全てが丁度良い。特にほのぼのした分かりやすいストーリー展開が良い。なんというか、疲れない。
歌が主だからタブレットでは力不足だろうが、映画館なら誰と行ってもニコニコして帰って来られるだろう。
トム・ハンクスじゃなきゃ無理だな。トム・ハンクスありきで脚本が書かれたのかな。
トム・ハンクスの主演って、どうして私たちにそう思わせるのだろう。俳優はみんな唯一無二だけど、トム・ハンクスはその先を行っ>>続きを読む
好き嫌いが分かれるにしても、宮崎駿の作るものが上質であることは間違いない。
映画館で観て吃驚した。ずっと何かしらに目を惹かれていた。
ストーリーへの悪評が目に付くが、私は良いと思った。この脚本。
失>>続きを読む
前半のアダルトチルドレンぶりの生々しさたるや。演技力も予告で聞いた絶賛そのままの水準。
個人的な経験から、依存症は病気であって改心如何では治らないと考えているため、後半はリアリティが薄れた。
しかしこ>>続きを読む
あまりにも真っ直ぐで上手くレビューできない。
上映中ずっとこれを見せたい相手が頭にあったので、二回目をその人と観られたら書こうとおもう。
真面目に生きてるのがアホらしくなってきた。でも本当に真面目な人はこの映画で爆笑などしない。いや好きやわあ〜
ファーゴの彼が良い味だしてた。
馬鹿げてるって鑑賞中ほとんどずっと感じているのに、勇気を貰える。ディミアン・チャゼルには『セッション』しか高評価を付けたことがないけれど、新作が出たら私は絶対に映画館のスクリーンで観るだろうと断言でき>>続きを読む
大学の部活同期が、ちょうど本作のアラン・チューリングみたいだった。文脈を読まない会話や目元をピクリとさせる仕草がそっくりで、なんなら顔もちょっと似ている。
生きづらそうにしていた。
そいつとはたくさ>>続きを読む
『ファーゴ』から続けて観ると、とりあえずカネに目が眩むと碌なことがないという教訓は身に沁みる。
『ファーゴ』と違うのは、単純馬鹿が出てこないところ。だからこそ、ベストを尽くした果ての運命的な「どうし>>続きを読む
完璧な人間は存在しない、親だって例外じゃないということが、えてして子供には分からない。子供はいつも必死だからだ。
このような齟齬や軋轢はたいてい大きくなっていくものだから、本作のようなハッピーエンドは>>続きを読む
何もかも破壊して更地にするというタランティーノの芸風は好きで、今回も御多分に漏れないのだが、なぜかスカッとしなかった。
タランティーノは中盤の長々しいタメも特徴的だが、好きな俳優が出ていないとちょっと>>続きを読む
こういう冷笑的なの好きなんだよなー。
私だってたぶん作中の馬鹿たちと変わらない生き方してるんだろうな。
金に困ってないし拳銃も手元にないから、たまたま明るみに出ないだけで。
大昔に観たがほとんど忘れていた。唯一記憶にあったのは、兄貴が火に巻かれながら鉄骨にぶら下がり、腕を掴んで離さないシーン。子供なりに、寛容さや仲間意識や正義感みたいなものに感嘆したのだろう。
改めてそ>>続きを読む
アウトローのくせに強盗なり仕事なり必死にやっているのが可愛らしくてよい。
こういう映画を観るたびに思い出すフレーズがある。
「だから迷惑についての議論はやめよう。それはすでにあるものだ。今さらそんなことについて話しても僕らはどこにも行けない」
(海辺のカフカ/村上春樹)>>続きを読む
私は西川美和の大ファンなのだが、小説から入ったため、映画館で観たのは初めてだった。
鑑賞後まず思ったのは、西川美和には人を二時間椅子に座らせておくだけの力があるということだった。嬉しかった。
彼女の>>続きを読む
『ジャンヌ・ディエルマン、ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』のOL版といった印象なのだが、かなりの見劣りは否めない。
皆にちょっとずつ大事にされないのって堪えるよなあ。
『高慢と偏見』は映画の尺で丁度良いかもしれないな。
キーラ・ナイトレイのおかげで観ていられるし。
アンネ=ゾフィ・ムターの弾く『ロング・グッドバイ』を聴いたことがある。シカゴでのリサイタルで、アンコールの二曲目に選んでいたのがこれだった。
初めて耳にしたこの曲の、飄々とした調べが癖になって、以来ス>>続きを読む
カメラワークは見事だし、演出もホラーの本質を捉えているのだけれど、いかんせん脚本が「またこれかー」という感じ。
どこからが現実でどこからが妄想なのか判然としないけれど、おそらく本は書ききったのだろうというのがよかった。
原作が翻訳しづらい文体なのかやや読みづらいため、こういう映画は有難い。
自分を認められず、否定に否定を重ね、理想形と乖離していく。その感覚は他人事ではない。
改めて考えれば当然のことだが、ドキュメンタリーにも撮り方の巧拙があるのだと分かった。これは、巧いほう。
新潮日本古典集成の上中下巻を音読で通したほど、平家物語が好きだ。アニメ版の『平家物語』も好きだ。原作を訳した古川日出男も好きだし、彼にそれを依頼した池澤夏樹も好きだ。
友魚と犬王みたいに義経と弁慶が出>>続きを読む
ひとりの淋しさはそれ自体が狂気であるらしい。
ああいう人間関係は、誰にでも描けるわけではない。その語り口も落ち着いていながら引き込まれる。そして見事なラストとタイトル。そりゃベストセラーにもなるだろうという感じだ。
こういう映画を観るとき、道徳的な善悪をいっさい考えなくなった自分に気付く。
何の色も混ぜずに理解し発信しようとする監督の姿勢に共感する。
私の孤独を癒してくれるのはこういう映画だけだって思う。
私に>>続きを読む