報復に人を殺したいわけでは決してない。唐突に家を奪われる悲しみを理解してほしいという叫びに向き合わないでなにが政治だろうか。
政策や世論の裏側で常に置き去りにされるのは人の心だと思った。
機能不全になっていく市政が痛々しい。全ての原因は過疎化に由来するんじゃないか。人がいないから財政も悪化するし、議員の世代交代も起きず密室政治が蔓延する。
ひたすらに続く破壊を楽しむ映画として観ればスカッとするし楽かもしれないが、なかなかそういう気持ちにはなれない。そもそものシステムが歪んでいるのではないのか?そんな疑問がずっと頭から離れなかった。
すいません、全然ついて行けませんでした……色々と無知すぎて恥ずかしい。ずっと混乱していたが、ワン・イーボーから目が離せなかったのは確か。
芸能事務所の二人の描き方とか、そういうところがめっちゃ良い。バランスって放っておけばいいという意味じゃないから難しい。
「私って嫌な奴なのかな?」
「そういうところも、そうじゃないところもあるよ」
ここめっちゃすごい。
人々が極限に追い詰められている中で、正確な情報がどれだけの価値を持つのか。
あんまりハマれなかった……昔の図書館がカードでやってる〜!という変な感動はあった。
科学的な方法だからDNA鑑定に間違いはない、みたいな思い込みが取り返しのつかない事態を起こし得る。この映画を観て、絶対に自分の頭で考え続けなければならないと思ったし、疑うこともやめてはならないと強く感>>続きを読む
陰謀論にハマっていく人の描写とか見てて辛いけど、なにげない日常会話の面白さが中和してくれる。
めちゃくちゃ犯罪も起こすのだが、最後ヘイトを残さずに終わらせる手腕がすごい。精密さを追い求めるだけがアニメーションの進化じゃないよな〜と感動。
「その先」を描いてくれよ!と強く思ってしまう。エルヴィスが夫という特殊な状況だからいちいち描写も豪華だが、本質的には多くの夫婦にあてはまる問題なんじゃないか。
終盤のじわじわ追い詰められていく展開がリアル。怪物というタイトルが一貫している。「あなたの描く怪物、好きよ」。この言葉に希望を見出したい人生。
最高としか言いようがない。三作目にして父親を通じて自分のルーツに迫るというのもいい。最後、この冒険で何を得たのか聞かれた時の父ジョーンズの台詞に痺れた。
長谷さんすごいチャーミングな人で、この人の姿を後世に残したい!となるのも頷けた。
まあよくある話かなあ……と思った。遠くに行ってしまうような存在だからこそ忘れられないというのは分かる。
飽きさせない工夫がすごい。相方となる女性の描き方に時代を感じた。
すごく内省的な映画だと思う。社会から全く目を背けて自分のやりたいことなんてできるはずがねえ。
人間一人一人ではなく、誰にも止められない世論となった時が恐ろしい。
慣れない場所でサインをする時の試行錯誤、時間。映画だから表現できることだと思った。
この人みたいになりたい!とは全然思わないが、生きていくエネルギーをガツンと貰えるから不思議だ。
難しいよ……!
逐一「個人ノート」って言うのは少し真似してみたいかもしれない。
最後にスッキリするという作品ではない。事件に直接関係ないことも明らかにする裁判はとても暴力的なものだと感じる。だがそうした暴力に晒されながらも自分にとっての真実を目指す息子の姿が力強い。息子が自立に向>>続きを読む
原作未読。熱くて良かった。人が死なないスポーツだからこそのゲーム性というか面白さというか、そういう魅力が映画を観る楽しさとも繋がるな〜と思った。
悪い人じゃないんだけど忙しない社会に毒されている昭夫の感じはよく理解できる。そこから生じるひなげしの会への無意識の差別みたいのは観てて結構ぐさっとくる。
剥き出しの岩肌が山で生きていくことの過酷さと素晴らしさを伝えてくる。少し冗長な感は否めない。
直接的な助け合いのシーンは意外に多くないけど、信頼できる人に囲まれているという心理的安全性の重要さがわかる作品。
仕事の中でまっとうに生きようと勇気を与えてくれる。そんな作品は貴重だと思う。
支持団体の人たちと候補者の間に考え方の違いが生じてくる場面が印象に残った。ここを乗り切れるかどうかで住民自治の成功が決まるのだろう。