ShiroKuroさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ShiroKuro

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サンストローク ロマノフ王朝の滅亡/サンストローク 十月革命の記憶(2014年製作の映画)

3.0

一夜の思い出ほど記憶に残る
たったひと時の素晴らしい思い出。戦時中、かけがえの無い想い出が2度とやってこないと知っていた女性。 あまりにも無残で悲しい結末だが、生涯で一番いい思い出を作ることができた大
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シラノ(2021年製作の映画)

5.0

愛の言葉は恋人を虜にできる
複雑な3角関係、愛を手紙で虜にさせた男性、女性がある晩に見初めた男性と思い続ける。だがその手紙の本人とその男性は全くの別人だと知る、それは命のある最後の一時となった。とても
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ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

4.5

国民のための国守・国王
ヨーロッパでは侵略者に奪われた領土(国家)は元には戻ることはない、だから自分の領土は国民が守るしかないと言う意識がとても強いことをこの映画で知った。 ロシアのウクライナ侵略は、
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

いつまでも子供じゃない!
13歳は未成年だが、親の言うことはいつも正しいとは限らない。子のしたいと思うことを信じて欲しいのだ。
この4月から日本でも漸く18歳以上が成人の仲間入りとなったが、やはり心配
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.5

謎に包まれた図書館、その中にある本に隠された様々な武器で数十人のギャングと戦う女性軍団のバイオレンスアクション映画。身寄りの無い娘を助けることで昔の母の思いを知ることになる。現実、女性が台頭する世の中>>続きを読む

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

4.0

人生の選択
「運のいい人」は世の中にいるものだ。映画の場合はどんな辺鄙な場所、仕事でも「慣れと才能」+仕事を楽しみに変えながらは凄い。なんでも比較したらキリがないが与えられた酷な仕事でも楽しく、面白く
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

4.0

戦争で何が残る!
新たな殺害兵器、ドローン。遠距離でゲームの様に画面を見ながら操作し敵を攻撃する。実際の戦争、戦闘員、パイロットとは掛け離れたシステム運用だけの兵士となることで的に映る人はもはや「物」
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底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

4.5

愛情の持続表現行動とは
妻のオープン社交癖(浮気行動)はやはり異常だろうか。精神的病と言えばそうも言えるが「愛情の表現」を夫に試す行動にも思える。夫婦生活が長くなると「愛情の息切れ」状態が何処かで出て
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フルスロットル(2013年製作の映画)

3.5

行政として手が出せない地域への苦肉の策、それが裏目に出る、という映画の筋書き。 厄介な事は頭を使い命令するだけで、行動は末端の使い捨て人間。目的を達成する為に手段を選ばず命令するだけのトップの悪事であ>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.9

ビッグアーティストたちが奏でるミュージカル・アニメーションは素晴らしい出来だ。 特に、最後のシーン、往年のロックスター・クレイ役(U2のボノ)がギターを手に登場し歌い始める、は感動的だ。 映画を見なが>>続きを読む

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(2017年製作の映画)

4.5

夫を兵役に取られ妊婦の妻は子供3人を育て農場を一人で切り盛りする。夫は昔の領土を取り戻すためにだけ戦っていると主張する。決して「偉い人のために戦っているのではない」と。国のトップはなにしろ戦争に勝ち、>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

現代のウクライナの家族離散を見ているような悲しい思いだ。 紛争・戦争で家族の絆が崩れだす。愛した場所を去ることの辛さは当事者にならないと決して味わえないだろう。残るものと、残されるもの、そして双方に失>>続きを読む

2ガンズ(2013年製作の映画)

3.5

意外性は人を狂わせる
人は意外な成果に出会すと気が大きくなるが、案外長持ちはしない。例えば宝くじで大当たりした人は終活時には破産している人もよく聞く。期待以上の結果は人を不安定にし見境がつかなくなると
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再会の夏(2018年製作の映画)

4.5

戦争は人々の心を掻き乱す。戦死と悟った元妻の新たな夫、それを終戦後帰って来た元夫が見たら・・戦争は仲間の戦死で恨み、憎しみが募り兵士の心情を変えることは間違いない。互いの愛の誤解からすれ違いを生み出す>>続きを読む

キラー・エリート(2011年製作の映画)

3.5

権力と富豪の輩のやる事は「我儘」である。「気に食わない」ことへの怒りから「金」で自己満足へ導くのだ。 現代社会も「金」の威力は絶大で、軍隊(他国の傭兵公募)でも動かせるのは恐ろしい。権力の「継続・長期>>続きを読む

囚われた国家(2019年製作の映画)

3.5

映画の勇気ある6人の行動は命懸けで、まさにウクライナの大統領、側近と兵士、反ロシアとなり頂点の独裁者を狙うかのようだ。だが圧倒的な武器と兵士数には「士気」だけでは対抗できない、夢と現実の乖離、それは現>>続きを読む

Redeeming Love(原題)(2022年製作の映画)

5.0

幸不幸は、どの時代でも一瞬にして変わる、ましてや幼く人の愛、情が失く育ったエンジェルのように、言われるままにしかならず悲しい。人を疑って生きて来た人間にとってみれば、人の親切、愛情というものが判るには>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

映像は真に戦争状態をリアルに映し「人間の非情」を垣間見るシーンも多くある。その映画の中の兵士の言葉「戦地から帰ると皆が、『何故戦うのか、どうして他の国のために戦うのか』に対して何も答えられず、「英雄に>>続きを読む

アイス・エイジ バックの大冒険(2022年製作の映画)

4.0

独裁者の行く果て
冒険好きのネズミの兄弟は洞窟で失われた恐竜の世界を発見する。そこで見たものは地底にいた大昔の「独裁者」恐竜等が襲ってくるという異色な動物によるアニメーション映画だ。 人間の世界で言う
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Borrego(原題)(2022年製作の映画)

3.5

誰もいない砂漠、街まで歩いてまる2日以上、麻薬を背負って水だけで何処まで行けるのか。追手の麻薬の引き取り人が拳銃を持って追跡してくる。 人は砂漠の中でどれだけ生きれるだろうか。「3・3・3の法則」とい>>続きを読む

傲慢な花(2022年製作の映画)

3.5

姉は推理作家として好奇心もさることながら妹の殺害事件を徹底的に追及したいのは当然だ。その為犯人を誘き出すマゾヒズム演出を試みる。殺人犯人のきっかけは厳しい母親との関係、「マザコン」からの開放感からで、>>続きを読む

ベスト・オブ・メン〜人間の最高〜(2012年製作の映画)

5.0

パラリンピックを創設した一人の医者
異例で異様なことをすると必ず多くの反対者が現れるが、その反対にも関わらず経験から患者の自立に勇気を与え続けた、医者を超えた身体障害者の救世主的存在のグッドマン医師、
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ヴォイド(2018年製作の映画)

3.0

映画での背景は人が忽然と消えたもぬけの街、不気味な脅威の中で人は耐え忍び生きることに必死になるだろうか。北の極地で忽然と誰も住まなくなった古びた街だけのサバイバル映画だ。 ただ死んで行く様を見送るだけ>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

「信じるも信じないもあなた次第」と言うが人は一度は信じる。ハマる人がいるから詐欺的犯行が止まらなくなる、だが最後にバレて破局を迎える。 嘘やまやかしで造られた生活はいつか滅びると言うがこの読心術者の詐>>続きを読む

バンデラス ウクライナの英雄(2018年製作の映画)

4.5

2014年ウクライナ内戦
敵味方、どちらも国を思い、国民を思い行動する。 だが、同郷でありながら敵味方に分かれ戦うことを強いられるのはとても悲しい。ウクライナの民族闘争の歴史は長く、そこに大国ロシアの
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スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

4.0

科学の発明は社会の進歩と人間の生活の向上、だが史上、人間は偉大な発明に莫大な儲けをしている輩も多い。
ダイナマイト、核融合(原子爆弾)などこの映画は科学者と商人との思想の違いが、武器を手にする戦争へと
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ロシアン・スナイパー(2015年製作の映画)

4.5

1940年ウクライナ。
女性が戦争の先頭に狙撃手(スナイパー)として活躍、それは男が勇気を持って国を、家族を守らないことが刺激となった。その活躍は米国を刺激し、米国が第二次世界大戦への参画を促したとあ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

映画は1970年代の米国の青春物語、大量消費時代。日本の70年代は「大阪万博」開催から始まり、オイルショックにベビーブーム時代だ。マクドナルドがオープン、ボーリングブーム、デートはもっぱらボーリン場、>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

長すぎて映画で訴えたいものがよく見えない、と言うより後半以降に訴えたいことが詰まりすぎなのかもしれない。夫は妻が浮気をしていても妻の愛を信じていた。それは妻の脚本のための目的で妻の愛は夫と一緒にいるこ>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

戦争には必ず裏で糸を引く人物がいる、戦争を利用して地位と大儲けをしようとする輩だ。現代、戦争を仕掛けることで懐が潤うこれまでの国、米国、ロシアが今後は中国など他の国もそろそろ表に立ち、国を、地位を、名>>続きを読む

グランド・プロミス 23年後の再会(2017年製作の映画)

4.0

23年間の空白後、やっとの思いで親子の対面。夢にまで見た父親という存在をどう感じただろうか。親子はしばらく見つめ合い抱き合う、長い空白を埋めるほどに。このシーンは目頭が熱くなり、言葉では言い表せない程>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

「悪」を退治する「正義の味方」、日本の「水戸黄門」的歴史映画。ストーリーは単純、結末も明解、でも最後まで見たい映画だ。 最近の映画は複雑過ぎて後味がどうもしっくり、さっぱりしないのも多い、たまには昔の>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

5.0

野望と嫉妬は人の道を鈍らせる
パトリツィア・レッジャーニ(レディーガガ)は映画でもセクシーな女性の容姿を魅せる。著名なブランドの継承者として誰が「グッチ」を継承するのか。マウリツィオ・グッチの妻となっ
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

3.5

「囮捜査」はよくある米国の捜査手段、日本では消極的だと言われていますが解釈が難しいそうです。(法的には禁止にはなっていないが人権問題が複雑化させている)。騙されるTV番組(びっくりカメラなど)もそうで>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

タキシードとセクシーな美女の同伴が似合う男、007ボンド いつまでも危機一髪のアクションの健在ぶりは変わらない。爆発・銃弾などのアクションがどこまでグラフィクス加工された画像なのかもう差別がつかないが>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.5

戦争のきっかけは「情報の誤解」
現代のウクライナ問題であるロシアと米国の折衝、「一触即発」先に引き金を引いた方が戦争開始となる際どいタイミングだ。 戦争は「間違った情報による誤解」が招く情報戦と言って
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