noteさんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.5

レナードは少年の頃、難病の嗜眠性脳炎に掛かり、意識のない状態で30年病院で過ごしていた。
赴任したセイヤー医師は、その病気の患者達が反射等では行動出来る事を知り、その治療に心血を注いで行く。
やがて新
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アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

5.0

アラブ独立闘争とその裏で活躍したイギリス軍将校T・E・ロレンスを描く。
砂漠の美しさや恐さをどれも美しい構図の「生の映像」で魅せる。
前半は主人公ロレンスの冒険と成り上がってゆく英雄譚に胸踊る。
アカ
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地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

5.0

ベトナム戦争後期、米軍を脱走し、カンボジアで王国を築いた大佐と、彼の抹殺指令を受けた大尉の狂気に満ちた体験を描く。
呪術的なThe Doorsの「the end」が流れる中、ナパームで焼き払われる密林
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

5.0

鹿狩りを趣味とする田舎町のロシア系移民の若者たちのベトナム戦争に行く前の青春模様と、戦場での狂気、そして帰還後の傷ついた心の変化を丁寧に描く不朽の名作。
鹿を一発で仕留めることに拘る主人公が、たった一
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エイリアン(1979年製作の映画)

5.0

地球への帰途の途中、宇宙貨物船ノストロモ号は謎の救難信号を受信し、とある惑星に着陸。そこには異星人の宇宙船があり、船内には大量の卵が存在していた…。
細部まで拘った宇宙船の舞台設定。
世代も人種も異な
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

終戦直後、闇市が蔓延する広島県呉市。
復員兵・広能昌三が山守組の一員となり、敵対する土居組組長を暗殺して服役。出所した広能を待っていたのは、山守組の内部抗争だった…。
飯干晃一の同名ノンフィクション小
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人としてホロコーストを決して風化させてはいけないと、強い想いで作り上げたスピルバーグ入魂の一作。残酷な描写も多い監督初のモノクロ作品だが、色彩が無い分、見る者の想像力を刺激し、余計にホロコースト>>続きを読む

野獣狩り(1973年製作の映画)

3.8

知られざる邦画の刑事アクションの秀作。
東京・銀座で、国際企業社長の誘拐事件が勃発。犯人の革命組織「黒の戦線」を追う父子鷹刑事の必死の捜査を描く。
木村大作が撮影した70年代東京の都心部の猥雑な街並み
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

5.0

サンフランシスコを舞台に当時世間を賑わした連続殺人事件(ゾディアック事件)をヒントに、卑劣でサイコな殺人鬼と西部劇から抜け出たようなアウトローな刑事との対決を描く。
当時世界最強の拳銃S&WM2944
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ヒート(1995年製作の映画)

5.0

歴戦の強盗と敏腕刑事のプロフェショナル同士の熱き戦い。
己に厳しく、命懸けで仕事にのめり込む人間に、幸せな家庭など望むべくもない。
その気高さと孤高の精神が哀しくも愛おしい。
立場は違えど、互いを好敵
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砂の器(1974年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

わずかな手がかりと執念で殺人事件の捜査する刑事が、被害者の過去から重い宿命を背負った親子との接点を見出していく。
犯人は若き作曲家。過去にハンセン病に対する差別によって引き裂かれた父子の子どもが成長し
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

5.0

金持ちの道楽息子を連れ戻すためにイタリアにやって来た貧しい青年が、虐げられた末に激情に駆られ、その道楽息子を殺す。
殺した彼のサインを偽造し、彼の財産を乗っ取り、完全犯罪を企てる。
傷心の恋人も手に入
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

大金や名誉が得られるわけでもない。ただ、腹一杯米が食える。
ただそれだけの報酬に侍たちは己の正義を信じ、命を懸けて農民を守る決意をする。
戦国時代の貧しい農村を舞台に野盗となった野武士に立ち向かう農民
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

5.0

食いつめ者が集まった中米の町を舞台に、高額報酬に釣られた犯罪者4人が油田火災を止めるためニトログリセリンをトラックで運ぶ異常なまでの緊張感を描いた傑作。
1953年版にはなかった4人の逃亡せざるを得な
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ラストエンペラー/オリジナル全長版(1987年製作の映画)

5.0

清朝最後の皇帝として生まれた男の孤独と転落の人生。
人々が支えたのは因習のせいだったのか?
それとも富と名誉のためだったのか?
ここまで孤独な男を私は他に知らない。
CGではない壮大なロケとスケール、
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

5.0

戦争終結を選んだ内閣の決定に抵抗する戦争継続派のクーデターの顛末を描く。
戦争継続派は勝敗に拘っている訳でなく、敗戦後に日本国家と国民が凌辱されるよりは、抗戦し「誇り高き死」を望んでいる。
戦争終結派
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たそがれ清兵衛(2002年製作の映画)

5.0

妻を病いで亡くし、子と慎ましく生きる貧しい侍が、剣の腕を見込まれ、謀反者の刺客を命じられる。
貧しくとも清く正しく生きようとする侍の生き様は、現代の日本人が忘れつつある奥ゆかしさと優しさである。
その
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人生に傷付き、荒野を彷徨っていた老いた男が、弟と共に家族のもとに帰還する。
かつて自分が捨てた子に真摯に接し、そして妻に深い愛情を吐露することで、妻と男の愛の結晶である子の絆を回復させる。
男の放浪は
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

5.0

無気力な若い理科教師が人生で何かを成し遂げようと、プルトニウムを盗んで原爆を作るが、そこで目的を失い、つまらぬ要求で日本政府を脅す。
世界唯一の被爆国の日本で原爆が作られる皮肉な設定は挑戦的で刺激的。
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.5

麻薬密売ルートを暴こうとするポパイ刑事と相棒のルソー刑事の執拗な捜査を、実話を元にドキュメンタリータッチで描く。
地味な張り込みから、手段を選ばない横暴さが増していき、遂には善悪の境が曖昧になってゆく
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猿の惑星(1968年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

人類が移住可能な惑星を探索に旅立った宇宙飛行士が、不時着したのは猿が人間を支配する原始的な惑星だった。
発展途上国や未開の地の人間を「猿」と差別してきた白人の立場が、現実と入れ替わる人種差別の逆転が痛
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狼/男たちの挽歌・最終章(1989年製作の映画)

5.0

自らの過失で無関係の女性の視力を奪ってしまった殺し屋の贖罪の物語。
その殺し屋を追う刑事との間に生まれる「信念を持つ者」同士の友情。
男たちの友情は、言葉よりも激しく美しいガン・アクションで語られる。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

韓国の貧困層と富裕層の格差社会をテーマにした予測不能のブラックコメディ。
貧富の差は決して埋まることはない。
いかに努力しても埋まることなどない。
そして差別もなくなることはないと断言している。
経済
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セブン(1995年製作の映画)

5.0

キリスト教の7つの大罪に擬えた連続殺人事件に翻弄される若い刑事と老刑事。
徹底的で執拗なまでの殺人犯の計画と生き様に、人間という生き物の底知れない闇の深さを感じずにはいられない。

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

5.0

現実に押しつぶされそうな男と、幸せを夢見るが、なかなか叶わない女。
そんな男女の激しい愛の末に訪れる悲劇。
初めは情欲の関係であった二人。
男の才能を感じた日から、女は男を尊敬し、子供を産みたいとすら
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