kottanさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

kottan

kottan

映画(561)
ドラマ(8)
アニメ(0)

オリーブの樹は呼んでいる(2016年製作の映画)

3.8

樹齢2000年、代々受け継がれて来た大きなオリーブの木は掘り返され売られて行く。孫娘がブチブチ髪の毛を抜く姿は観ててしんどいが、壊れてしまった大好きな祖父のためと起こした行動は自身や家族が再生するため>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.5

いやいやいや…思ってた数倍は面白かった!!ビジュアルの細かい作り込みや皮膚感のリアルさ!さあ見てくれ感はあるけど、それでもあの世界観好きだな。原作未読だけど。モーターボウルのシーンとか機械のパーツめち>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.5

アベンジャーズに参戦予定のキャプテンマーベルの挨拶代わりとしては十分インパクトがあったし迫力も笑いもあった。
しかしエンドゲームが控えているからか、どこか予定調和な感じもする。彼女は超人なので不思議じ
>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

5.0

ドン・コルレオーネとなった息子マイケルとドン・コルレオーネとなるまでの父親ビトの物語。3時間超の長編なのに一瞬もダレるところがない。静かに笑う顔が時間と共に全く別人のようにギラついていくデニーロの凄味>>続きを読む

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

挑戦的な作品だなと思った。年齢差はともかく不倫は受け付けない。だからといってトランスジェンダーである主人公に対するあそこまでの苛烈な仕打ちや偏見も受け付けない。しかしそれに立ち向かう姿が素晴らしく神々>>続きを読む

THE PROMISE 君への誓い(2016年製作の映画)

3.5

アルメニア人虐殺という史実に複雑な恋愛要素を絡めてドラマチックに仕上げている。ひとつひとつのエピソードは良いし見応えもあるのにそもそもこれ三角関係にする必要があったのかっていう…ちょっと無理矢理感があ>>続きを読む

半世界(2018年製作の映画)

4.3

どう生きたかどう生きていくか。普通に見えることがとても大変なことだったり、ありがたいことだったり。
ヤンチャしたことも失敗したことも楽しかったことも嬉しいことも悲しみも後悔も現実も。消化して人は生きて
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

うわぁ…なんて自分好みの映画だろう…!!!
期待通り、と言うかそれ以上だった。
実話映画のお手本のような、素直で洒落っ気のある展開と魅力的なキャスト。
笑って泣いて笑って…観終わった後の爽快感が何とも
>>続きを読む

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

3.8

19世紀末のウェールズ小さな谷間の炭鉱町。宗教的価値観と日常は切り離せない、生きるための選択肢が圧倒的に少ない世界。美しい自然や活気に満ちた人々の生活、待ち受ける過酷な現実の対比が痛々しい。でもそれす>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.7

第二次世界大戦下のロンドン。時はダンケルクからの撤退が話題の中心だった頃。
誰がいつ死ぬかも分からないし、国家に管理され好きには作れない当時の映画製作のもどかしい様子が丁寧に描かれる。苦労や悲しみの末
>>続きを読む

ローマンという名の男 信念の行方(2017年製作の映画)

3.8

自分の信念に微塵の疑いも持たず生きてきた男の信念が揺らぎ、犯した罪によって得た一時の幸福。一転し襲いくる強烈な後悔と恐怖。地味な話だが、デンゼル・ワシントンが凄すぎるのでそれだけで見応えがある。これが>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

5.0

ひたすら泥々ぐちゃぐちゃの綱引き展開が凄い。お付き2人の凄まじい権力欲。そのベクトルがそれぞれ全く違うのに、達成しようとする方法は同じなのが面白い。どちらにも上手く振り回されて愚鈍で怠け者なイメージの>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.5

実話なので経過も結果もある程度知っている。なのに最後まで物凄い緊張感が続くのは何だろう。音楽、音、映像全てで日常と非日常のバランスが絶妙。まるで自分も同じ空間に存在してるような錯覚に陥る不思議体験。2>>続きを読む

RENDEL レンデル(2017年製作の映画)

3.7

フィンランド版コミック原作のダークヒーロー。普通のお父さんが謎の女に導かれ闇のヒーローとなる。ビジュアルのカッコ良さとは裏腹に、闘いはほぼ肉弾戦で泥臭い。妻子を殺されて復讐というあれあれな設定には苦笑>>続きを読む

バッド・ウェイヴ(2017年製作の映画)

3.5

裸でスケボーするブルース・ウィリス、イケてないジェイソン・モモア、愛すべきジョン・グッドマン。ゆる〜いバイオレンス設定とアクション、モッサいオッサンだらけなのになんて優しい世界。主役は完全に犬になって>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

5.0

開始5分にして余りの崇高さ尊さ美しさに号泣。思わず海のワイスピじゃんと呟いたが疾風怒濤の海中アクションに船酔い気味になりつつ楽しくて笑い、感動で泣くの繰り返し。DC仕様のダーク感も残しつつ英雄の誕生を>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.5

いやー最高!!めっちゃ楽しかった!
役者さん達みんな楽しそうでこっちまでハッピーな気分になったし、子供たちは可愛いしでもう…
あと凄いサプライズが待ってて!(知ってる人にはそうでもない?)
私はこれ気
>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

池井戸ドラマオールスター揃い踏み。
相変わらず濃い。ドラマに輪をかけて濃い。そして映画だろうが熱いドラマ作りはブレてない。社会人でありまた組織人の自分としてはこんな風にやれれば苦労しないよ!と思うんだ
>>続きを読む

マーシャル 法廷を変えた男(2017年製作の映画)

3.8

今や黒人の伝記映画といえばこの人!なチャドウィック・ボーズマン。抜群の安定感である。
根深い民族蔑視の現実も、差別社会において同調圧力を恐れる人々の苦悩や苦労も法廷劇を通して良く伝わる。
ラジオからナ
>>続きを読む

泥棒役者(2017年製作の映画)

4.0

ありがちなきっかけから色んな人を巻き込み物語は膨らみ、観ているこっちも幸せな気分になる。クセ者だらけの役者陣の中で完全にジャニーズ臭を消しつつしっかり存在感を放つ丸ちゃんの素直な演技がいい。こういう作>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.8

これはもう正にシャマランたまらん素晴らしい!の一言。気持ちのいい裏切り、人智を超えたものへの愛に満ち溢れている。まさか号泣するなんて思ってなかったしほんと最高すぎた。
ジェームズ・マカヴォイは自身最高
>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

4.0

原作やドラマや映画、全部観ないととかあまり自分を追い込まずドラゴン・タトゥーの女が好きだったからという理由だけで観た。今作はリスベット目線で生い立ちや経緯に踏み込みつつ、バイクや車や身体や頭…全身全霊>>続きを読む

シークレット・エスケープ パリへの逃避行(2017年製作の映画)

3.8

妻で主婦で母親…同じ日々や行為の繰り返し。伸び伸びとした子供や夫と対照的に追い詰められる主人公。やりたいことも夫に拒否され溜まりに溜まった鬱憤はある日爆発する。パリでの生活は素晴らしく幸福だったが、現>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.0

やられてやり返して…復讐の連鎖は何の関わりも持たない人々の日常を破壊していく。雄大で美しい自然と人間世界の窮屈さの対比が胸に染みる。役者陣の熱気も凄まじい。そんな中にあって清原果耶の凄さ。彼女の醸す空>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.3

子が親の業を背負って生きることの愚かさを嫌になるほど感じ、ただただ拳を叩きつけるヴィクターに涙が出た。親と子の物語で、人間の再生物語でもあり、新しい時代に無理なく移行した新しい物語として感慨深かった。>>続きを読む

殺意の誓約(2016年製作の映画)

3.0

ドラッグの売人から離れられないどうしようもない娘、思うように動かない警察。
主人公である父親が医療知識と切れる頭で立てた殺人計画がどうにもまどろっこしくやってることはエグいのに怖くない。
主人公が殺意
>>続きを読む

ファブリックの女王(2015年製作の映画)

3.0

第二次世界大戦後、まだ女性の人権が認められていない時代。
先進的なアイデアと不屈の商才を持ってマリメッコというブランドを世界に広めたアルミ・ラティア。彼女の人生、内面や裏の顔を描くのに舞台劇という手法
>>続きを読む

ダークタワー(2017年製作の映画)

3.5

設定や世界観はすごく好き。これはこれで面白いんだけどもそれぞれの世界や登場人物たちの関係性、それぞれの役割を明解にしてその世界に引き込むには90分では短いし薄い印象。
時間を使ってしっかり作り込んだら
>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

前半のエモーショナルな展開は素晴らしく、胸にグッと来るものがあった。ただ後半は作品の芯がブレてしまった印象。
ジャックのトラウマを描くならもっと徹底的にやるべきで、中途半端になってしまった。レディ・ガ
>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

フィンランドへ辿り着いたシリア内戦からの難民…シリアスものかと観れば、潰れそうなレストランと風変わりな人々が出てくる。全く関係ないと思った2つの物語が繋がる。過酷な現実と無感情な人々の様子が違和感ある>>続きを読む

ゴッド・セイブ・アス マドリード連続老女強姦殺人事件(2016年製作の映画)

3.0

タイトルでほぼ内容説明しちゃってるからなあ…ただ殺人描写はエグいし実際吐き気を催した。だから犯人は相当な闇を抱えてる筈でワクワクしてたのに。主演の刑事2人の背景や心理描写ばかりに拘ってる感じで、事件や>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

登場人物が大量に増え、世界観がガラリと変わり一気にスケールアップし、そして完全にダークサイドに舵を切った。
全編からJKローリングのグリンデルバルドへの愛がひしひしと感じられる。
このシリーズは前作を
>>続きを読む

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

3.8

ナチスSSとホロコースト犠牲者の子孫で共にホロコースト研究者。インポテンツで妻とのセックスレスに悩む男と、不倫してる女。
ぶっ飛んだ2人の出会いと意外な過去。タブーにサラッと切り込んでくるし、もう重く
>>続きを読む

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

3.0

タヒチでの楽園のような生活が一転、困窮し荒んで行くというところにスポットを当てているのに薄味な印象だった。女性を取っかえ引っ変えだった筈なのに、そういうドロドロした部分を端折ったせいかもしれないな..>>続きを読む

アンノウン(2011年製作の映画)

3.7

渋い男の記憶喪失には優しく美しい女の存在が絶対的。薄皮を剥ぐように徐々に記憶が蘇るのに、断片的すぎて真実に行き着けないもどかしさや焦り。苦悩するリーアム・ニーソンとそんな彼をほっとけないダイアン・クル>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.5

年老いた両親と42歳未だ彼女なし嫁なしの息子。いつもの家族の日常が突然崩れゆく。淀みながらもゆったりとした前半から、狂った日常へと怒涛の如く一転する。泥沼からの呆気ない最後。母子の鬼気迫る愛憎劇。心を>>続きを読む