だんだんと映せなくなっていくその過程
撮れなかった姿、録れなかった声
構成・編集 佐藤真
恋愛、ナンパ、労賃交渉、この映画に『青春』と名付ける。
ポップソングが唯一の教育機関であり父であり監視者の役割をもつ。
こんな話作ってなんになるんだろう
だからなんなんだろう
とりあえず大きな声を出すことでしか物語のピークを演出できないバカバカしさから抜け出してほしい。
いかに責任を1人の人物に押し付けていったか。
いかに原爆を「ヒューマニズム」としてしかとらえられてこなかったか。
(ノーランがこの映画を撮って本当によかった。ノーラン以外が撮っていたらとてつもな>>続きを読む
1966年の中国、とてつもなくピュアである一方ですでに演技的なウソくささもある。
一瞬の「幸福」を描いた奇跡的な一本。ワン・ビン前史として見た。
「趣味で登山をしていると、山道で鹿や猿に出会うこ>>続きを読む
声が世界をつくる音声第一主義。とはいえ声と字はひとつ。
だからこそ吹き替え声優の発音がダメ。意味をわからずただ発声しているだけだから意味が通らない。
原題:妖猫伝
在宅看護の患者が1人亡くなる場面から始まるが、悲壮感はまったくない。こたつの中で医師と家族たちが話しているところから、長い時間をかけて関係をつくっていることがわかる。
重度の障害をもった患者が在宅>>続きを読む
朝6時から健診をするのは、健診を受けた後に農民たちが畑に出られるようにするため。
医療の知識を啓蒙するための人形劇や演劇をやる「演劇部」や、記録映像を撮る「映画部」が病院内にある。
「反暴力とは、ヒエラルキーの上位からの暴力に対抗し、その暴力をなくしていくための手段としての暴力である。ヒエラルキーの上位にスポイルされることなく、あくまでヒエラルキー下位から発せられ、自身の立場、尊>>続きを読む
東京からバラバラに散らばり疎開した子どもたち。その親は東京大空襲で死んでいく。
残された子たちのその後の人生、語りの一つひとつが印象に残る。
最後の取調室の美術のショボさ。
登場人物全員がスタート地点から最終地点まで何も変化していない。
これくらいの浅い映画なら90分内でサッサとやらんといかん。
「例外状態」の現在から、「例外状態」だったあの時を照射する。
繰り返し響く「demolished」。
ゼーバルト『アウステルリッツ』も想起。
音楽Oliver Coates
海の青いこと!
「弾薬庫ができてこの島を出るという選択肢もあるけど、ここで生きていくことを人生の問題として捉えたい」
「石川真生 私に何ができるか」展がとても大きなものだったと改めて思う。
「石川真生 私に何ができるか」展の写真に写る人たちがたくさん出演している
「『国賊』と呼ばれて育ったけど、そのときのことを水に流さなかったからそれがバネになったのね」
大杉栄・伊藤野枝の娘の生き様。このように受け継がれていく、そしてその生き様は周りの人たちにも波及してい>>続きを読む
画面の端にテレビがあり、囲碁番組が流れている。・・・が、「アスワグループ杯」などという棋戦は存在しない。しかも棋士の石を打つ手つきが明らかに素人である。ということは、これはわざわざ撮影しているというこ>>続きを読む