よさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

よ

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ツリーから離れて(2021年製作の映画)

4.1

ディズニーの新作”Encanto”を観に行ったところ何故かこの短編が始まって驚いたのだが、今にして思えばこのエンドクレジットで帰っておけば最高だった。

敢えてスタンスを取れば、愛したり愛されたりする
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーの強みは西欧らしい完璧主義というか、手の届かないキラキラ感にあると思っていたのだが、どうも近年リベラルの台頭でそれが崩れつつあるようだ。
ありのままを愛せという風潮を批判する気はないが、ディ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(初回感想)
人間性とは何なのか、映画を観ながらずっと考えていた。
ジョーカーに人間味があることは概ね一致した見解のはずだが、良心や社会性といったもの無しで、どうして人間らしいと感じられるのだろうか。
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

人種が違うほどではないけれど、本来関わらないはずの人に助けてもらったことが時々ある。私は当時その人たちのことをとても特別に思っていた。それを思い出せる幸せな二時間だった。

エイリアン2(1986年製作の映画)

3.5

話のつづきには、たいてい嘘が混じりはじめるものだ、とこれは「エイリアン2」という映画を一緒に観た後で、祖母が言った言葉だ。
あの時の言い方からすると、彼女は「エイリアン」のほうは現実の話だと信じていた
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ソウ(2004年製作の映画)

3.1

うーん、持て囃されるのは分かるけど、古典にはなり得ないというか。
自分ごと感はあるから面白いけど、心理描写がないと長持ちはしないということかな。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

リアリティーー現実味、真実味の有無は、映画を語るうえで欠かせない指標の一つだと言えよう。この作品にはそれがある、意外にも。

終電を逃して出会うとか、イヤホンの音響に拘るとか、そういった経験があるわけ
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.8

安心して観ていられるし、ベタにほっこりする。食べ物で言うとロールパン、花で言うなればたんぽぽ、小説で例えれば森見登美彦のそれ。端的に言えば、しんどくない。この映画を観てもいいな、とどんな時にも感じられ>>続きを読む

エイリアン(1979年製作の映画)

4.2

絶叫したりビックリさせたりしなくても面白いホラーを作れることが、また証明されてしまった。ホラーの醍醐味は恐ろしさというよりは緊張感だろう。そのための手探り感や薄気味悪さの伝え方、見せ方が上手いと思った>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.9

何かと授業や研修に使われがちなこの作品、前評判に違わず学びは多い。だがここで書くのも場違いなので仕舞っておく。

建築家の投じた一石は、冤罪の可能性を減らすのだからもちろん有意義だ。しかし有罪無罪の真
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.6

もっと怖い映画やもっとスリリングな映画、もっと考えさせられる映画は幾らでもある。
しかし、この映画によってホラーというジャンルの型を作ったところに、キューブリックの偉大さがあるのだろう。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

しっくりくる、しっくりこない、というのを、自分で判断するのは難しい。今の仕事に向いているとか、私と彼とは不釣り合いだとか、現在進行形の中で正しく把握できる人はそう居ないだろう。

パラサイトはそういう
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

2.5

人にやたら勧められて観たけど、私は絶対に勧めない。
当事者、第三者、傍観者で、出来事の受け取り方が全く違うのを実感できる教材。

アラジン(2019年製作の映画)

3.3

ディズニーは大衆の女をよく理解している。初の長編『白雪姫』の公開は1937年らしいが、それ以来メインターゲットを掴んで二度と放さないという意地、もはや伝統と貫禄とさえ感じる。
ストーリーを薄くすること
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アメリ(2001年製作の映画)

3.5

美術館で壁一面に巡らされたモダンアートを鑑賞する気分に似ている。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

こういうやる気を沸き立たせる映画、個人的にはかなり好みである。多分に少年ジャンプ的な展開だが、地に足のついた締めくくり、またマットデイモンの癖のない演技によって程良く緩和されている。50年も昔のレース>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.2

(初回感想)
犯罪者さえもFBIに引き抜くアメリカの度量がハッピーエンドを呼んでいる。

(二回目感想)
改めて見直してみると、主人公の行動原理が一貫していることに気付く。
そのプロット立ては流石だし
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.5

真っ当に生きること(悪事を働かないこと)と、性根が真っ直ぐであることは、別物というか両立しないのではないかと感じた。

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

基本的に慈善活動は偽善だとか自己満足だとか言われがちだし、本人も自問して悩むことがあるはずだ。
しかしこの映画のサンドラ・ブロックは、己のやっていることを正しいと信じており、そのきっぱりとした強さが非
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.2

まったく歯が立たない相手と向かい合うのは爽快だな。
騙されるためだけに、ツタヤに108円を支払い、二時間ちんまりと座っていたようなものだった。

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.9

同行者いわく、潜水艦モノは心理戦になるから面白い。海のスナイパーである、と。

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.3

見下さないとか、自然体でいるとか、そういう誰にでも出来うることが、どうして私達には難しいのだろうかと思った。

ニキータ(1990年製作の映画)

3.8

見せ方かキャラ付けか、クセになる雰囲気があって、世界観に引き込まれる感じがする。流石だと思う。

主人公に共感できる人にしか観られない、「分かる人が分かればいいんです」という監督のスタンスを感じる。そ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

近所に友達が住んでいたり、朝から夕暮れまで遊んだりするような幼少時代を、私は過ごしたことがない。ないはずの郷愁を覚えるのはどういう訳だろう。