ゆみこさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ゆみこ

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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

ラテンの音楽と弾丸のように出てくる言葉、ダンスのキレと数の暴力に圧倒された。

とりあえず歌おう、踊ろうのラテンの文化が好きだし、うらやましく思う。
そこに内在する刹那的な哀愁にも惹きつけられているの
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.5

ソウルには明るくないし、アレサ・フランクリンのことはあまり知らない。
しかし、圧倒的な歌唱力とパワーに揺り動かされた。


余計なナレーションや挿入が無く、ライブの映像をありのままに映し出していたのが
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

前作とは全然違う。
でも前作のハラハラドキドキ感はそのまま、いや、それ以上かも。

いろんな要素盛り込まれすぎて胃もたれ気味ではあるけど、エンタメとしてとても楽しめた。


主人公、お母さん、娘たち、
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

エマ・ストーンかっこいい!!!


ファッション、メイク、スタイル、声、表情。
全てがキマってた。
70年代のロンドンのファッションが好きな私にはドンピシャ。
観終わったあとすぐにデザイナーとコスメブ
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

納得の音響賞。


難聴の人の聴こえ方を追体験できる作りはもちろん良かったんだけど、耳が聴こえづらくなってからの向き合い方が良かった。

しかし、彼女の元に帰ってからの展開が鬱。
彼女が歌った曲の歌詞
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.3

江守徹と梅垣義明の演技が良かった。


話はご都合主義で、矢継ぎ早な展開。
師走の節操のない感じと年末感を感じられた。


鈴木慶一の間の抜けた(いい意味で)音楽も全体の雰囲気を柔らかくしてくれていた
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.5

どこかで観たことのあるようなあらすじだが、魅せ方がうまい。

淡々と話を展開しているのだが、ところどころ撮り方や音楽などにこだわりを感じる。
大袈裟ではなく、あくまでさりげなくなのが良い。

尺も90
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極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

3.3

衝撃の展開と映像のオンパレードに混乱すると同時に、武田美由紀の思想とそれに対するパワーに気圧される。


特に衝撃だったのが、自宅分娩のシーン。

モザイク無しで映し出される出産シーンには驚愕。脳裏に
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バウンス ko GALS(1997年製作の映画)

3.6

ヘンテコな映画だった。


ストーリーは面白く、登場人物のキャラにも愛着が湧く。
しかし、途中に挟まれる政治批判や中国との関連づけは冗長。

援助交際って、女子高生側が批判されがちだけども、大人側の落
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どついたるねん(1989年製作の映画)

3.3

ボクシングに賭けた男。
逆を言えば、ボクシングしかなかった男の話。

所々に挟まれる小ネタの笑いどころがあまりわからず。
主人公の自分勝手ぶりにあまりノれなかった。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.3

映像は綺麗、綺麗なんだけど。。。


『2001年宇宙の旅』を観たときを思い出すような雄大さ(良く言えば)、かったるさ(悪く言えば)。

ザ・スパイダースのバリ島珍道中(1968年製作の映画)

3.3

終始コミカルで肩の力を抜いて楽しめた。


マチャアキや井上順、かまやつはもちろん、個人的には大野克夫が観られて嬉しかった。

ケチャを踊るスパイダースなど、バリ島を満喫している様子が微笑ましかった。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

喪失感とともに生きるということ。


役者の方々の演技に魅了されるとともに、大変だっただろうな、とも感じた。

物語が始まったときに違和感を感じた機械的で感情の起伏のない話し方や間、演劇的な抑揚もすぐ
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.3

青春とは何ぞや。


一つの作品に恋、友情、親子愛、コンプレックスなどのさまざまな要素を詰め込み、AIなど、機械で物事を測ることに対する批判もしっかり忘れない。
それでいながら、作品としてきれいにまと
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.9

最初から最後までずっとクライマックス。

常にハイテンションではあるが、後半にかけて更に盛り上がり、限界突破する。
その地獄絵図の狂宴にこちらまで気が触れそうになる。


撮影の仕方はもちろん、エンド
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赤線基地(1953年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

パンパンとして生きる女性の虚勢が悲しい。


広瀬嘉子の言葉一つ一つが重く貫く。
「美味しいものを食べてかわいい服が着たいだけ」
「あなたたち男が戦争に負けたから女がパンパンをやらなきゃならない」
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

3.7

実はちゃんと観たのはこれが初めて。

幼い頃、金曜ロードショーでよく放送されていて、トイレに逃げ込んだ人がやられるということだけ覚えていた。

終始展開が動き、エンタメとしてとても充足感のある作品。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

空のグラデーションや自然の広大さ、荘厳さ。
クロエ・ジャオによる人と自然のコントラストの描き方には胸にグッとくるノスタルジーがある。


主人公をはじめ、ノマドの生き方はとても素敵だと思う。
自分もそ
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

3.4

"普通の"家族も問題は必ずある。


豊かで、落ち着いていて、一見幸せそうな家庭。
母の安楽死志願をきっかけに家族と向き合ったことで、次々に抱えていたことが出てくる。

その解決とわだかまりが解れてい
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アレックス(2002年製作の映画)

4.5

ストレートカット版を先に鑑賞してしまったので展開を知っていたが、こっちを先に観て、なぜそうなったのかを追っていきたかった。

ストレートカットに比べて時間の不可逆性がより強調され、残酷に感じられた。

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

3.2

喪女の妄想物語。


童貞映画というジャンルは確立されたものになりつつあるが、処女映画や喪女映画はなかなか出会わない。

この作品は、清々しいほどにモテない女の妄想が炸裂。
こちらが恥ずかしくなるほど
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アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

4.5

全ての人は悪魔なのだ。



いやー。だいぶしんどい。

展開は言わずもがな、上下左右にぐわんぐわん揺れるカメラとチカチカと点滅する光、トーマ・バンガルテルによるシンプルながらも不安をガンガン煽ってく
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クライモリ(2021年製作の映画)

3.3

警告を無視して森の中へ足を踏み入れてどんどん殺されていくっていう良くある話だが、結構話の展開が多く最後まで飽きずに楽しめた。

グロシーンや恐怖シーンのフレッシュさというよりも話の展開や登場人物のキャ
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.3

小松菜奈のPV。



ヘッドホンに制服をぴしっと着こなし街を闊歩する小松菜奈。
それだけでバッチバチにキマっている。
笑う小松菜奈、泣く小松菜奈、叫ぶ小松菜奈、喰う小松菜奈。
どれもこれもがピタッと
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.3

不思議な魅力のある作品。


正直、どう表現していいのかわからず、不思議な魅力という言葉に逃げたことは否めない。


キリスト教が印象的に登場することもあり、示唆的な描写が多い。

淡々と進んでいく展
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

なんともいたたれない気持ちになった。


認知症患者視点でぐるぐると掻き乱されながら展開していく。
当事者、家族、介護士それぞれの立場から描かれる物語は、悲哀と絶望に塗れる。
しかし、その中にも希望や
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オールド(2021年製作の映画)

3.9

初シャマラン。

上映前にシャマランによるコメント映像が流れたので、運転手に、ア!となる。
そして、その注意の行先に。


それはさておき、エンターテイメントとして、とても楽しめた。

スピーディーな
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ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

3.8

映画を、感じる。


ヘンテコなロードムービー、もしくは青春活劇。
アクションであり、ヤクザ映画でもある。
この作品がどのような映画なのかを説明するのは非常に難しい。

ストーリーも煩雑で、展開も急だ
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.3

前回同様、楽しくサクサクと観られた。
しかし、前回ほどの毒は無く、やや盛り上がりに欠ける気がした。

ドタバタ加減が気持ち良く、ちょうどいいお酒の肴だった。

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.1

ムーミンのファンなので、トーベ・ヤンソンの半生が気になり鑑賞。

ムーミンについて深く触れることはなかったものの、キャラクターの元になった人物や創造の背景を知ることができて良かった。

しっかりと描か
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恋する女たち(1986年製作の映画)

3.3

なんか変な映画。

淡々と続いていく話の中に突如現れる奇妙な演出。

女の数だけ恋があるといえども、煙草は吸うし、お酒はガンガン飲むし、高校生という設定は無理があるような。

86年の空気感、服装、時
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.6

なんとも言えない気持ちになった。

というのも、この作品には完全な悪が存在しない。
誰が悪いとか、誰のせいとか、責任の所在が、行き場所が無い。
誰を責めることもできなく、憤りだけが心を乱す。

タイト
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危いことなら銭になる(1962年製作の映画)

3.7

漫画のような展開、演出で観ていて飽きない。

コミカルで調子っ外れのストーリー中でのガンアクションのカッコ良さが際立つ。

登場人物それぞれのキャラも立っていてわかりやすい。
そして、オチも綺麗に落と
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空白(2021年製作の映画)

4.2

まず、題字の出方に思いっきり手をぐいと引っ張られたように、作品の世界観に没入させられる。
これは、吉田恵輔の作品でいつも感じることである。
ここでタイトル出すのか、と意表を突かれる。

次に、観客の洞
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総理の夫(2021年製作の映画)

2.8

音楽やテロップなど、説明的な箇所が多く、映画というよりも2時間ドラマを見ている気分になった。

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.3

後半からの展開に魅せられる。

手に汗握る往来とその結末。
ベネディクトカンバーバッチの演技にもまた魅せられた。

挟み込まれる『白鳥の湖』と回想が作品に深みを持たせていた。