キャロルさんの映画レビュー・感想・評価

キャロル

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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.9

映画館に観に行けばよかった。
4組のカップルの群像劇。4組もいると情報量が多くて胃もたれしそうだが、各々が全く異なる問題を抱えていることもあり、混乱することなく楽しめた。ハマり役ばかりでキャラが立って
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.7

オリエンタリズムが露骨すぎて若干モヤッとしたけど面白い映画だった。見知らぬ土地で寂しさを共有した2人の距離が徐々に縮まっていくというお話。ラストシーンは良くも悪くも映画的だったなという印象。風をあつめ>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.8

杉咲花の演技力が圧巻だった。若葉竜也、中田青渚もそうだけど、個人的には名前を見ただけで期待が膨らんでしまう俳優陣。重たいテーマだが観た人に問題提起をするような押し付けがましさは全くなく、ただただ胸が締>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

足るを知る生き方。同じ作業の繰り返し、そんな日々を丁寧に営むからこそ気付ける日常の振れ幅。毎日世界は違った表情で私たちを迎え入れてる、平山はそのことに気付いていて、その微妙な違いを噛み締めて生きている>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

3.8

記憶に賞味期限はない。
男って本気で好きになった人のことを忘れられないよなぁと思いながら鑑賞。モウが過去の女性に片っ端から電話をかけていくシーンに思わず笑った。ほんとにやっちゃう奴いるんだ。男の情けな
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正欲(2023年製作の映画)

3.7

稲垣吾郎は真っ当な倫理観を持ち合わせている人間。大きな声で正義を唄えることが出来る側の人。だからこそ、自分の息子がマイノリティ(不登校)に成り下がることを許せない。どんな形であれ息子の進歩を喜べる妻と>>続きを読む

アルマゲドン(1998年製作の映画)

3.6

映画でしかありえない展開の連続で、これぞ映画だなと思った。泣いた。

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.7

自分本位でしか生きてこなかったジャックが、曲がりなりにも愛する人のために変わろうとするのがけなげで愛おしい。結局は自分のためだよなとも思ったけど、それが人間らしさ。

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

キリスト教の素養がある人は楽しめるのかもしれない。置いてけぼり感があるというか、ん?って感じの展開の連続だった。ただ、北欧の雄大な自然とか羊たちの怪演は画としてのパワーは強かった。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

一点透視図法とシンメトリーの構図が美しすぎて、逆に不穏な空気を醸し出している。画だけで不気味。ジャック・ニコルソンが精神異常になって⋯という流れかと思ってたけど、食料庫の鍵が勝手に開いたシーンの説明が>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.0

純粋な映画体験。あれこれ考えるんじゃなくてただ2人の行く末を見守る。セリフ回しがお洒落で飽きない。surreal but nice。何回でも観たい映画!

そばかす(2022年製作の映画)

4.2

他者に恋愛感情を抱かない女性の話。

コミカルとシリアスのバランスが芸術的でもう素晴らしかったです。登場人物がみんな愛おしくなる映画。選挙のクソ親父を除くとみんな優しいのだけれど、各々の優しさが価値観
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

60年代ロンドンの煌びやかな雰囲気を追体験出来るのがすごく良い。冒頭のダンスシーンも素敵。選曲もずっと良い。夢と現実を行ったり来たりする感じはジェイコブスラダーみたいだった。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

16mmフィルムの東京の街並みが凄く綺麗。ドラマチックじゃない毎日の連続、だからこそ胸に迫りくるものがあった。