深獣九さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

流星課長(2002年製作の映画)

3.5

下北沢の小劇場臭がプンプンする。キライじゃないぜ😍
原作はしりあがり寿、脚本・監督庵野秀明とくればファンには垂涎の作品。あ、安野モヨコも車内吊広告デザインで噛んでる。ナレーション小林清志は涙を誘う😢
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

ネオンサインと紫煙に彩られる街。
過去と現代をシームレスに行き来する映像美。
きらびやかな衣装と艶めくダンス。
60年代ロンドンの光と影。
衝撃で壮絶なラスト。

それらすべてが見事に調和した傑作、そ
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.0

「わたしたち」
「もしかして本当に」
「入れ替わってるー!」
でお馴染み、男女入れ替わりな物語。

なんだよくある話じゃん、とスルーするのはしばし待たれよ。なんと監督は『ハッピー・デス・デイ』『ハッピ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

西部劇?
エイリアンとの戦い?
あ、違うわトレマーズだわ。

面白かった。
ストーリーも舞台もキャラクターも。意外性のある展開と伏線回収はさすがのJ.P.監督。
風すさぶ荒野は美しかったし敵もそう。使
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とっととくたばれ(2018年製作の映画)

3.0

監督はなかなかのジャパンコミックファンと見た。擬音の使い方やカメラワーク、演出などがよくある漫画のそれ。
コマ割りのようなカット、ズームの多用、構図、瞳に血管が浮き出る、X線写真が差し込まれる、PCモ
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変態村(2004年製作の映画)

3.0

誰か……この映画になにが起きているのかを……なにを伝えたかったのかを……謎を……教えてください……。

難解です。

原題の『CARVAIRE』はキリストが磔刑にあったゴルゴダの丘のこと。ジャケ写や主
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

複雑なストーリー、土着ホラー特有の嫌な雰囲気、控えめで効果的なジャンプスケア、モキュメンタリー風の演出。かなり計算された良質な作品。つまり本作は面白い、ということ。

物語の核は、村の守り神である女神
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レック(2007年製作の映画)

3.5

久しぶりに映像で恐怖を味わった。
残虐シーンは少ないのだが、物語のリアリティと主演女優の演技にやられた。

突然アパートがまるごと封鎖され、住人と事件を調べに来た警官、消防士、消防士を取材していたテレ
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呪詛(2022年製作の映画)

3.0

雰囲気は最高。古き良きJホラーにも通じる味わいがあった。
クライマックスの母親の告白は衝撃だった。あの呪文、いまでも耳に残ってる。上映前もずっと流れてたし笑。
呪いの正体も気持ち悪かった。あれね、フォ
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この結末は正直言って、ちょっと耐えられない。胸糞を超えて吐き気をもよおす。まんまと監督の思惑通りになったかと思うと、なおさらムカつく。ちくしょう。





いきなりネタバレだが……。




この映
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悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

4.0

クリーチャー、お笑い、胸糞、謎、人体損壊、ツッコミ、恋、胸熱などなど、どこを切っても楽しめる傑作。素晴らしい作品なのに、こんなに気軽に観られるってお得すぎひん?

伝えたいことがたくさんありすぎて、ま
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ビヨンド(1980年製作の映画)

3.0

フルチって難しい。
いや、難しく考えちゃいけないのかな。

ストーリーは古いホテルの因縁にまつわる怪奇譚、だと思う。呪いというか地獄の門の影響を受けて、死体が蘇り人々を襲う。フルチ流の血ぃドバドバや口
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邪願霊(1988年製作の映画)

3.5

『邪願霊』は、日本のモキュメンタリーの先駆けとと言われている。Jホラーの元祖とも。
いまではこの手の作品はごまんと作られており、最近で言えば『女神の継承』は世界を恐怖に陥れているようだ(まだ観ていない
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骸 -MUKURO-(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【U-NEXTサービス月間】

ポップでブギーなスプラッター(はぁと

『星に願いを』『真・事故物件』の佐々木勝己監督がメガホンを取っており、小粒ながら人体損壊好きを楽しませる作品だ。1話30分程度の
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地獄の門(1980年製作の映画)

3.0

【U-NEXTサービス月間】

なんというか、風情があっていいよね。

目から血をダラダラ流したり
腐肉とミミズを顔に塗りたくられたり
口から内蔵げろげろーって出したり
脳みそ頭蓋骨ごと鷲掴みにしたり
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鬼畜大宴会(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本作は熊切和嘉監督の卒業制作。だからというわけではないのだろうけど、その熱量は凄まじい。脚本やカメラワークなどは荒削りだが、それを上回る力がある。
注目すべきは執拗さ。とにかくねちっこいのだ。
木に縛
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ホラーマニアvs5人のシリアルキラー(2020年製作の映画)

2.5

ホラーマニアならではの知識を利用して、シリアルキラーをひとりずつ倒してゆく……『ホラーマニア vs 5人のシリアルキラー』はそんな愉快な映画かと思っていたのだけど。あてが外れましたね。

ホラーとして
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カルト(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

カルト教団の恐ろしさを描く作品なんだけど、異能バトルがあったり、悪霊がクリーチャー的にはっきり現れるので、主題はどこかへ飛んでいった。遊星からの物体Xオマージュまで出てきたので、楽しくなってしまった。>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

「会社員は喧嘩が強くなくたっていいんだよ!」

この映画のただひとつの、意味あるセリフ。

そういうわけです。

『地獄の花園』は女ヤンキー(レディース)のカタログである。
狂犬、悪魔、大怪獣、稲妻、
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

4.0

ニコちゃんの魅力が詰まりまくった最高の逸品。
ほんとーに一言もしゃべらんかったよ、ニコちゃん……。

最強のニコちゃんが、悪霊ゆるきゃらロボ軍団と死闘を繰り広げるお話。

罠にはめられて、閉
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

徹底してZoomの画面で映しているのが良い。自分も参加している気分になるし、基本的に人物の背景が動かないので、何かが出そうで緊張が止まない。ドア開けっ放しにしないでー💦と終始ハラハラしていた。

怪異
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病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.5

これは伝統芸能。

美しい映像。
計算されたカメラワークと演出。
過剰とも言える熱演。
謎解きパートの長さや、ふんだんに盛り込まれたインサート。2時間15分を超える長尺だが、それもうなずける贅沢な作り
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メタモルフォーゼ/変身(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

じっとり怖い映画かと思っていたが、韓国版『エクソシスト』だった。
思い出すのは『哭声』。これも悪魔の話だった。調べてみると韓国はキリスト教信者が多いようだ。だから悪魔の恐怖を描く作品も多いのかな。興味
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フロッグ(2019年製作の映画)

3.0

これ、日本語のタイトル最悪手では。意味がわかる人にはけっこうなネタバレ。まあ検索しても出てこなかったから、確信犯的に付けたのかもしれないがかなり危うい。もしくはミスリードを誘う、あえてのトラップか。だ>>続きを読む

セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

4.0

噂に違わぬ壮絶な作品。
絶望って何?
地獄って何?
突き詰めたらこうなった。
これより酷いシナリオはないのでは?
観終わってげんなりしたよ。
陳腐な物言いだけどしばらく動けなかったね。
心がね。

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X エックス(2022年製作の映画)

4.0

【2023.7.1追記】
アマプラに『X』来た!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ありがとうアマプラ!
で、『Pearl』の公開が近づいてきているのでおさらい。劇場では冒頭7分を観そこねたし。
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

いきなり余談だが、本作品の画角は正方形。知らなかったので何度かリロードしてしまった。未鑑賞の方向けにあらかじめお伝えしておきたい。

絶海の孤島に灯台守としてやってきたふたり。
ひとりはベテランの元航
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

平日夜は暗闇での鑑賞は厳しい(ウトウトしてしまうので)。たから絵面が暗くなさそうな、部屋が明るくても観られるような映画を選んだ。雑すぎて申し訳ない。映画に。
だが、結果最高レベルの作品に出会えた。災い
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YUMMY ヤミー(2019年製作の映画)

3.0

怖がらせようとしてるのか
笑わせにきてるのか
よくわかんなかった

そしてちょっと薄い

無駄におっぱいまつりとか
上半身くいしんぼおばさんとか
斧で頭まっぷたつとか
シュレッダーに腕食われるとか
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

敬愛する配信者さまのおっしゃっていたとおり、監督をはじめとする製作スタッフの情熱が真っ赤な血しぶきとともに降り注ぐ、そんな映画であった。
つまり最高。

ストーリーはない。展開も「あ、ホンマにそうなる
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

なんという、ラストシーンの美しさよ。

舞台は砂漠。白一色。
ショットガンを構え、ジムの乗るパトカーと対峙するジョン・ライダー。
クライマックスで描かれるツーショット。
砂漠の白、パトカーの黒、ジョン
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KARATE KILL/カラテ・キル(2016年製作の映画)

3.5

疲れた夜は頭空っぽで観られる映画をチョイス。どんなトンデモB級なんだろう途中で眠くならなきゃいいけど……なんて心配は吹き飛んだ!ぜんぜん眠くならなかった。おもしろかった!

幼い頃に両親を亡くした兄ケ
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメ版第二期開始にあたり鑑賞。第一期と第二期を繋ぐエピソードであり、映画館に行かないと話が飛ぶという構成になっている。度し難い。

舞台は第5層。見どころは宿敵ボンドルドとの対決だ。
レグとボンドル
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ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

途中までながら観だったし字幕なしだしYou Tubeの画質粗粗だったから、ストーリーはまったくわからない。
かろうじて理解(想像)できたのは

・コウモリの羽を持つ魔神が人を襲う
・Jeepers c
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

まさかの〈人間讃歌〉であった。

庵野秀明はやはり天才。
私のようなオリジンリアタイ勢はもちろん、新規も庵野信者もすべて満足させる映画を作り上げた。

昭和勢としては、冒頭の禍威獣(怪獣)出現報道から
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

聖書をモチーフにしたスリラー。
鑑賞後調べてみると、随所にアイコンが散りばめられているようだ。学のない私にはうっすらとしか伝わってこなかった。

暴力やゴアシーンもあり、私のようなものでも楽しめる。だ
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