映画)

3.9

ジャケ写をみて鑑賞。

過去→今日→明日へ
へと気持ちが移る映画。

全体通して時間も1時間少しとちょうどいい時間だったし、
「今は観光地だが昔は憎き田舎の地元」というのがどこか自分の知らない場所の物
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あの子を探して(1999年製作の映画)

3.7

終わりよければ全てよし(笑)

何かの映画を見た時にチャン•イーモウを知り鑑賞。

実話っぽくて実話ではない。
とてもドキュメンタリーに寄せて作ったもの。

前半は主人公の気持ちの描写全くといってなか
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

冒頭ん?そんなに面白いか?と思いつつ見ていくと、徐々に「そうはさせないぞ」と言わんばかりに展開させてきてラストの終わり方が秀逸で良かったです。
目的は異常なんだけどミルドレッドが初めて笑ったところでも
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリーのような小説のようなとてもいい映画でした。

出演している人たちもリアルだそうで、
映像も美しかったです。

ドキュメンタリー的に撮らないと行けないであろう作品で、ここまで丁寧に1カッ
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

パートナーと鑑賞。
これ2人で見てる方が共感したり笑ったりして楽しめますね笑
犬も飼ってますし
(なぜかジム・ジャームッシュとハリウッド映画だけは一緒に見てくれる)

やっぱり素朴で日常的で丁寧に紡ぐ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.7

事前情報ゼロで鑑賞。
最初サスペンスかと思いなにか明確な謎と答えがあるのかと思いきやそういう訳でもなく、構図や美術、時代設定への粒子感やアスペクト比、演技や自分の本質と狂気とそれを避ける行動。的なもの
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

ドゥザライトシングは大好きな映画で
そのスパイクリーの映画と期待したが、
期待以上ではなかった。

やっぱり音楽は気が利いててオシャレでした。
だけどラスト以外は別にこれといった特徴もなく、そうはいっ
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.7

全く事前情報なく鑑賞。

思ってたのと違ったが面白かったです。
題名はそういうことだったんですね。

最初救えなかったが、今度はちゃんと色々な人含めて自分も「救えた」ということなのかなと。

最後目的
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.7

祖母のお話を基に作っているのですね。

とても画が美しくて、アングルもこだわっていて見応えありました。
冒頭付近の夫婦の会話のアングルがわかりやすいですね。

抽象空間とリアルの混在の仕方もうまいなと
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

ラストシーンの「おじちゃん」に戻る覚悟とショウタの覚悟も大事でしたが全体を通しての感想の方が今回は合っているかなと。


小学生の時に母親と見ていたということもあり、誰も知らないが大好きで、また好きな
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

今作は静かに動くではないが、それぞれの気持ちの片鱗は掴めた気がする。
相手を知り尽くそうとすると離れそうという気持ちはすごく共感した。
あの車の中の西島と岡田の対話が今作のかなりのキーだなと。

意図
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.2

期待していた分少し残念。
手持ちは良いが画が微妙だった。
観たのが3:00だったのが悪かったのか。

画が良ければもっと物語に説得力ができたのに。殺しって1人のヤクザからそんなに頻繁に降りてくるもの?
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ヘロイン×ヒロイン(2017年製作の映画)

3.7

ドラッグダメ、
じゃなくて
あくまで更生していく人々の模様を映していたのが良かった。

万人毎日努力して生きていて、
最低な生活から自分を取り戻そうとする
人たちが美しかった。

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

ラスト、
あの頃の自分に戻れた。
あの頃の素直な気持ちにやっとなれた。

そのような「感じ」が伝わる。

それだけ、あの肩に寄りかかる10秒ほどのカットだけで終わりは良かった。
救われることが何より大
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