若山富三郎のシリーズ第2作
前作同様のバイオレンス。
炎に包まれる船や砂丘の最終決戦など、シチュエーションやくノ一軍団らの敵役らの面白さは前作以上。
見せ場優先で、ポンポン先に進んでいくおよそ80分>>続きを読む
若山富三郎の子連れ狼シリーズの一作目。
マカロニウエスタン的とも言えるようなスプラッター描写やアクションシーンの素早いカット割りがまさしく劇画的。
今の時代に観ると、確立された一つのスプラッターのフ>>続きを読む
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スリラーの体を取りつつも、ものすごく抽象的な意味での自己犠牲や聖人性、贖罪と惨たらしい自己保身の成れの果てが描かれる。
常に画角が引き気味で不安定で、不穏な緊張感が張り詰めた作品だった。
自分の父親>>続きを読む
痛々しいまでの思想が欲望などの感情に負けていく感じ。どんなに御託を並べても行く着くのは、みんな一緒。
余裕のある男感って、所詮周りに見せつけてナンボなんだろ?!
って突きつけてくる。
一人になりた>>続きを読む
丘の上の家が、何らかの呪い?により訪れる者を取り込もうとする。
シャイニングと同じ呪われた建物ホラー。
白黒映画である本作だが、他の白黒の映画よりも黒が締まった色をしていてとても綺麗だと思った(DVD>>続きを読む
アメリカを横断するアクションコメディのロードムービー。
ロサンゼルスでバウンティハンター業を行う元警官が、ヤクザの金を横領して慈善団体に寄付したことで逮捕され、その後逃亡した会計士を見つけ出し、一週>>続きを読む
傲慢な弁護士が、自分の弁護活動がとんでもない失態を犯したことに気がつくという内容。
弁護士は、真実の究明をその職務としていないことがよくわかる。そして、なによりも「疑わしきは罰せず」の原則に則り、被疑>>続きを読む
テレビゲームの実写版。
昔近所のレンタルビデオ屋さんでよく借りて観ていた。
たまに見返すと楽しい格闘ムービー。
ストリートファイターも同時期に実写化されていたり、このモータルコンバットもリブートされて>>続きを読む
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1995年公開の12モンキーズの制作の裏側ドキュメント。
同じギリアムの作品としては、映画が完成しなかった顛末が描かれたロスト・イン・ラ・マンチャと同様のドキュメンタリープロジェクト。
ただ大きく違>>続きを読む
「賢者と愚者」についての映画。
賢者であることは、常識を作り自分たちで知覚可能な領域の中でコントロールできる世界作り出す。それは同時に自分たちのコントロールの及ばない領域に対して蓋をすることでもある。>>続きを読む
孤狼の血シリーズの第二弾。
GONINや太陽を盗んだ男のオマージュを思わせるシーンもあり、前作よりもアクションエンターテイメント作としての趣が強くなっている。
テーマは、劇中に中村梅雀が口にした「自分>>続きを読む
小津安二郎監督の遺作。
ストーリーは、やもめの男とその娘が嫁ぐまでを描く。それに伴い、家のことに関して何から何まで娘に任せていた男にとって、大黒柱がいなくなる以上の家の中の女性の大きさを考えさせる。>>続きを読む
黒沢清の出世作として名高い、CUREを遂に観た。
他にも数本見ているが、とても良かった。
水や火といったエレメントをモチーフにするあたり、タルコフスキー的なのだということを、認識できた。
それから、>>続きを読む
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MCUのフェーズ5の開幕作。
マルチバースサーガのイントロダクションが終わり、いよいよ本格的にエンドゲームまでのインフィニティサーガとは別のサーガの始まりを印象付ける仕上がりだった。
本サーガの本丸の>>続きを読む
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ホラーのバラエティパックとでも評したいオムニバスフィルム。
縦軸含めた本作の前提として、死んでもゾンビ化する世界線である。
その上、オムニバスの各話が作中で事実であるなら宇宙人も来れば幽霊も存在すると>>続きを読む
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H・P・ラブクラフト原作の作品。
各種レビューを読む限り、原作の肝の部分(海の深いところに住む生物の信仰、交配すると不死の子を宿す、主人公がダゴン側の血筋を引いている等)は、原作に忠実なのだろう。
と>>続きを読む
どストレートな感動コメディ作だけど、びんびん刺さった。
余命わずかと知り、楽しかった高校生の頃のバンドを再結成させる親父達の奮闘記なのだが、コンテストの順位などはどうでもよくて、ただ普通の親父が一つ>>続きを読む
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有村架純の演技がすごい。
自己愛のかけらもない、からっぽな主人公を見事に演じており、ちひろさんという憧れから生み出したペルソナに自分自身を成り変えてしまった闇を抱えた演技はつかみどころがなく、凄みすら>>続きを読む
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被害者の成長を主題にした監禁モノ。
サイコパス×超能力(予知夢)×ボーイフットの掛け算。
サイコパスの猟奇性は、劇中の行為としては、暗喩に留められ、珍奇趣味とは程遠い作りで、イーサン・ホークの演技によ>>続きを読む
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スペイン原題「トランペットの悲しいバラード」
永らく、観たかったアレックス・デ・ラ・イグレシア監督作。2009年のカンヌで銀獅子賞を受賞している。
2人の孤独なピエロが一人の女性を巡って殺し合いを繰>>続きを読む
賛否両論の話題作。
ウルトラマンの現代での再構築という命題のもと制作されている。
ウルトラマンは何故地球にいるのか、外星人が現れる理由は?それらに現代的な解釈と理由づけを行いながら、映画そのものは、昔>>続きを読む
アニメ制作の現場を舞台にした、お仕事映画。
好きを仕事にすることの苦しみやビジネスとしての現実をコメディタッチで描きつつも、リーダーシップについてや、目的や目標という仕事の芯にあたる部分を丹念に描いて>>続きを読む
子供の頃、観て以来20年ぶりくらいにDVDで鑑賞。当時はただのアクション映画としてしか認識していなかった。
息子の救命、囚人の権利、社会的正義というそれぞれの正義が混じり合うことなく、それぞれに干渉>>続きを読む
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サム・ライミ監督作の本作は、MCUの中でも屈指の監督の色が濃く出た作品になったと思う。
サム・ライミ的な、過剰な魅せ方やよりコミック的なリアクション。そして一筋縄ではいかないラストシーンに至るまで、全>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作のラグナロク以上に、ソーを神話の中の神的存在感から解き放った作品。
今回含めて、ソーは、
神話とか、個人にはどうしようもない属性とか伝統とか人からどう思われるとかなんかより、
その人となりとか、>>続きを読む