せらさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

カンフー・トラベラー 南拳(2017年製作の映画)

3.2

まあB吸映画なんだろうけど結構観れるのは、はちゃめちゃな設定があくまで作品の外縁を成すものとして限定されているのと、カンフーがしっかりしているからだろう。


よく観ればツッコミどころもあるけど(エイ
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ナイト・オブ・シャドー 魔法拳(2019年製作の映画)

2.6

特殊な装置を導入してストーリーテリングを代行するのは、よろしくない(古典的な意味で)。

あと流石にカンフーのキレはもう厳しいのか。若き日の「師匠と弟子」シリーズを思えば、ジャッキーが師匠役をやってる
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二ノ国(2019年製作の映画)

1.6

うーんこれは。
前評判もどんなに良くはなかったけど……


伏線を回収するというよりは、設定が後から後から付け足されるので、茶番感が拭えない。

だから最後のオチだって説得力がなく、ご都合主義に見える
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ブレイブ ストーリー(2006年製作の映画)

3.7

私生活が激動で、1ヶ月ぶりの映画。
この映画は小学生のとき以来観た。

今みると、かなりメタ的なRPG映画(最終決戦が五稜郭だったりとか、転校生はずっと転校生だったりとか)。

その辺りが、RPGとし
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獄門島(1977年製作の映画)

3.4

このシリーズに出てくる刑事というのは、いつも単線的で図式的な存在なんだなとあらためて思った。

金田一は、相手にひとりでに語らせるのが上手い。

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.7

やはり金田一の声がいい。
食事しながら観てたから、金田一が頭垢を落とすシーンで、他の登場人物と一緒に引いてしまった笑


シリーズ最高傑作と謳われていたけど、個人的には『犬神家』の方が、間合いやカット
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日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.4

山口努は「形骸」を芸にし始めた感じがある。

この映画がどこまで実際の歴史を反映しているのかわからないけど、やはり昭和政変から続く「尊皇」をめぐる二つの相剋する思考の網目として「長い日」は展開されてい
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.5

アクションが派手でいい。
中途半端なギャグが結構ウケた。

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.3

これは凄い映画だと思った。
悪魔祓いというと前近代的イメージがあるけど、これは現代アメリカが舞台。


臨床では、精神科医と悪魔祓い師に協働関係があることは知られているけど、神父が悪魔の語りも心理学的
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.6

4年前に飛行機で観て以来の再鑑賞。
マーゴット・ロビーが本当に可愛い。


スーサイド・スクワッドって、そもそも部隊の制御のためだった魔女がuncontrollableになって駆り出されるんだから、そ
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.3

昔第一作を観た時はあまり響かなかったけど、本作はテンポが良かった。
背景がところどころ描き割の様。

一番最後のオチが良かったと思う。

トリック 劇場版2(2006年製作の映画)

3.8

堀北真希さんがギャグをやってるの、新鮮だった笑
懐かしい。

トリック 劇場版(2002年製作の映画)

3.7

未鑑賞だった。
TRICKシリーズの主な特徴が集約されている良い出来になっていたと思う。

ザ・ライト -エクソシストの真実-(2011年製作の映画)

3.2

Amazon primeでギリギリ観ていたら、クライマックスで再生エラーが起きて観れなくなってしまい泣いた。いつかリベンジ。


主人公が『マトリックス』のネオ感。
エクソシストと精神科医の幸福な関係
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2020 世界終焉の日(2019年製作の映画)

1.2

これは酷い。アセンション映画なのか?
音楽も合ってないし、展開にもリアリティがない。結論も凡庸。


宇宙人体験を、精神疾患の患者が救済に向かうためのプロセスとしての幻想だとするのはいいけど、最終的に
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.8

これは怖い。
異色のエイリアン映画だけど、ほとんど天敵と獲物の関係を描いている。


エイリアンと人間に、こういう意味でここまでの力の差がある作品ってあまりないと思う。
人類はそもそも天敵に対抗するた
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

事前情報と内容がやや違ったので驚いた。

実はユダヤ映画だった。
二人の関係性だけではなくて、それぞれの生活圏に相手を引き込もうとする描写が層状に積み重ねられている。

アクアマン(2018年製作の映画)

3.7

映像が美しい。
マーベルは全力でファンタジーをやってくれるのが良い。

甲殻王国の造形が好き。

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.3

平手友梨奈がハマり役。

明らかに村上春樹がモデルの人気作家を出したり、「社会コードへの叛逆性」が天才の特徴の如く描かれているのも、文壇に対するステレオタイプを強化するだけなんじゃないか、と思った。
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.3

この物語の主人公はノーマジのコワルスキー氏じゃないかと思った。
人物造形としても実際彼がいちばん魅力的に描かれている。

300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.5

やっぱりスパルタって異常者の集団なんだな。

戦闘シーンは同じような映画の中でもかなり良い方だったと思う。

でも途中から急に叙事詩っぽくなった。
アケメネス朝の軍隊って、あんな感じなのか?魔術師がて
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片腕ドラゴン(1972年製作の映画)

3.2

今日から観るとアクションゲームっぽいなと思った。

ジミー・ウォングが若い。

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.2

日本での版権が切れるらしいので友人と。
レスリー・チャンが実に美形だった。


性愛の3つのカテゴリー(異性愛・同性愛・両性愛)が、暴力の備給の推移(戸塚ヨットスクール的な京劇学校・日本軍・国民党軍・
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センセイ君主(2018年製作の映画)

3.4

“I WANT YOU BACK” by TWICE

いい話だった。
終わりくらいの、水たまりを飛び越えるシーンが好き。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

『シン・ゴジラ』が平時日本だとすれば本作は戦時日本。


前作では健全に機能していた官僚制が、今作で、物語の稼働装置としては全く崩壊している(台詞の過不足や棒読み)のは、ゴジラに比べてウルトラシリーズ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.3

取り締まっている暴走族と自分が紙一重だと悩むマックスが、自分と彼らとの違いに気づくのは、妻と子どもをやられて敵対性のラインが引かれてからだが、復讐の過程でかえって彼らに似てきてしまうようにも見える。>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

アイデアだけの作品と言ってもいいんだけど、エイリアンの描写が、最初はメディア報道の断片の集積で、次に透明な壁を挟んだ影で、最後に直に触れ合うようになるという変遷が、言語の習得とパラレルに描かれていたの>>続きを読む

ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

3.2

Amazon prime滑り込みで観たけど、おねむだったので記憶が曖昧。

また今度リベンジします!

グレムリン(1984年製作の映画)

3.3

ギズモがかわいい。
あと音楽も好き。


今日からすれば、アメリカの消費社会的文化ナショナリズムが当時抱えていたパラノイア妄想の疎外態であるモグワイ=グレムリンの描写を通じて、その滑稽さを描き出そうと
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.2

激戦地の映画としては戦闘描写が適度で、適度すぎるんじゃないかと思った。
ある種の纏まりすぎ感は残った。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.9

性的表象の過剰な登場は幼いアレックスの性的不能さえ暗示しているのでは、と思った。


描かれているのは、国家と人間との戦争であって善悪とは何の関係もない。
政府にせよ反権力にせよ、党派闘争に利用される
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ダークネス(2016年製作の映画)

3.3

展開は笑える。
個人的には結構好み。

自閉症の〈症状〉と超常現象を同一線上のものとして描いたり、家族の関係を中心に描いたりしているところが、特に良かった。

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.6

独裁下で女性が生き抜く道が示されている映画。

現実に屈従するか、現実のなかで抗うか。しかし本作では、幻想を通じて現実に抗うという道もあることが示されている。


ゲリラ=共産主義的には否定されるのだ
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

2.5

懐かしのマインちゃんクッキング。

眼差し返すというのは相手を支配することでもあるけど、それをきっかけに自分自身も変わるということはあり得るんだなと思った。


中盤以降は結構グロい。
全体的に演出が
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ザ・マスター 宋師(2014年製作の映画)

1.8

蔡李仏拳の映画。
ところどころ、カットや演技が雑。


中国には--日本のロマン的イロニーと比して--愛国革命の伝統があるんだなと改めて思ったが、これは同時に呪いでもあると思う。そしてそういう愛国革命
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