シムザスカイウォーカーさんの映画レビュー・感想・評価

シムザスカイウォーカー

シムザスカイウォーカー

映画(456)
ドラマ(5)
アニメ(0)

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

事件を追う記者を通して、見えてくるのは宗教の蓑に隠れたミソジニー。個人的な思想を宗教に重ねた犯人は、女性を殺すことを正当化する。同じ時代を生きている女性がこんな理不尽な目に遭っているのだと思うと怒りが>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

滑り込みで鑑賞。率直に観てよかった。

容疑者の男たちと自分を重ねたヨアンと、容疑者の交際相手と自分の妻と重ねたマルソー。刑事としては正しくない姿かもしれないけれど、人としては正しい姿に見えた。

>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

ティモシー・シャラメは、何故こんなにも宿命を持って生まれた唯一無二の特別な存在が似合ってしまうのか。PART1を観た時にも同じことを思った気がするんだけど、今作も素晴らしかったです。

その宿命に抗お
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスター監督、またも大傑作をありがとう🥹🥲😇😭

最悪の事態が常に脳裏に浮かび続け、馬鹿らしいと思いながらも、最悪の事態が頭にこびりついて離れない。

あぁ、分かります。経験あります。私です。私
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

あまりにセックスシーンが多くてちょっと引き気味だったんですが、エマ・ストーンもプロデューサーとして参加してるんだった!と思い出して、この描写も後々響いてくるのねと信じて鑑賞しました。

女性が体を売る
>>続きを読む

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.0

画面越しなのに料理の温かさや、香りが伝わってくるようで、観終わった後お腹が空いた!笑

小さな村だろうから、普通ならよそ者のバベットには厳しいのではと想像するけれど"姉妹がバベットを受け入れたなら"と
>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

4.4

映画館を出て、ポスターをじっくり見ていたら「実話を基に制作」との文字を見つけてしまい肝が冷えた。恐ろしすぎるだろう…

映画ではフランス人夫婦がスペインの小さな村に移住するという設定だったが、実際に起
>>続きを読む

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.9

異なるルーツを持つゾーイとカズが、宗教や慣習の違いに戸惑いながらも心を開いてゆく姿に勇気をもらえた!恋愛だけじゃなくて、家族に対しても!

個人的には閉じて殻に閉じこもった一年だったので、周りの人との
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

今日より明日、明日より明後日と日々生活を良くしていくのが良いと思っていたし、皆そう思っていると思ってつい最近まで生きてきたけれど、ただの資本主義的な考えでしかなかったと、この映画を観て痛感した。

>>続きを読む

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

当初はポッドでの育児に反対していたアルヴィーも、共に過ごす時間が長くなるにつれ、徐々にポッドを受け入れてゆく。ハーネスを着けて職場の大学にも連れ立つし、話しかけたり、ご飯の管理も完璧。次第にポッドに愛>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ギャレス・エドワーズ監督が休暇中にアイオワまでドライブ旅をしている道中、日本語の工場看板を見かけたことからインスピレーションを膨らませて作られたという今作。

同じ風景を見たとしても、世の中の大半の人
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.0

ストーリー展開に新鮮さはないものの、だからこそミーガンの魅力が存分に感じられる作品。何より、ミーガンというニューアイコンが降臨したことが、ホラー界にとって喜ばしい出来事。

きっとミーガンのルックスや
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.0

弁護士バービーが「私は感情的になっても論理的に話ができる」と言ってて雷に打たれたような気持ちだった。この言葉が1番印象に残ってる。

泣いてるわけでも喚いてるわけでもないのに意見すれば"感情的"のレッ
>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.2

目まぐるしく生き急いでいる人も、気付いたら置いてけぼりになってる人もこの映画を観て!

神様が用意した奇跡の時間に、なんだか自分の人生も報われる日が来るんじゃないかって思える。

偏屈で鼻につく男を演
>>続きを読む

ふたつの部屋、ふたりの暮らし(2019年製作の映画)

4.0

たまたま異性愛者に生まれただけで、同性愛者を差別する権利なんてないよね。

娘が意固地になって怒っているのは、自分の存在を否定されていると感じたんだろう。生まれたのは間違いだったと。

なんでこの2人
>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

散々言及され尽くしてきたと思うけれど、ブレンダン・ブレイザーに施された特殊メイクが素晴らしい。つい意地悪な気持ちでメイクの境目や綻びを探してしまったけれど、そんなものは見当たらない。

撮影のたびに4
>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「なんで俺たちなんだ?特別な存在じゃないのに」
って言葉が忘れられない。

シャマラン監督はエリックとアンドリュー役にゲイ当事者を起用することを最初から決めていたというから、このセリフも彼らが言うこと
>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

とても悲しい物語だった。人並みの体と健康が欲しいだけだったモービウスとマイロが、人を傷つけなければ、生きることができない超人になってしまうのだから。

モービウスは力を制御できない恐怖と、1番の親友を
>>続きを読む

>|