Dさんの映画レビュー・感想・評価

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世界の終わりから(2023年製作の映画)

4.5

2023年 32本目

これまで多くのセカイ系が世に放たれてきた。そしてそのほとんどが、大切な人あるいは誇大化されすぎた自意識を救うため、セカイを犠牲にしてきた。本作によって、セカイ系はひとつの到達点
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

3.5

2023年 31本目

簡単に考えてみてほしい。我々が選挙に行くとき、誰に投票するか。どの政党に投票するか。その判断は日々見ているニュースで決定されるだろう。もし、そのニュースを報道する各大手メディア
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.4

2023年 30本目

とりあえずシンプルにクソおもろいので余計な説明は割愛するが、登場キャラクターのひとりであるドリックにめちゃくちゃ食らった。可愛すぎる容姿と魅力的すぎる能力はさることながら、中盤
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

2023年 29本目

NIKEのエア・ジョーダン誕生の実話。自分はNBAを見たことはあまりないが、小学校の頃ミニバスケをやっていたこともあって、マイケル・ジョーダンは知っていたし、エア・ジョーダンの
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雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

5.0

2023年 28本目

少年時代の原体験が、この映画には詰まっている。思い返すと、小学生時代は最も多様な人々と触れ合う期間だった。新しい服もろくに買ってもらえず毎日ボロボロで汚い服を着た貧乏家庭の子も
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Winny(2023年製作の映画)

2.0

2023年 27本目

「出る杭は打たれる」と作中でたびたび言われるが、日本社会がその特徴的な同調圧力によって、天才と呼ばれる人々をことごとく潰してきたことは何度も目の当たりにしてきた。ノーベル物理学
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.2

2023年 26本目

ちひろさんの第一印象は「そんなやつおらんやろ」だった。優しすぎるし明るすぎる。ド汚いホームレスのおっさんにすら家に呼んで体を洗ってあげる献身ぶり。まるで女神のようだ。多くの文学
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

2.5

2023年 25本目

自分にとって、卒業式は本当にどうでもよかった。別に学校生活がつまらなかったわけでもないし、友達も普通にいたし、なにか不満や後ろめたい気持ちがあったわけでもない。本当にどうでもよ
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死体の人(2022年製作の映画)

3.5

2023年 24本目

映像作品において、その画角に収まるすべての被写体のリアリティを追求することは理想といえる。「神は細部に宿る」とは本当にその通りで、単なるエキストラでもソワソワしてるやつが画面に
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.5

2023年 23本目

庵野は、人間を描くことができない。誰よりも庵野自身が強く自覚しているだろう。会話シーンにおける異常なまでのカット割りも、演者の演技に一切の信頼を置いていないのが如実に見て取れる
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

5.0

2023年 22本目

映画は、我々に様々な体験や感動を与えてくれる。人間の心や社会問題に対して考えさせてくれる。そして、美しいものを見せてくれる。しかし映画とは、素晴らしいものであるのと同時に、それ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.9

2023年 21本目

昔は、正しい行いとはなにか、善いこととはなにか、美しいものとはなにか、といった価値について、すべての人々が同じ基準を持つことができると信じられてきた。しかし、多様性の時代を生き
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.8

2023年 20本目

 これまでいろいろな仕事を経験してきて、クレーム対応をすることも何度も何度もあったが、最近になってやっと分かってきたことがある。
 解決しようとしても無駄であると。
 基本的に
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

2023年 19本目

演奏シーンのCGを目の当たりにしたときの絶望がこの映画の大きなインパクトになってしまっているのは本当に惜しい。一応かなり忠実に実際の演奏に合わせて動いておりすごく手間がかかった
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

1.0

2023年 17本目

冒頭、夜も更けて誰もいなくなった映画館の映像が美しすぎて、やべえ映画がはじまった!と期待値爆上がりで胸が高鳴ったが、残念ながらそのまま右肩下がりで終わった。映画館を舞台にしてい
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.5

2023年 16本目

国家中枢の右派と左派の対立が思いの外とても丁寧に描かれており良かった。経済も武力も豊かで水だけが深刻に不足している国家が、戦争をすれば絶対に勝てるであろう水の豊かな隣国に攻め入
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.6

2023年 15本目

代表的なロードムービーといえば「イージー・ライダー」や「俺たちに明日はない」といったアメリカン・ニューシネマが思い浮かぶ。ベトナム戦争をきっかけに反戦意識と国家不信が高まり、若
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.9

2023年 14本目

「フレンチアルプスで起きたこと」「ザ・スクエア 思いやりの聖域」の2作を見て、めちゃくちゃにぶっ刺さり、最も好きな監督のひとりとなったリューベン・オストルンド監督。その最新作。
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.2

2023年 13本目

これまでのパク・チャヌク監督作品といえば、むき出しのエロスとバイオレンスに、ブっとんだカメラアングルとショットのイメージが強い。今作はそれらの要素が極力省かれたサスペンス・ロマ
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

2023年 12本目

観た後に「めっちゃ良かった、、、」とただただ余韻に浸ってしまう映画だった。恋人にドタキャンされ、ペトログリフとかいう岩面彫刻を見に行く旅に一人で行かなくてはならなくなった主人公
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あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

4.6

2023年 11本目

まったくノーマークでスルーしていたのだが、やたらと評判が良かったので近場で上映終了間近なところを滑り込みで見に行った。若年性乳がんが題材なので、どうせ闘病モノのお涙頂戴でガンガ
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.4

2023年 10本目

17世紀、修道女の同性愛について描かれた映画ということで、重苦しく退屈でしんどいだけの物語かと一見思わせるが、我等が愛するエロ魔神ポールヴァーホーベン監督様に限ってそんなことが
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

2.5

2023年 9本目

この映画で学んだことは「会議中に眠ってはいけない」ということである。第二次世界大戦時、ナチス政権から15名の高官が、わずか90分間で1100万人のユダヤ人を大量虐殺する計画を立て
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.0

2023年 8本目

2日前にバビロンを見たばかりなのに、まったく違う角度から映画への愛が飛び込んできてちょっと動揺した。ていうか小出恵介めっちゃ久しぶりに見た気がする、、お前今まで何してたんだよ?(
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バビロン(2021年製作の映画)

3.0

2023年 7本目

若き名監督ディミアン・チャゼル監督が贈るクソまみれでゲロまみれでド下品な映画讃歌。サイレント映画からトーキー映画への移り変わりを描いた、これまでに数々の名作のある題材だけに、エン
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.0

2023年 6本目

はじめてこの映画のCMを見たとき、また面白そうなワンシチュエーションスリラーがやってきた笑と思い、軽い気持ちで劇場へ足を運んだ。だが、見始めてすぐそれは後悔に変わった。…怖すぎる
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ファミリア(2023年製作の映画)

2.5

2023年 5本目

東京の比較的裕福な街で生まれ育ったからなのかどうか分からないが、ご近所にお住まいの外国人なんて今までひとりもいなかったし、学校のクラスにも外国人はひとりもいないか、いても一人か二
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

2023年 4本目

マスゴミ死ねと毎日のように騒がれている日本。なぜ日本のマスコミはゴミなのか。その原因はマスコミが無能だからの一言では到底片付けられない。根本は、普段メディアを観たり読んだり聞いた
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

2023年 3本目

これまで見てきた多くの時代劇が、当時の凄惨でリアルな描写を避けていたのか思い知らされた。王位継承による血生臭い殺し合い。その敗者側の繋がりの深い子供達がひとり残らず殺されるのは、
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恋のいばら(2023年製作の映画)

2.0

2023年 2本目

彼女の裸の写真を撮ることは悪いことなのだろうか。もちろん、第三者に見せてしまったり、振られた腹いせに脅しに利用したり、本人に無断で撮ったりしているのならば、当然良くないことだ。許
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.5

2023年1本目

スリー・ビルボードそういえばめちゃくちゃ面白かったな…同じ監督か…一応見ておくか…タイトルもビジュもクソつまんなそうだけど大丈夫かな…

と思いながら劇場に足を運んだが全く心配する
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

ゴリゴリの演出過多が一周回って笑える。サラリーマンは大変やな…ほんと大変やで…

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.5

生きる勇気と自信を与えてくれる素晴らしい作品です。すべてのヒーロー映画のビギンズとして通用します。

来る(2018年製作の映画)

4.0

無駄に金かけて作った劣化コクソンって感じでとっても笑えました。

バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.0

NETFLIXで視聴。
コーエン兄弟節が大炸裂のオムニバス形式の映画。
とりあえずオモロい。とにもかくにもオモロい。BGVとしてずーっと流しておきたい。陽気と皮肉が絶妙なバランスで中和された至高の西部
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斬、(2018年製作の映画)

4.8

やっぱり塚本晋也監督は最高だな!
殺陣シーンの格好良さがハンパじゃねえ。音響、BGMのテクニックが天才的だった。

自分も蒼井優に殴られたい…

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