自分の中では思い出の青春ムービーという位置づけの作品だったのだが、今観てもしっかり面白かった。失われていく記憶の中を彷徨う2人はコミカルで可愛いし、そして切ない。どこかマヌケなラクーナ社の人々(イライ>>続きを読む
言うまでもなく、タイラー・ダーテンとは我々が潜在的に抱える「男性性」の極北としての象徴だ。これは徹底して管理された現代消費社会の中で精神的に去勢されながら日々を暮らす我々へのアイロニカルな挑発である。>>続きを読む
ウェス・アンダーソンあんまり自分にはハマらないのかもしれない。悪くはないんだけど特別好きな訳でもないというか。
ラストシーンでみんなが元の生活に戻っていくとことか、その後疎遠になる感じとかやっぱめちゃくちゃいいんだよなあ。甘いオールディーズと共に全てが封じ込めてられている。
ある種の感情は、人生のある地点を過ぎ>>続きを読む
「アーネスト・ヘミングウェイはかつて書いた。『世界は美しい。戦う価値がある』と。後半部分には賛成だ。」
綿密に練られた脚本と、フィルムでの撮影に拘り極限までCGの活用を避けたという(ホントかよ…)、クリストファー・ノーランの美学に貫かれた幻想的な映像表現に終始うっとり。重層的かつ複雑な舞台の中で、自らが>>続きを読む