ゆみこさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゆみこ

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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.3

"If Anything Happens I Love You."

この言葉を考える。
セリフの無い展開の中で、この言葉だけが本編に登場する。


とても悲しい話で救いが無い。
物語はもちろん、アメ
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Saint Laurent - Summer of '21(原題)(2020年製作の映画)

3.3

ギャスパー・ノエのスタイリッシュでオシャレな映像美。

ノエの綺麗な部分だけを汲んでいて、陰鬱でドロドロとした部分は排されていた。

スプリットスクリーン、赤色、点滅、切り替えの多用など、わかりやすく
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.3

道枝駿佑ありきの作品。


設定が突飛すぎて全く感情移入できなかった。
展開の急さと感動の押売りに少し興醒めしてしまった感は否めない。

道枝君が好きでこの映画に興味を持ち鑑賞したけれども、何らかの興
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.7

ロードムービーに必要なのはいつだって"カッコイイ車"だ。


スカイブルーの66年型フォード・サンダーバードはアメリカの自然にも都市にも、山々の朝靄にもネオンにも映える。
車と景色、それだけでずっと観
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エース・ベンチュラ(1994年製作の映画)

3.5

ジムキャリー大好きだー、と改めて思った。
こんな彼氏がいたら絶対毎日楽しいだろうな。


展開は無理矢理だと感じることも多かったが、ジムキャリーの面白さだけでどうでもよくなる。

ラ・ブーム(1980年製作の映画)

3.4

なるほど、おしゃれ。


フランス映画の青。
この作品も例に漏れず、青が魅力的な作品だった。
ブラウス、セーター、ベッド、壁、瞳。至るところに散りばめられた青が、なんというか日本に馴染みのない青。ヨー
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クライムチアーズ(2001年製作の映画)

3.5

明るくて楽しい映画だった。

いつも一緒にバカやってくれるこういう仲間たちが欲しい。

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

4.7

超気持ちいい。

この映像をあと2,3時間は観られるし、観ていたいと思った。
できるならば映画館のどデカいスクリーンの最前で。IMAXならなお良し。

トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

3.4

話をいろいろと詰め込みすぎていた感はあったけれども、単純明快なので、肩の力を抜いて楽しめた。

笑いどころではないところにおいても、大袈裟な表情と演技に笑ってしまう。

主に乱闘シーンで、カメラが右往
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

とてもテンポが良くて見やすかった。


展開の先の読めなさにワクワクしたし、まさかこういう感動系ストーリーになるとは予想できなかったな。
ブレスレットを破壊するまではスピード感があったけどそのあとは失
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簪(かんざし)(1941年製作の映画)

3.4

ごくごく私的な話で、あまり起伏のない展開の中にある変化を楽しむ。


季節は夏。
スイカや日傘など、夏を感じさせるアイテムが出てきたが、モノクロだとあまり季節感が伝わらないと思った。

田中絹代が美人
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小さき勇者たち 〜ガメラ〜(2006年製作の映画)

2.7

2000年代中期の空気感。

主演の男の子と同い年ということもあり、とても懐かしい気持ちになれた。

これ以前のガメラもゴジラシリーズも観たことがないので比較は難しいが、戦闘シーンや怪獣の造形がチープ
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461個のおべんとう(2020年製作の映画)

2.8

道枝駿佑の美しさ。国宝に指定すべき。


話は凡庸で大きな展開もなく、退屈に感じた。
歌もフルコーラスはいらない。
飯テロ映画かと思って観たけど、そんなに美味しそうでもない。

ピンクのカーテン(1982年製作の映画)

3.2

原マスミの音楽がキレッキレでとても良かった。
ただ、作品と合っていたか、と訊かれたらそうでもなかったかもしれない。


話自体は特に抑揚もなく、やや退屈に感じた。
また、濡れ場に関しても、ただ挿入して
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吉原炎上(1987年製作の映画)

4.0

美術が凄すぎる。
セットの壮大さはもちろんのこと、細部に至るまでこだわり抜かれていて圧倒的だった。この舞台の中に入り込みたい。

撮り方、映し方にも熱情が強く、この作品に係る全ての人の意地を感じた。
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映画 少年たち(2019年製作の映画)

3.5

超カルト!


なにがなんでもツッコミどころが多すぎやしませんかね。
これで作品化しようと思ったのがすごい。ジャニさんの独断場だったんだろうか。

展開も演技も安っぽいし、テロップの文字フォントもダサ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

一試合だけで2時間の物語を成立させる編成が良かった。

展開はもちろん、音楽や演出も過剰だと感じる部分が多く、感動を押し売られている感は否めないが、そういうものを求めてこの作品を観たので期待通りだった
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恋空(2007年製作の映画)

2.3

物語のテンポが早く、サクサクと観られたが、卒業してからが長いと感じた。

原作は当時ケータイ小説で読んだが、いろいろと詰め込みまくるストーリーと展開を白眼視していたことを覚えている。
私が小学生だった
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.6

カウリスマキ、好きだな〜と改めて感じた。

最初、ヘンテコなリーゼントと革靴で演奏する彼らが映し出された時にとてもわくわくした。
そして物語が進むにつれて愛しさに変わっていった。

脱力感が心地よく、
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プープーの物語(1998年製作の映画)

2.3

開始早々、あぁ、こういう感じね、、、と。


ブッとび奇衒い系作品で、ゆるいテンポとヘンテコなキャラで押される。

話筋がわりとしっかりしているのと、90年代の時代感、上原さくらの天真爛漫なかわいさで
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山田村ワルツ(1988年製作の映画)

3.7

米米CLUB目当てに鑑賞。
期待通り、米米の出演シーンがすごく良かった。

コンプライアンス的にアウトな部分も多かったが、終始クスクスと笑える楽しい作品だった。

小沢なつきはもちろん、新井薫子や川田
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.5

相も変わらず今回も新海誠の厨二全開妄想ワールドを見せつけられた。

毎回毎回、性癖の挟み込みに辟易しているけれども今回の人間椅子にはやっぱり乾いた笑いが出た。気持ち悪い。
話自体もとても不気味で、怖か
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

2.2

雰囲気も展開も台詞も音楽も演技も苦手だった。


摂食障害という設定も本筋に全然関係ないと思ったし、バリバリに嘔吐シーンとかがあって欲しかった。

ただ、主人公に移入できる部分があり、攻撃されているよ
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

超エンタメ!
最初から最後までずっと面白い!最高!!

赤頭巾ちゃん気をつけて(1970年製作の映画)

4.0

連想ゲームのように繋がれていく映像の切り貼りが一つの作品になっている。その映像群がべらぼうにかっこいい。

話の内容こそないものの、性と自由と闘争と、そして倦怠と苦悶がいかにも60年代後半の作品で、こ
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荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

3.8

アメリカンニューシネマならぬ、オージーニューシネマといったところだろうか。

不満と不安と焦燥と、その描き方と結末にアメリカンニューシネマを強く感じた。

内容自体はやや退屈に感じたが、ズーム、切り替
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人魚伝説(1984年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

水と血、青と赤のカラーが印象的で、神秘的で、美しい作品。


海やプールなど、水を扱った作品に偏愛を持つ私がこの作品に惹かれない訳がなかった。


ラストで、銛一つで次々と人を殺していく場面は、まるで
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

伏線がたくさん散りばめられ、示唆、示唆、示唆の嵐。

これをどうやって回収していくのかな、と思いきやそのままエンドロールでびっくり。


旧約ナホム書3章6節、5セント硬貨トーマス・ジェファーソン、ト
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.4

何気ない日常を、記録として残しておくことは、確かにとてもクールなことだな。


セピアに近い淡いモノクロの映像が映し出す、きらめく水面や連なる車列のライトの光、太陽に反射するビルの側壁。
生活の中にあ
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ミスト(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

超絶鬱エンドという情報があまりにも有名で、すごく身構えてしまった分、ラストの衝撃はそれほど大きくはなかった。

しかし、そこに至るまでの展開がおもしろかった。
あらすじを知らないで観たので、モンスター
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

鬱映画として有名なこともあり、身構え過ぎたかも。
バッドエンドはバッドエンドだけど、そこまで衝撃的では無かった。
ストーリーは至って単純で、まあ、そうなるだろうなあという感じ。


クロースアップやス
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

最後のシーンで泣きそうになったけど、よくよく考えたら、また会えるじゃん、と思った。

ラストに至るまでに、どうにかできたんじゃないかと感じる点が多く、チグハグさにやきもきした。


フィルムで撮られた
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.5

壮大な謎解きゲーム。


仕掛けや伏線回収に一所懸命でリアリティには欠けるけど、エンタメとして楽しめた。


ピエール・ニネの顔面が好きだなあ、と再確認。

スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)

3.2

ボコボコに殴られる加瀬亮、殴る加瀬亮、大口開けて笑う加瀬亮、目に涙を溜める加瀬亮、配達員コスの加瀬亮、スーツの加瀬亮、血まみれの加瀬亮。
魅力が爆発していた時代の加瀬亮の姿を映像に収めてくれてありがと
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

2.5

少しヘンテコな登場人物や間の抜けた空気感にアキ・カウリスマキを感じた。


ご飯が美味しそうな映画が観たい、と思ってこの作品を選んだけれども、あまり美味しそうに思えなかった。
おにぎりを素手で握ったり
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