kottanさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

kottan

kottan

映画(561)
ドラマ(8)
アニメ(0)

キングダム(2019年製作の映画)

4.0

本編よりアニメ版に寄せた感じ?
キャストのキャラ作りや再現度具合が凄かった。本郷奏多、長澤まさみ、大沢たかおetc…脇役が豪華で上手い。
殺陣、体術などアクションはキレキレで見応えがあった。ただワイヤ
>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

なるほどザ・村上春樹ワールド。
静かに何かが狂って行く感じとか謎は謎のままとか。3人それぞれの生活環境と部屋と事象の繋がりが腑に落ちて行くのと反比例してモヤモヤが大きくなったのは何故か。何かもう…色々
>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.3

上手い。94分で身の上話から女将修行からトラウマから幽霊から友情話まで。何の説明もなくかと言って過不足なく伝えられるのは簡単ではない。
かわいそうで泣くのではなく、両親の死に向き合い、乗り越えたおっこ
>>続きを読む

町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.8

漫画の方は読んでないけど、このキャスト陣が出演してるのも納得の面白さ。ギスギスの世の中に一服の清涼剤のごとく一切の毒がない町田くんに癒されて、皆が幸せになる感じがひと時現実を忘れさせてくれる。主演2人>>続きを読む

ハリウッド 1969 シャロン・テートの亡霊(2019年製作の映画)

3.0

ワンハリで衆知となったシャロン・テート惨殺事件。事件やチャールズ・マンソンについてある程度知らないとなんじゃこりゃになるかも。事件の1年前、テートが事件を予言したような夢を見てたことが発想のベースらし>>続きを読む

ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.5

死への恐怖が結びつけた2人の人生を短い時間とエピソードで上手く描いている。こういう不器用で荒れた面倒な男はベン・フォスターにぴったりだし、娼婦役でも汚れた雰囲気が必要ないならエル・ファニングっていう…>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.5

ジュゴンに育てられた子供という突飛な設定ながら、ありがちなストーリー?…と思いきや怒涛の終盤がやって来た。
突然のビッグバン。色々と追い付かず頭グチャグチャになった。哲学的な表現に面食らう。
終わりと
>>続きを読む

柴公園(2019年製作の映画)

3.5

犬好き柴犬好きには刺さるはず、のゆるゆる映画。
人より犬好きなオジサンと引きこもりこじらせお姉さんの淡い恋もありつつ可愛い柴ーズを堪能できる。飼い主あるあるも良し。
しかし柴くんたち以上に可愛いゆるふ
>>続きを読む

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

4.3

切ない。ただもう切ない。アキの気持ちも颯太の気持ちも胸が締め付けられるほど伝わって苦しくなった。
予測可能なストーリーをこれ程新鮮に気持ち良く見せてくれる作品にはそうそう出会えない。何と言っても北村匠
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

同胞の命を守るため、ただ一言を伝える為に命をかける。戦いに明け暮れる人間達が塹壕に潜み泥に塗れ血に染まる様と美しく雄大な大自然との対比が素晴らしい。昼と夜、光と影のコントラスト、まるで我が身が映像の中>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.5

やっと見つけた仕事は個人事業主という名の日雇い仕事だった。
働いても働いても暮らしは楽にならない。家族のピンチにも駆け付けられず、ひたすら理不尽に耐えるしかない現実が胸に刺さる。ただ都合よく搾取される
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

これは面白かった!
あの時代のドイツの子供達は皆そうだったと思うが闇雲に信じていたものが、1人のユダヤ人少女によって揺らぎ、疑問を持ち否定するまでの流れが実に上手い。
アドルフがいる事の意味があるのか
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.5

これが実話なんだから恐ろしい。
1人の人間を社会的に抹殺する事が如何に簡単なことなのか思い知らされる。
リチャードが正直で真っ直ぐだったからこそ悪意ある人達に利用されてしまう。反面、だからこそ手を差し
>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

テンポ良く、キャスト良く。こういうの好きだなあ。ミステリーの醍醐味はファーストタッチで無くなったけどそれでもエンターテインメント味たっぷり小ネタ満載、遊び心たっぷりの謎解きは楽しい。
こんなに喋るダニ
>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

体裁ばかりで頭の悪い上司vs有能な部下という構図、シンプルで面白くクリスチャン・ベールもマット・デイモンも達者で上手い。
フェラーリの凄さは分かってるつもりだけど、ル・マンは良く知らないせいか、台詞で
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

湿っぽいじっとりとした不快感とずっと奇妙な居心地の悪さが続いて落ち着かなかった。怖いと笑いの繰り返しに引き込まれたが、正直吐きそうにもなった。
一番印象的なのは目。金持ちの如何にも整形ですという綺麗な
>>続きを読む

ダマスカス(2018年製作の映画)

3.3

ISISからシリア難民を救うイラン人パイロットが神の如く格好良い。イラン映画なのでそこはそうかなと思う。
そんなにイスラムの世界を掘り下げてはいないし、要は狂信的な輩に立ち向かった勇気あるイラン人パイ
>>続きを読む

バトル・オブ・ワルシャワ 名もなき英雄(2019年製作の映画)

3.3

第二次世界大戦ドイツ占領下のポーランド。ワルシャワ蜂起前。ナチス・ドイツの衰退と共に侵攻して来るソ連軍。頼りにした連合国には見放され自力での蜂起の道を進む。「地下水道」の前日譚だが作品としては及ぶべく>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.5

ボロを身にまとい枯野を彷徨い、岩山を登り、風を感じる。それらは彼の血と成り肉と成り彼の絵へと消化される。
アップ多用、台詞は最小限で独白多めの独特な世界観は取っ付きにくく退屈かもしれない。それでもウィ
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

思いの外ビートルズ度よりラブ度が高くて面食らってしまった。
もっともっとガッツリ聴かせてよビートルズを!って気持ちもありつつ、まあ人類愛にも溢れてたし、ケイト・マッキノンの強欲プロデューサーぶりや意外
>>続きを読む

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

4.5

クリスマス時期にラスト・クリスマスというタイトルの映画となれば、きっと甘甘の恋愛映画だと思ったんだけれど…エマ・トンプソン脚本作品と知って是非観てみたかった。
実際はイギリスだけでなく世界中にある諸々
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

フォースの覚醒が公開された頃ほどの高揚感は無くなったけど、それでもスター・ウォーズは別格。
これでもかと散りばめられたオマージュと作品への愛に溢れているし、いよいよ終わってしまうという寂しさも相まって
>>続きを読む

ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

5.0

もうジャンルの括りは飛び越えて名作となったこのシリーズ。こんな完璧なエンドがあるかなあ。
生きとし生けるものは全て困難や悩みにぶち当たり子供から大人に成長し、やがて巣立って行く。
見事なシナリオと演出
>>続きを読む

アルファ 帰還(かえ)りし者たち(2018年製作の映画)

4.5

2万年前の世界など想像もつかないが、まだ地球が神々しい世界だった頃の大自然の美しさを想像させる映像美が凄い。
人と狼の食うか食われるかの関係が強い絆となっていく様や、人も狼も生き抜くためになりふり構わ
>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.0

子育てって本当に大変…そう直接語らなくてもこの作品を観れば一目瞭然。タリーという女性の存在や些細な行動の積み重ねで全ての問題が見事に浮き彫りになって行く様は上手いなやられたなと思ったし、シャーリーズ・>>続きを読む

はじまりのボーイミーツガール(2016年製作の映画)

4.2

こういうの好きだなあ。現代の小さな恋のメロディって言ってた人もいたけど、こっちは12歳なのでより大人に近い分生意気だったり。家庭の問題や学校やらがしつこく無い程度に描いてあって心地よく、いらぬ説明が無>>続きを読む

運命は踊る(2017年製作の映画)

3.8

名誉ある戦死と告げられた息子は実は生きていた…父親は怒り狂い、母親は安堵の笑みを浮かべる。ところがこの父親の怒りが思わぬ運命の皮肉を呼び寄せる。シリアスかと思いきや真面目に笑わせにきたりアニメを取り入>>続きを読む

ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

4.0

素直で可愛いかった12歳の少年が、特別で強烈で氷のような自我に目覚め親にすら容赦なく、一欠片の情も見せず、ドゴーン!グシャッ!シューッ!シャッ!と色んな擬音が聞こえそうな勢いで残忍に大人達を殺していく>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.8

いやぁ、そんなに出てこなくていいよペニーワイズ。と言うくらい出ずっぱり。怖さ半減したな。
中華料理屋の下りは面白かったんだけど、必要かな?これで長くなったのかもしれないけど実際あまり長さは感じなかった
>>続きを読む

メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.0

たまたまWOWOWで視聴した。
うーむ…森、そんなにおそろし森では無いし、タイトルでミスリードされた上に親子の諍いと伝説と魔女と熊、ちょっと欲張ったせいで広く浅過ぎて不消化のまま終わったなあ。あと魔女
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.8

ゴミと人間で溢れ返る市街地、別世界の高級ホテル。
大勢の人が物のように殺される。
貧しく純真な少年たちを神の名の元に凶行へと駆り立てた人物は、自身は安全な場所から殺せよ死ねよと指示を送る。戦争とかテロ
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

事実とフィクションの絡ませ方、ディテールが素晴らしい。
薄気味悪く残酷なシャロンテート事件や超有名俳優すら上手く料理してしまうタランティーノはやっぱ凄い。ディカプリオとブラピも良いけど何と言ってもピッ
>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.2

これ多分、子供から大人まで誰が観ても嫌いと言う人はいないと思う。誰にもオススメ出来る。
障害を持って生まれたオギーがいじめや偏見に晒され…って話そのものはありがちでもこの作品は主人公だけが可哀想とは描
>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.5

シリーズ重ねる毎にアクションシーンが進化してるのが凄いし、今作が1番好きかもしれない。ジョンがただ強いだけじゃなくて闘いの中でレベルアップしているのが素晴らしい。ジョン・ウィックと言えば何と言っても犬>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

骨が浮き出た身体、淀んだ眼差し。
僅かな希望に縋り生き続ける人生でやっと見つけた光は更なる絶望を産み、彼を闇へと駆り立てる。
圧倒的オーラと存在感。こんなに脇役が目立たない作品も珍しい。アーサーそのも
>>続きを読む

LBJ ケネディの意志を継いだ男(2016年製作の映画)

3.5

先ずはジョンソン夫妻、ウディ・ハレルソンとジェニファー・ジェーソン・リーの化けっぷりに大いに驚いた。
特にジェーソン・リーは全然分からなかった。凄い。
いくら大統領になったのがケネディの死によるとは言
>>続きを読む