いつだかテレビで樹木希林さんが「料理ができる人は頭が良いのよ」と仰っていましたが本当にその通りだと思える映画でした。それはマーサのような神経質とも呼べる生真面目さであったり、マリオのような頭の回転の速>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
劇中ででてくる「エーテル」という言葉。この液体はリリフィリアにいるものにとって痛みを治癒する聖水のように描写される。しかし、この作品中で死亡する人物には、みな水に溺れる描写があるという共通点がある。「>>続きを読む
"Dheepan"のパルムドール受賞を機にジャック・オーディアールを。
両足を失ったシャチの調教師?君と歩く世界?苦手な感動ものっぽいけど観るか…と思ったらとんだ鬱屈映画でした。
原題は"Rust >>続きを読む
元来私には「長生きをしたい」という願望がない。無論若さゆえに豪語できることであるとは理解しているが、この老姉妹のように夫に先立たれ視力までも失った状態で、それでもなお生きようとすることはとてももの悲し>>続きを読む
1.2だか1.5倍速で観てもちょっと間延びしてる感じ。トリプルファイヤーの曲がひたすらよかった。
キャッチコピーに「ちゃんと好きって、どういうこと?」とついているものの、劇中で内田慈の口からでた「ち>>続きを読む
まさに王道、ロボット友情映画のルーツ。
「ベイマックス」しかり「チャッピー」しかり、様々な映画がこのアニメに影響を受けているようにも感じます。(余談ですが両作品にでてくる"グータッチ"はターミネーター>>続きを読む
全国のプリンセス見習いの少女たち!プリンセスに必要なのはぶりぶりの可愛さじゃなく「勇気」と「優しさ」なのよ!
ストーリーが頭にはいっている映画は、衣装や装飾に注目できてよいですね。かぼちゃの馬車やガ>>続きを読む
期待してはいたものの、期待以上でした。
観るものへの親心の持たせ方が本当に上手い。気がついたらチャッピーが自分の子どものように愛おしくて、ひどい仕打ちを受けるシーンなどは涙がでました(隣で観ていたお兄>>続きを読む
50年代映画ってこんなにも面白いのか!!!!
先日お店にきたジェームズ・ディーン好きのおじさまに教えていただいた作品。映画もまさに一期一会……。
日本でいえば尾崎豊。ティーンエイジャーの孤独や悲しみ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
監督曰く、自身の映画で一貫してテーマとしているものは「相違」と「不寛容」。なるほど本作はその2つの要素が特に色濃く描かれていた。
一見、決して同性愛者であるトムを受け入れられないフランシスにこそ不寛容>>続きを読む
「別離」のアスガー・ファルハディ監督。この方、天才じゃないですか……?
「ある過去の行方」という邦題が秀逸。過去の真実を求める一方で、その過去は必ずすべて今やこの先へつながっていくということ。「別離>>続きを読む
鬱病と接近する惑星という2つの「メランコリア」が二部構成で描かれる。ニンフォマニアックから観てしまったので、シャルロット・ゲンズブールがでてきた瞬間思わずビクッとしてしまった。
とにかく映像美。序盤>>続きを読む
すべての(自称メンヘラ)女子に捧ぐ。
男性は大半が「こんな女は勘弁だ」という意見のようですが、一方で女性には「ベティみたいな子に憧れる」という声もちらほら。
私も序盤こそ「ちょっとついていけないな…>>続きを読む
ブン!
ジャケとタイトルにだまされてフタを開けると中身はなかなかシュールでヘヴィ。けどこれがまたクセになる。
「自分は隣の子と取り違えられたのだ!」と思い込んでるおじいちゃんがネチネチ幼き頃の思い出>>続きを読む
原作は1978年に18才の中沢けいによって書かれたもの、ということを事前に知っておけばよかった。原作はさぞ面白いのだろう。
いろいろな点で無理があるとは思うが主演ももっと若い子でやれば同じ衝撃があった>>続きを読む
タロット占い師のアストリッドが報われなさすぎる……。すべてペルデュカスへの愛ゆえの行動だったのに…。
衣装やお城は息を呑むほど美しい!レア・セドゥがアデルのときにはない艶やかな美しさ。
野獣のメンヘ>>続きを読む
「バードマン」とは打って変わって、移植された心臓を中心に3つの視点がぐるぐる回る。雰囲気は21gどころの重さじゃない。
「人は誰しも死ぬときに21g減る」という。
興味深いのはそのときに何を失うのか>>続きを読む
これぞスポ根ジャズ映画!
5月病を患う前にぜひ。
鬼教師と生徒という一見分かりやすすぎる設定ですが、和解と裏切りのめまぐるしさに脱帽。ここまでやるか?というくらいの文字通り"血の滲むような"努力にハ>>続きを読む
全編BGMはほぼドラムのみ、これがまためちゃくちゃかっこいい!Antonio Sanchez、後で動画をさがしたら本当にバケモノでした……。長回しも凝っていて、特に前半は本当にどこで切れているかわから>>続きを読む
親子試写会などをやっていたときは「グザヴィエドラン最新作を親子で!?」と耳を疑いましたが、思いきって母を誘って観にいってきました。
大正解……
2人でぼろぼろ泣きました。
母の強かさ、愛、恐怖と葛藤>>続きを読む
ずっと観たくてやっと観れたので、期待したわりには…という感想。
ただ生粋のミステリー好きではないため、謎解きをしようと思ってみていなかったからつまらなかったのかもしれない。ストーリーは退屈。だけどト>>続きを読む
映画の観すぎだとは思うのですが、どうしてニューハーフの方ってこうも魅力的なのでしょう…。
本作でいえばジャレッド・レト演じるレイヨンにあたるわけですが、見事に惹かれてしまいました。
溢れんばかりの愛>>続きを読む
個性が尊重され「みんなちがってみんないい」の感性が根づいているファッションにおいて、何が良くて何が悪いか?を徹底的に追い求める姿勢はとても興味深い。
事実アナにボツにされた作品も、なんでこれダメなの!>>続きを読む
凪のような狂気。
鬼才・PTAに、またしてもやられた!という感じ。
観終わってからこの映画を思い出すときの感覚は、劇中にでてくるプロセシングのような、起床してから半分寝た頭で夢を思い返しているような>>続きを読む
傑作。
間違えなく今まで自分が観てきた映画の中のトップ10には入ります。かといって他の数本がそうであるように、イコール人にすすめたい作品・万人受けする作品というわけではないですが。
優しい嘘はいつだ>>続きを読む
ドラッグが違法の方かと思ってたので鼻から吸いまくりのおバカ映画だと思っていたら……。終盤はひたすらピュアで、ちょっと感動しちゃうくらいしっかりしたストーリーでした。
チャラいジェイクギレンホールが新>>続きを読む
画面が致命的に暗すぎる。
雰囲気とかのレベルではなく誰が何をしているのかも判別できない。
AVPはおそらく「エイリアンを駆除するプレデター」というスタンスなのでエイリアン派には面白くない。それだけな>>続きを読む
終盤40分だけ観れば問題ないです。
エイリアン派としてはプレデターにバシバシ殺されていくシーンなどは涙が止まりません。やめて!やめてあげてー!
プレデターまだ観たことないですが、プレデターめっちゃい>>続きを読む
キャプテン・アメリカ、面白くなってきたじゃないか……!
正直ビームもでないし地味でパッとしないキャップですが、ストーリーのシリアスさはダークナイト3作に近いものがあります。
何が正義、何のための正義>>続きを読む
評判がよかったので期待して観たものの、ジョシュの気持ちが痛いほど分かってしまって主役2人に感情移入できませんでした……。
頭では理解していても心がついてこないものです。しかもまだあの年齢では………。>>続きを読む
まる、まる、まる
感情のまるの話がとてもよかった。幸せの絶頂と悲しみのどん底は1番上と1番下ではなく、円の始まりと終わり、つまり隣り合わせなわけです。
最近はベイマックスを観て「兄弟愛って素敵だ…>>続きを読む
ハリソンフォードがヘリを操縦するシーンでハラハラする……!
大好きな筋バカ映画も第三弾。
見どころはなんていってもちょっとまぬけなドルフ・ラングレンおじちゃんです。
凶悪な目つきでナイフを研ぐも人に>>続きを読む
この幸せと絶望のコントラストはまさしくベルギー版「ブルーバレンタイン」。個人的にこちらの方は結末に救いがあると思います。
映画の中心を流れるカントリーミュージックは軽快で、けれどあの時と今とでは全く>>続きを読む