ジョンさんの映画レビュー・感想・評価

ジョン

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

ブラッドピット演じるクリフに惹かれる。パートナーのディカプリオ演じるリックは煌びやかな豪邸に住んでいるのと、対照的に汚いとトレーラーハウスに住みついて夕飯はレトルトとまあ気が滅入りそうな環境を楽しんで>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

2004年に大学図書館に保管されている時価総額1200万ドルの本を盗んだ4人の大学生を描いた本作。

盗みを働いた彼らの抱く、
「惨めな自分の世界が変わって欲しい」
という非凡な願いは共感できる。
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男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.0

上手に生きられない人達の見本市。
一時の感情に振り回されて、大事なことを忘れてしまうのは人間誰しもあることを面白おかしく描かれたあったかい映画。
寅さんは側から見るとどうかしてるけど、あんなに自分の気
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分が憧れた存在が理不尽にも歪められ、それでもなお自身の正義を貫き通そうとする様を見せつけられる話。なんだけど、
世の不正を正すのに、正式な手順に則り修正することができないのであれば私刑を実行した者に
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

自分が安心して暮らしていける場所は
どこにあるのか?自分が心の奥底で抱いている恐れに、優しく演技で表現された安藤サクラの表情が忘れられない。
決して華やかでなく、きっと長続きしない場所であっても、当人
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.9

若く有望あるバレリーナ、ドミニカが巧妙に組まれた罠でにより、政府直属のスパイとして活動を余儀なくされ情け容赦ない騙し合いゲームへと身を投じることになる。

ジェニファーローレンスが起用されたのは間違い
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

5.0

何も残らないなんてことはない。
人の想いは姿形を変え、留まる。
1000年前自分の気持ちを歌にのせ綴った小倉百人一首が出来たようにその一瞬の輝きは必ず残り続ける。
それが歌なのか、映像なのか、手触りな
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作の主要キャラがアッサリ死んでユニバース主義がトレンドの昨今作品と一味違う印象が強い本作。

いくらなんでも意地悪すぎる作りじゃないかなーと思いつつ、でもエグジーというキャラの成長と別れを描くには必
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

よしかが思い切った行動の一つ。通勤途中にいつも隣に座っている編み物好きのおばちゃんに声をかけるも、不意を突かれた素っ気ない返事と期待した反応が得られないシーン。
このさりげないやりとりから見える理想と
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.5

外宇宙に広がる変な魔物が沢山住んでる惑星や、クレヨンで落書きした様な色彩豊かな都市。そしてアスガルドの森の中。ソーというキャラを語るうえで、たくさんのロケーションを用いてMCU外宇宙の楽しさを押し広げ>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと点数低めにした理由はアレスの介入。
こいついなくても話しは充分成立すると思うんですよ。兵器は生まれなかったにしろ、悪意は生まれるので。
ダイアナにはもっと混沌と複雑で理解しがたい人間と対峙して
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

「いつもどおりだよ」
仕事が終わり自分の恋人にそう告げるパターソンの一週間に特別な出来事はなく、ただ淡々と過ぎていく様に安心しました。
少しだけ同じ道を交差する他人がいて、あとは少しだけ周りに好きな人
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

〜を達成したら終わる。
この映画には〜に当たる明確なゴールラインが存在しない。

画面に映る情報は海岸で救助を待つ陸軍兵士、撤退を援護する空軍パイロット、取り残された兵士の帰還を助ける民間人の船乗り。
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーマンがパーティ会場で、ヴァルチャーの娘がこのまま幸せであり続ける道か、友達=身近な人々の平穏な日々を守ることの選択を迫られたとき。
ピーターの瞳に笑う友人たちが映る瞬間、自分のやるべきことを
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ローガンの墓標に刺さっている木の十字架をローラが引き抜く瞬間から彼女の優しさが伝わってくる。悲惨な出来事が身にまとわりついて離さない彼を、せめて木の杭の痛みだけでも。彼には安らかに眠って欲しい。虚構の>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画はVFX、時間操作、心象風景の映像化といった非現実的な映像表現が全く登場しない。
例えば、マカヴォイ演じる23人格の男はオモテに現れる人格は"照明"と呼ばれる権利を得たものだけが外に出れると語
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.0

華やかや景色と裏腹に自分の居場所に暖かさが無くなる瞬間が切ない。キャンドルが照らさない空間の冷たさが忘れられない面白い映画でした。
クリスティンスチュワートこんな可愛いと思う日が来るなんて思いもしなか
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.5

繰り返して観て、続々と公開されたメイキングの数々から作り手側が撮ったはいいけど尺の都合で乗っからない...
なんて気持ちを察してしまった。
もうこの規模で語るなら映画よりドラマでいんじゃないかなーと思
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.6

この物語で登場する人物は別に夢見てる訳でもなく、ただ自分の見て欲しい部分を表現する機会がなく燻ってるキャラクターの集まり。
そんな彼らに一夜限りのチャンスが訪れ、歌でその生き様を表現する組み立て方がと
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彼女はパートタイムトラベラー(2012年製作の映画)

4.0

物語の語りが上手い。タイムトラベルの同行者を求む怪しいおじさんが狂人なのか、それとも真人間なのか?
その判断に霧がかかるような情報が、ストーリーが進むたびに少しずつこぼされるので最後まで結末が分からな
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iBoy(2017年製作の映画)

4.0

Netflixオリジナル作品ってどこかに監督の拘りのポイントを感じ取れるシークエンスがあると個人的には思っていて、この映画の場合はロケーション。閉鎖的で暗い街並みのどこかに明るさが出るととても輝いて見>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

-

切支丹達の信仰を自分自信を形成するアイデンティティに置き換えて鑑賞しておりました。
他人から見たらモノでしかない偶像も、その人にとっては自分を保つ聖域に成り替わるとああも意思の硬い人間になれるのかと思
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0


デンゼルワシントンの異常性な戦闘力と手際の良さで当時騒がれた気がします。
僕も当時はそこで喜んでた気がします。
今Netflixで見返すと、妻を亡くし一度剣を棄てた男が理不尽な暴力の前に再び剣を取る
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.5


ハリーポッターシリーズの拡張版ともあって、境界線を越えた時の世界転換の演出がとても好き。知られることなく影に潜む魔法界の存在を本編以上に感じられたのは最高。
ただ魔法生物のデザインが既存の動物の延長
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.5


JJリブートシリーズにワイルドスピードの血統が加わることで、乗り物はぶつける、アクションの見せ場に使わせる。という思想が登場しカークが率いるエンタープライズクルーの宇宙船は大体雑な扱いをされるも派
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メガマインド(2010年製作の映画)

5.0

ヒーローを倒したことで生き甲斐を無くした悪党が新たなヒーローを作って人生にやりがいを作ろうとする奇抜なストーリー。その中に型に当てはめて生きることの貧しさを説くテーマもバッチリハマって超楽しい。
飛行
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モンスター・ホテル(2012年製作の映画)

4.0

この手のアニメによくあるけどめちゃくちゃ動きまくって飽きない。アダムサンドラーアニメの方が向いてんじゃねーのかな。
お約束まみれでも出てるキャラが際立って楽しかったですよ

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.4



BGMかっこいんですよね。
ゴールデンアイとか遊びながら流したくなる。

高速カット割りでアクションをカッコよく魅せるって誤魔化し方を除くと、ちゃんと撮るしかないってことでカーチェイスとかリアリテ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0


イーストウッドが調理した奇跡の美談を失った自身を取り戻す男の再生の物語でした。

随所に挟まれる本人が意識した「もしかしたら、起こりえたかもしれない最悪の悲劇」が映るたびに、自分が重ねた自信が揺らぎ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0


歴史を勉強し日本人の身にタブーとして深く染み付いている原爆の存在。
これが再び使用されるかもしれないとなったとき、登場人物たちの顔つきが変わったのが印象的です。
あれを2度も落とさせやしない。そんな
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

5.0


僕はこの映画の瑞沢高校かるた部の面々が大好きでして、アイツらが笑う時にはコッチも笑い、泣いてる時はコッチも一緒になって泣くくらい入れ込んでます。正直公平にジャッジするのは不可能なくらい。

で、なん
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.1

泣きました。
忙しくて大変なことが続くと大事なものがなんなのか分かんなくなる。見えなくなる。次第に悪いのは自分じゃないと思って嘘をつきだす。ほんと嫌な生き物ですよね人間って。でもその殻が割れて剥き出し
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オデッセイ(2015年製作の映画)

5.0

ちょっと面白すぎてビックリしました。火星に置き去りにされた宇宙飛行士が地球に帰還する物語。これを最後まで面白く描ききるってちょっと普通じゃないですよこれ。マッドデイモン好きじゃ

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.9

NETFLIXにあったので再度視聴
僕はOPがすごい好きなんですよ。
マリオみたいな横スクロールで主人公とその嫁がピョンピョン障害物を躱し、アクション決めるアイディアが面白くて。
OPが面白いと作品の
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます


今作フォースの覚醒という作品に僕は思わず5という評価をつけたその理由は、EP4と同じ流れを踏襲しかつ全く違った後味を観客に残したという点、これが評価ポイントとなりました。以下その理由をダラダラ書きま
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