法水麟太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

法水麟太郎

法水麟太郎

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裸のランチ(1991年製作の映画)

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余りの難解さ、謎のクリーチャーへの嫌悪感、麻薬を常習するとこんな世界が見え始めるのか、、?など疑問しか残らん。主人公のお顔、素敵だった。虚構と倒錯、、、現実である瞬間がほんの少しでも存在しただろうか?>>続きを読む

スパニッシュ・アパートメント(2002年製作の映画)

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わーーー本当に懐かしい気持ちになった。
バルセロナ留学で感じたたくさんの感情を思い出した、、街角のカフェ、バル、プラヤ、シェアハウスの仲間、学校の友達、ディスコテーカ、、、!
最初、パリからバルセロナ
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

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子供の頃からよく観ていたカリオストロの城、再鑑賞!女ったらしでもクラリスを本気で盗んじゃうルパンったら本当にイケてる大泥棒だなと、改めて惚れた。脳内お花畑過ぎるかもしれないけど、サラッと古代ゴート文字>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

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ポスターから想像していた映画とも違ったし、ジム・ジャームッシュ監督だと思ってみた映画としても、想像してたのとなかなか違った。どうしてあんな事になったんだろう?よく分からなかった。

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

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個人的に、大傑作だ、、
シチュエーションの設定のされ方からジェームスの人柄、登場人物まで全員最高。
稀有な創造性は誰にも奪われない、
最高の仲間がいれば、あとはやるだけ!
なんて最高な個人的な物語!
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

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大きく開かれた眼と堅くつぐまれた唇、いつもポワンとして、頼みごとには2つ返事。”Lázaro Felice”とは何と皮肉な題だろう。社会や経済の根本的な仕組みは、考えさせずに与えること。この映画の意図>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

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内容としてはまあ、クズなヘロイン中毒者の話で重たいけれど、所々の空想や音楽が軽快で、そのバランスがとても観易くて好みだった。そしてレントンの出で立ちが好き。ダイアンのクールなセリフも痺れた。汚い中にも>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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もっと上手に世を渡れる器用さを持つ人になろうとすれば、セルマは全く違う選択で、違った人生を送ったのに。でも不器用で融通も効かず、優しく、息子とミュージカルへの愛に溢れたセルマの持つ稀有さが愛される大き>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

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夏ももうすぐ終わりかけということもあり、鑑賞。ティモシー・シャラメ目当てである事は言うまでもない。そして90年台の音楽が良い。しかし、うーん。観終わって特に何の感情も抱かなかった。伏し目のティモシーは>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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ドスの効いた極上の笑いと、これまたドスの効いた殴り合いによる男の集まり。いわゆる社会の底辺にいるような(クズ)な男たちがまるで社会の不満を相手にするかのように殴る殴る。「俺は、本当はもっと凄い男な筈な>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

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完全に気持ち悪い。全てに違和感があって不穏。常に次のシーンへの恐怖がある。そしてよく分からん。二度と見たくない。そう思わせるデイビッド・リンチは凄い。この世界観はきっとエクストリームな精神の持ち主じゃ>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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初ラース・フォン・トリアー監督でした。個人的にミッドサマーより断然意味分からんしグロいなと思いました。衒学的で幻想的で終始、あるものすごい美学で圧倒される感じは、アレハンドロ・ホドロフスキー監督作品を>>続きを読む

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

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これはスクリーンで観るべきというのがよく分かる。むしろスクリーン以外で観れば映画の持つ良さが半分も伝わらない、あるいは引き出されないだろうと思う。個人的には秀才であるロレンスの心の移ろいやすさが凄く印>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

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途中であれ?コメディ?ってくらいどの出演者も笑える部分があって(特に祈祷の部分)欠伸なんかしてまだ1時間もあるのかあと思ってたけど、そこから怒涛の巻き返し!混乱が続き疑惑の目が二転三転し、最後にはえー>>続きを読む

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

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素敵だと思うような風景なんかを上手に切り取る監督だなと、思った。風景が、傷ついた人々を優しく見守っている感じ。無理に立ち直ろうとせず痛みと寄り添い、じっとその悲しみを越える日を待つ。それが一番良い。心>>続きを読む

メモリーズ・オブ・サマー(2016年製作の映画)

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黄金色の臑毛や脇毛が生え始めたばかりの主人公ピョトレックは母や女友達を通して恋や性を知っていく。母の艶やかさは少年には残酷に「得体の知れない悪い何かが母に影響している」ことを知らせる。訳も知らずに惹か>>続きを読む

バルバラ ~セーヌの黒いバラ~(2017年製作の映画)

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バルバラ役の女優さんは、私に『虚無への供物』より奈々村久生を思い起こさせる。彼女もまた東京でシャンソン歌手のラジオライターだったのだけれど。優雅で時折激しく飾らずともファム・ファタールで白い肌に黒がよ>>続きを読む

地球へ・・・(1980年製作の映画)

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SFの大作。アニメーションは現実に瓜二つの様なあの滑らかさよりも、こういったアニメーション独特の瞬きの仕方とか、動きが好き。1980年、今からきっかり40年前に誕生した映画となるわけだけれど、人類は本>>続きを読む

ブルー・マインド(2017年製作の映画)

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予想通りの展開だけど、想像以上に良かった。文字通り“変態”していく様が、何とも言えないグロテスクさで、素敵だ。

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

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長髪金髪のグザヴィエ・ドランが良い。狂っていて、観ていて痛々しい。こんなに気味の悪い、後味の悪い映画だったとは思わなかった、素晴らしい。

風立ちぬ(2013年製作の映画)

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揃いの雲色の帽子を、パラソルを、立つ風の中キャッチする。飛行機は美しく、呪われた夢であり、二郎は空、菜穂子は風。運命的に出逢い、また運命的に再会する。美しい夢と儚い生と力強い風、これほど美しい物語が、>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

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「パリは雨がいちばん素敵なの」って言える恋人よ、、さすがは恋の街、パリ。自分の憧れの《黄金時代》の著名人たちと過ごすミッドナイト・イン・パリは詩的で濃厚でまるで夢のよう。どれだけ幸せで有意義だろう。必>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

かつて作家を志した国語教師が、あるクラスの男の子クロードの書いた作文に、興味を持つ。そこから始まる物語なのだけれど、クロードの持つ匂い立つ関わってはいけない悪のオーラが堪らなく素敵だった。平凡な家庭に>>続きを読む

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

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男性版ファムファタールに落ちる事のなんと残酷なことか、、、この三角関係ドリーマーズを思わずに居られなかった。どんな形であれ、片想いには互いの正義がある、譲れない強い気持ちがある、しかしそれを正面から叩>>続きを読む

嗤う分身(2013年製作の映画)

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いまいちよく分からなかった。でも面白いとは感じた。何故だろう?お洒落映画に違いない。原作を読んでみよう。一人二役の無限の可能性を感じさせてくれた。ミアは変わらず美しかった。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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主人公の顔が好き。デイヴィッド・リンチ監督はとっつきにくいと聞いていたけれど、普通に面白かった。楽しめた。サンディが女装したマリウス葉にしかみえなかった😂面白かった要因は圧倒的に変態な芸術性に依る処が>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

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青のエマ、レア・セドゥ。唯一無二の存在感とはまさにこの事だ、、、!ありがちな筋だけれど、役者がすごい。ハッと演技だと気づく瞬間に、凄みを感じずには居られない。けれどベッドシーンは最早AV並みに長いし映>>続きを読む

私とあなたのオープンな関係(2017年製作の映画)

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スクランブルエッグが食べたくなりました。そして、間違うことは悪いことではない、間違うことで正しい方向が分かるようになるのだ、というメッセージを受け取りました。偶然にも今バルセロナに居て、まさかAdeu>>続きを読む

As You Are(原題)(2016年製作の映画)

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JackとMarkでは目に宿る光が全く違った 一方は光に煌きもう一方は闇に深く閉ざされている 性別とか関係なく 2人にはそこに大きな違いがあったと思う 何にせよMarkの雰囲気や危うさは持って生まれた>>続きを読む

ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

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原作がミヒャエル・エンデだったとは!アドベンチャーで大好きな作家さん!しかしどうやら原作と本作は別作品として考えるのがベストみたい。個人的にはAtreyuが美少年(Stranger Things の >>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

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嫌なグロさを通り越して最早くすりと笑えるオカルトな映画といえるでしょう。私はそこのさじ加減が絶妙に自分好みだった。加えてスウェーデンのその村独特の服装や装飾、一見きちんとして見える作法など見る分にはた>>続きを読む

ラスト・ハーレム(1999年製作の映画)

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現状は常に移り変わる。現世とは流れるものである。その中で変わらない確かなものとは一体何だったか、私たちは常に意識していなければならない。しかし、流れに身を任せて生きるのもまた人の人生なり。

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

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とても優しい物語。ブラジルの街並みや日差し、素敵。ありふれた物語のようで、だけど確かにひとりひとり違う物語なのだというメッセージを感じた。