こんなエンタメ作品でも冷戦(をはじめとした戦争)といった巨大な暴力の記憶がちゃんと背後に紐づけられているのがやっぱり真摯だしリアル。そういった集合的無意識と並行させる形で個人のトラウマが描かれているが>>続きを読む
S1よりヘヴィーな内容。ドナルド・グローヴァーもヒゲを蓄えて何となく貫禄が出ている。「略奪の季節」というサブタイトルの通り不条理なトラブルが次々に起こる。E6とかE8のサイコホラーな作風とかめちゃくち>>続きを読む
シビアな状況の中にもやるせなくて笑えるユーモアがある。ロウな雰囲気で淡々と進んでゆくが切れ味は抜群(1話30分なのでサクサク観れるし)。ドナルド・グローヴァー、というかチャイルディッシュ・ガンビーノ、>>続きを読む
『ゴッドファーザー』みたいなマフィアの抗争+アメリカにおける人種差別の歴史というかなりヘヴィな内容(今までのシーズンの中で1番重たかったかも)だったが、にも関わらず比較的テンポよく観られたのはやっぱり>>続きを読む
ようやくわかりやすい悪役が出てきたなと。欧米圏の創作物においてナチとは絶対悪であることがわかる。これずっと腐敗した政治と高度に発達した資本主義社会とその中で翻弄される人達の話をやってるんだよな。
今シ>>続きを読む
新しい校長が登場したことで、今回はより重たい内容になっている。え?またそこからですか?みたいな。毎回ボディーブロー食らったような気持ちになりながら観ました。だって「学校」を舞台にしているけれども、言う>>続きを読む
一体全体、何が正義で何が悪なのかさっぱりわからなくなる。グロテスクにデフォルメされた社会の理不尽による応酬に頭の中を揺さぶられる感覚。勧善懲悪的な、単純な図式のいかにもなヒーローものストーリーをやるに>>続きを読む
RIZEがめちゃくちゃフィーチャーされてるのがウケる。
「悪いことすんなって言ってんじゃないの、 ダサいことすんなって言ってんの」
規律をはみ出し、時にバビロンと対峙したとしても守るべき大切なものがある……みたいな価値観、今のポップカルチャーの中からはすっ>>続きを読む
シーズン3は全5話と短いけど、その中には考えさせられることが山程詰まっている。今までのコメディタッチはどこへやら、とにかくヘヴィである。
あまりに繊細で微妙な心情の動きが、ロングショットの映像と共に淡>>続きを読む
『ブレイキング・バッド』本編に時系列が追いつき始めてワクワクする。一見するといつもジミーに振り回されているようだが、キムの本心がどこにあるのかわからないのが面白い。
ジミーは悪いことを思いつくセンスとそれを実行するだけのスキルがあるのに、良心を捨てられないせいで事態はいつも悪化していく。善いことをしたから良い結果が伴う、みたいな明確な図式が描かれることは少ないけど>>続きを読む
わかりやすい敵キャラが出てきてそれと闘ってゆく、という構図の復讐劇で構成されていて、けっこうコテコテの展開なんだけど、その中に性差別、人種差別の問題を(多少ぎこちなくとも)絡めて描こうとしていたのが良>>続きを読む
嘘を一度つくと、それを正当化するためにまた更に嘘を重ねないといけなくなる。追い込まれていくジミーの顛末も気になるが、それと並行して進む、完全にBB外伝なマイクのエピソードも面白い。これからどう交わって>>続きを読む
「”犯罪者”と”悪人”は違う」と劇中でマイクが語るように、本シリーズでも引き続き『ブレイキング・バッド』イズムは健在。ソウル(になる前のジミー)の軽快な演技は見ていて楽しい。仕事終わり、1人でソファに>>続きを読む
完璧な悪人が出来上がるまでのストーリー。ウォルターは「家族の為にやったと言ったが、本当は全部自分の為だった」と独白する。だけど誰もがきっかけさえあれば大切な家族を言い訳にして、彼みたいに転落してゆく可>>続きを読む
振り出しに戻り、白紙からビジネスを始めるワクワク感……と思ったのもつかの間、ウォルターが本格的に悪人としての貫禄を身につけだしてゆく。
元はと言えば家族を守る為に手を出したメス製造なのに妻からは冷遇さ>>続きを読む
後半の切迫感がすごい。勘ぐりに次ぐ勘ぐり。今シーズンでもウォルターとジェシーの不思議な絆にグッとくる。一件落着と見せかけて謎が残るラストも秀逸である。
基本は『このサイテーな世界の終わり』の作り方なんだけど、そこにほんのり『ストレンジャー・シングス』的エッセンスを加えた感じ……と言ったらあまりにも身も蓋もなさすぎるか。
10代という逃れ難い病を取り巻>>続きを読む
家庭内の不和の描写が重い。中だるみしたと思いきや後半に向けてまた面白くなっていくので目が離せない。失うものがなくなったウォルターがどんどん道を踏み外していく疾走感。いろんなおっさんが見られるドラマだけ>>続きを読む
性的嗜好も人種もスクールカーストも全部飛び越えたその先にある「青春」。2020年版にアップデートされた『ブレックファスト・クラブ』とでも言うべきか。登場人物全員が何かしらの問題を抱えていて、それでもみ>>続きを読む
これまで「商材」の域を出ない扱われ方をしていたドラッグそのものの恐ろしさがS2ではしっかり描かれていて、ジェシーがヘロインにハマってどんどん堕ちていく描写には『ドラッグストア・カウボーイ』や『トレイン>>続きを読む
主人公であるウォルターがのっけから死にかけてるし見ててげんなりするけど、毎回何故かどこかしらほっこりした気持ちになれるから謎ですね。死体が酸でバスタブごと溶ける回がほのぼのオチみたいになってたのが特に>>続きを読む
青春フラッシュバック案件というか、放送してくれてありがとうという気持ちしかない。なんだかんだでやっぱり三木聡の回が一番落ち着いて観られるし好きだな。最初は違和感しかなかった吉岡里帆の演技もだんだん好き>>続きを読む
シーズン1の疾走感が無くなったのはちょっと残念だったし、2人が少しずつ距離を詰めていく描写にはヤキモキさせられたりしながらも、微笑ましく最後まで観た。ラストシーンほっこりするなあ。あとアリッサの服装は>>続きを読む
やっぱりマイリー・サイラスの回が良かったな。今シーズンでは胸糞の悪さ?は若干減った感じはするけど、並行して複数のエピソードが進んでいき徐々に交わっていく感じとか、最初の方より構成が複雑になったような気>>続きを読む
少年少女の逃走劇を描いたロードムービーが数多の様式美を踏襲しながらもどこか新しく見えるのは作品の根底にしっかり存在するシニシズムと、欠落した部分を埋め合うかのようなキュートな2人の関係性の魅力があるか>>続きを読む
S4になってモヤモヤさせる終わらせ方が増えたと思う。E1と2が特に良かったかな。E4「HANG THE DJ」(タイトルがザ・スミス!)はちょっと期待が大きすぎた。E6「ブラック・ミュージアム」は今ま>>続きを読む
やっぱりE4『サン・ジュニペロ』の序盤の雰囲気が大好きだな。どの話も風刺と示唆に溢れていて素晴らしい。あとE3『秘密』で、おっさんが少年を銀行強盗させるため必死で追い詰めた挙句に少年が泣いちゃうシーン>>続きを読む
基本的にみんな上司の悪口ばかり言ってる。登場人物のキャラみんな、こんな子いるよなーて感じだし、バカリズムの観察力すごいんだと思う。それが女子が好きすぎるという情熱があってそこからくるものなのか、それと>>続きを読む
「に〜るヤング」の衝撃は当時ヤバかった。新シリーズまじで奇跡みたいだしほんと楽しみ。
ウォルドーの話とか、S1「国歌」もそうだったけどシニカルな政治の話はお国柄が出てる感じがして好きです(日本で実際に似たようなことが起こっているのは笑えないが)。全体的に前シリーズより後味の悪さが増して>>続きを読む
どの話もメタファーの形を取っているだけで全くの絵空事ではなく、程度の差こそあれ実際こういうことは近い将来起こりそうだよね?と思えてしまう所が怖い。E2の主人公なんて毎日単純労働に勤しみ、帰ったら即ソフ>>続きを読む
放送当時、受験のストレスからひたすら逃れるように毎週観てたのが懐かしいです。新シリーズ開始ということで復習してますが、今でも褪せない面白おかしさがありますね。
今振り返ってみると第六話、園子温回の後を>>続きを読む