ShotaOkumuraさんの映画レビュー・感想・評価

ShotaOkumura

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三茶のポルターガイスト(2022年製作の映画)

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都市伝説系のニュースサイトTOCANAの編集長である角さんが挑む、三軒茶屋にある“日本一幽霊が出る物件”ヨコザワプロダクションの稽古場。
今までいろんな心霊映像を観てきたけど、圧倒的にリアルで、手の映
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

ひとまずこれは言いたい。
IMAX最高…(泣)
予告編がひと通り終わって、音響がIMAX用に切り替わって「想像を超えた映像体験を…」みたいな映像が始まったときにうお〜!って興奮する感じ最高だよね。
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

2.8

黒沢清の日活ロマンポルノ作品。
日活ロマンポルノというのは、60年代後半からテレビブームなどによって劇映画への客足が減ってしまった映画制作会社の苦肉の策であり、低予算かつエロで何とか客足を繋ぎ止める涙
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.6

最近はアキ・カウリスマキ監督か、このケリー・ライカート監督作品をちょこちょこ観ていまして、AIが映像を生成してしまう時代に、なんかこう人間の哀愁というか、そういったものに思いを馳せているというか、なん>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

久しく劇場で映画を観ていなかったんですが、フィルマークスを再開したら急に観に行く気になってチャリンコ走らせて観てきました。
やっぱり他人と何かを共有することって自分の意思決定に結構かかわるよねってこと
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

4.5

なんとあの「ファニーゲーム」が劇場でやるのか、ということで観てまいりました。
最初に観たのは多分10代の頃、中学か高校か覚えてないですが、ハネケはヤバいと友達と言い合っていた気がします。

しかし今回
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

ドゥルーズが説いたように、自己増殖し続ける資本主義は、土地に紐づけられていた人々をバラバラにする。
資本主義は人の欲望を駆り立て、それを餌にして拡大する。そうしなければ成り立たなくなってしまうからであ
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.0

冒頭から泣いてしまった…。
自分が住んでいる土地、土地が持つ記憶、僕は東京が地元ではないけれど、進む環境浄化、ジェントリフィケーションを10年くらい体感して、主人公2人が感じている"いやーな感じ"が妙
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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

驚愕。
言葉が出ないほど凄かった。
これほどの映像体験を2500円で体験できるなんて安すぎます(最前列しか空いてなくて若干首が疲れたけれど)。
毎回もうこれ以上はないやろっていうくらいのヤバい映画を作
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.8

こういうタイプの映画僕は好きで、ロバート・アルトマンの「ロンググッドバイ」やポール・トーマス・アンダーソンの「インヒアレントバイス」にも似ている。
あとちょっと違うけど、とある普通の人が真実を突き止め
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オアシス(2002年製作の映画)

4.7

これは圧巻でした。
コンジュを演じたムン・ソリの圧倒的な演技がとにかくめちゃくちゃ凄いんですが、ジョンドゥを演じたソル・ギョングも物凄い。
なにせ冒頭からとにかくイラつく。コンジュをレイプしようとする
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青春残酷物語(1960年製作の映画)

3.2

大島渚監督の映画はイデオロギー的な社会批判的なメッセージがぐっと入っている映画が多くて、当時の雰囲気や政治なんかを知っていないとイマイチ入り込めない部分がありますね。
この映画もまた、戦後の日本社会が
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.6

一言で言うとめちゃくちゃ尖ってる。
こんなに尖りまくったSFは初めてかもしれない。
他の作家の一歩も二歩も先、まさにこの映画のように誰も足を踏み入れてないところへ僕たちを連れて行ってくれる。
人間の感
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精神(2008年製作の映画)

4.0

精神科クリニック「こらーる岡山」で日々患者と向き合う山本昌知医師とスタッフ、訪れる患者たちを淡々と記録していくドキュメンタリー。面白いことに相田監督は今作を含め自身の作品をドキュメンタリーと呼ばず、“>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

相変わらずセックスワーカーだとかその周辺の人々のトラブルなんかを描くのがめちゃくちゃ上手い。
非常に淡々としていて監督の余すことなく伝えようとする視点がひしひしと伝わってくる。
ただラストがあまりに突
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.5

今まで観たドラン作品の中で1番好きだ
映画は必ず全部を教えてくれる
何者かにならなくても一生映画が好きだって改めて思った
映画や音楽が全てを代弁してくれて、全てを肯定してくれる
頑張ろう

タロウのバカ(2019年製作の映画)

2.8

正直ちょっと微妙でした。
期待していただけに残念です。
学校に行ったことがないタロウ、ヤクザと繋がりのあるヤンキー英二、英二の親友スギオ。河原の少年と少女(恐らくダウン症かな?)。スギオの好きな援交少
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

好きだなーこの映画。
それにポン・ジュノ監督のモノの見方というか考え方というか。
何かで対談とか読んだけど、やっぱり日本で言えば是枝監督に近いのかなと思いました。
でもどちらかというとポン・ジュノ監督
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

1.0

ひどい…
本当にひどい映画だった…
書く気にもならなかったけど、みんながどう思ったか気になったので…

淵に立つ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すごい…
深田晃司監督、なんて監督だ。
この方の作品、今まで全然観てなかったので今更ながら驚きました。
始まりから結末まで、物語の進行として物凄く丁寧で上手いなと思いました。
始まりのシークエンス(八
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

『万引き家族』につづいて見事カンヌのパルムドールを受賞した本作。ポン・ジュノ監督の映画は『オクジャ』しか観ていないけど、この方とにかく毒気がすごい。描いている題材は『万引き家族』と共通している部分があ>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

この映画、え、どうしたの?っていうくらい面白味のない映画なんですが、僕はこんなSF映画が出てきたということがすごく重要なことだと思ったので、ちょっと長々と書きます。

まずこの映画は反テクノロジー、反
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.7

すごい良かった。
相変わらずよく分からない細部にこだわってだらだらと前半部が続くんですが、パルプフィクション的な雰囲気があって全然観れた。ブラピのあんまし喋らないキャラがいい。
タランティーノもセクハ
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.2

あんまり面白くないんだけど、全然先が読めないから観てしまう。
園さんの強みはその自由さかなと思う。
普通思いついてもやらないよねっていう展開を平気でやったりするから結局面白いなーって思ってしまう。こん
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

ホアキン…
ホアキン!ホアキン!
めちゃくちゃ良い…
素晴らしかった。

いろんな見方があると思うけど、この映画が描いた世界は確実に僕らの世界に良い影響を与えると信じている。
誰が善で誰が悪か
誰が普
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

いや、面白っ!
アロノフスキー監督が影響を受けたということで気になっていたけど、僕としてはブラックスワンだけじゃなくて黒沢清監督のCUREとか園子温監督のアンチポルノとかも彷彿とさせて、そういうメタ構
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