shinさんの映画レビュー・感想・評価

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マージン・コール(2011年製作の映画)

3.6

リーマンショック前夜の緊迫感が想像できて面白かった。最後は金で解決することも、投資銀行のリアルを描いていた。

砂の城(2017年製作の映画)

3.7

積み上げては崩れていく戦場の様子が、虚しく、また途方もなく感じるが、これが戦争なのだろうと思った。決してスカッとする映画ではないが、戦争のリアルな側面に焦点を当てている良い映画。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.7

前半は割とシリアスなトーンで話が進むが、最後は爽快に終わる。日本人にはあまり感覚がないが、奴隷が当たり前の時代を丁寧に描いており、一度見ておきたい映画

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.0

最後までハラハラどきどきの脱出映画。この方達は脱出できたが、その裏側にはそうでない人もたくさんいるのだろう。
アフガニスタンの深い闇を、通訳と米軍の関係を通じて覗き見られる一作。

ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.0

主人公のマイクがBlackberryの発展と共に人格がどんどん変わっていくのがリアルだった。途中全く違う登場人物が現れたのか?と思ったほど。
特に過去にBlackberryを使ったことのある人は必見の
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

娘もハッピー、父母もハッピーになるほのぼの映画。南国の情景をバックにのんびりと映画を観たい時におすすめ。

最後の日々 生存者が語るホロコースト(1998年製作の映画)

3.9

生存者が語るドキュメンタリーであり、(当たり前だが)非常にリアルで、考えさせられる内容だった。"何もかも奪われても魂だけは奪わせない"という一言が強烈で胸に響いた。

かなり重い映画だが、過去に起きた
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

シリアスな展開が続くが、家族の絆が深まる過程に感動する。途中どんでん返しもあり、飽きずに一気に観られる面白い映画。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

既得権益に立ち向かう主人公二人と、勇気を出して告発した被害者の方々が本当にすごい。特に将来の被害者を無くす為に実名で公表した方は、中々できないことだと思った。

実話を基にしており、自分の正義を信じて
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ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン(2022年製作の映画)

3.9

「救命胴衣を投げるのではなくて、一緒に水に飛び込んで欲しい」というジェシーの言葉にハドラーが応えるも、最後は救うことができないラストシーンが泣けた。

これまで言われた人種差別に関するひどい言葉の数々
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.8

終始同じ部屋で12人が討議している構図だが、テンポよくストーリーが展開していくので、飽きずに観られた。
陪審員の判断で被告人の人生が大きく変わってしまう陪審員制度の難しさも同時に描いており、その点も考
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.7

最後までハラハラドキドキが楽しめる警察映画。ストーリーもシンプルでわかりやすかったが、もう一捻りあってもよかったかも。。ただアクション満載で、最後まで飽きさせないスリリングな映画だった。

ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.6

とにかく食をそそる映画。
「高いから特別なのか。特別だから高いのか」というシェフの一言は現在の食の本質を突いていると思う。

途中主人公が独立するシーンやシェフとのラストシーンなど、途中話が飛ぶところ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.9

複雑なストーリーで一回で全て理解するのは非常に難しかった。。ただ見終わった後に改めて思い返したり、考察することでじわじわとはまってくる映画。

主人公を演じたナオミ・ワッツについては、前後半で別の女優
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

3.8

所々演出が強いところもあったが、スリル満点で面白かった。
刑期が残りわずかになったにもかかわらず、アメリカとトルコの外交上の問題で、後から刑期が上乗せされるシーンは絶望しか感じなかった。
実話がベース
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.8

リチャード3世の名誉を回復するために、奔走する一人の女性を描いた映画。
自分とリチャード3世の境遇を重ねて、「皆一つの側面(共に重い病気を持つ)しか見てくれない。私は色々な側面を持っているのに」と主人
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

クスッと笑える場面が多く、ほっこりする映画だった。そんな中でも自分本位に生きていた主人公が、タイムループを繰り返すにつれて、周囲を気遣えるようになっていく過程は中々ジーンとした。
劇中歌や全体のテンポ
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.5

久しぶりに良い映画に出会えた。約2時間半と長丁場だが、アル・パチーノの迫真の演技がその長さを感じさせなかった。

戦争を通じて、人生の酸いも甘いも噛み分けたスレード中佐だからこそ言えるセリフが、胸にぐ
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ナルヴィク(2022年製作の映画)

3.6

第二次世界大戦にてノルウェーで実際にあった戦闘を描いた映画。

息子の命と引き換えに、英軍の情報をドイツ軍に提供した妻に対し、主人公が「英軍は味方だぞ」と叱責。ただ妻は「私にとってはどっちも敵。英軍の
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スイマーズ:希望を託して(2022年製作の映画)

4.0

ニュースだけではわからない難民問題の深刻さがよくわかる映画。まさに命懸けの脱出であり、ユスラが自身のメダルを海に捨て、夜の海を泳いで渡るシーンはその過酷さを物語っていた。
祖国に絶望しながらも、それで
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

3.8

難民の方々の苦悩が生々しく描かれている。特にアフガンからの脱出シーンは命懸けな様がよく伝わってきた。

アニメだが現実の難民問題の深刻さを改めて理解できる良い映画。

セールスマン(2016年製作の映画)

3.9

夫の復讐心とそれを止めたい妻の気持ちは、両方理解できるだけに難しい問題だなと感じた。

それぞれの胸中を言葉だけでなく、表情や演出でも上手く表現しており、最後まで緊張感が続く良い映画だった。
(イラン
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

自分の夢とろう者である家族の間で葛藤する主人公が、最後は家族に背中を押されて夢の実現に向かっていく映画。

声楽の娘の才能はわからないし、ろう者だけで漁業をやる不安も家族には大きいだろうけど、それでも
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.1

シンドラーがいう「戦争は人間の最悪な部分を引き出す」とはまさにこのことだなと強く感じる映画。個人ではなく、戦争を憎むべきであり、戦争の無い平和な世界が続くと良いなと改めて思った。

最後のシーンで「努
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別離(2011年製作の映画)

4.0

それぞれの登場人物の心情がはっきりと描かれており、どの人物にも非常に感情移入しやすかった。
小さな嘘の積み重ねが事態をどんどん複雑にしていくも、最後はそれが宗教のもとで白日に晒される結末は、イラン映画
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.8

この映画は黒人側が反撃して終わっているが、現実では終わりない報復が繰り返されると思うと、人種差別の悲惨さを改めて強く感じた。

さよなら、アドルフ(2012年製作の映画)

3.7

親も含めて信じていたもの全てから裏切られた主人公ローレが、逃走の過程で少しずつ壊れていく様が見ていて辛かった。
国が始めた戦争により最後まで国民が苦しむ無情さが生々しく描かれており、戦闘シーンはほぼな
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顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

3.9

ナチス時代の戦争犯罪をドイツ人自らの手で裁く過程を描いた映画。
誰もが戦争の暗い時代を忘れたいと思っている中、敢えてそこに光をあて向き合おうとする主人公の勇気に感動した。

元ドイツ大統領のワイツゼッ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

家族の絆を描いた映画。家族から逃げ出したい主人公ミゲルと家族の元へ帰りたいヘクターのやり取りを通じて、家族の大切さを表現している。
家族の元に無事帰り好きな音楽を奏でるミゲルの周りで、ヘクターやココな
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.9

些細なおじさん同士の喧嘩が、民族間の対立まで発展していく様を描いている。当人同士はもういいかな、、と思っていても周囲が煽って個人の手に負えなくなっていくのは、こういった話でなくても起こりうると思った。>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

短く美しい映像の中に、不条理に子を奪われた両親の悲しみが描かれている。
銃乱射事件は遠い国の出来事のように思えてしまうが、こんなことは地球上で2度と起こってはならないと強く感じた。
辛く重いテーマだが
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

美咲の死を止められたかもしれないというやり切れなさと、美咲、裕里、乙坂の淡い青春時代のほっこり感が上手く混在していて良かった。
全体的に重くなり過ぎず、軽過ぎず、ちょうどよい塩梅の映画で、観るものに困
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.6

戦争に揺れるユーゴスラビアの歴史を壮大に描いた作品。3時間と長いので少し弛れるが、シリアスな中にも笑えるシーンも多く、戦争映画としてはかなり見やすい。ユーゴスラビアの歴史を事前にwikiとかでサクッと>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.9

我々が知る戦地の実情は、主人公のようなジャーナリストの命懸けの仕事を通じて届いていることが改めてわかった。
「(戦地の悲惨な現実を)私が見るから、あなたは見なくていい」という主人公のセリフは、この仕事
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.9

兵士が"駒"のように捨てられていく様が要所で描かれており、戦争の悲惨さに胸が痛くなった。停戦目前にもかかわらず、上層部のクソみたいなプライドのせいで、次々と亡くなっていく兵士達があまりにも不憫で仕方な>>続きを読む

インポッシブル(2012年製作の映画)

3.8

自然災害の恐ろしさを克明に描いた映画。主人公家族のように、それが異国の地であれば尚のこと不安で怖いだろうと思う。
この家族は幸運にも助かったが、裏側には無数の人達が亡くなっていることを思うと胸が痛くな
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