ShuheiTakahashiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

対峙(2021年製作の映画)

4.0

会話だけで感情がここまで揺り動かされるのか。

何度も何度もヒートアップし、その度に対話しようと、感情を言葉にする4人。
辛くて苦しかったもの、蓋をしてきたものを必死に言葉に紡ぐ。
相手と向き合うため
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バビロン(2021年製作の映画)

3.8

良い意味で醜くて汚い雨に唄えば。
長い割に着地点が結局そこかあとなってしまった。
映画産業の栄枯盛衰。
その中を生きる人々。
激しい変化の中、残り続けるもの。
消えないもの。

ピークは正直、ブラピ演
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生きててごめんなさい(2023年製作の映画)

3.1

なんかキャラが、人物の台詞がダサい。
いそう、ありそうを表面的にやってるだけに思えてしまった。

主演の穂志もえかさんや冨手麻妙さん、安井順平さんと好きな俳優が多く出演されているけれど、キャラをあまり
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.2

困り顔をやらせたらコリン・ファレルの右に出る者はいない。

私も友達を嫌いになった経験がある。
久しぶりに会った友達と話していて退屈でつまらなくて、早く終わらないかなと思っていた。
それ以来連絡を取っ
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

3.7

消えていくエロ雑誌に対してもっと熱量がある感じで立ち向かって進んでいくと思っていたら、案外そうではなく。
苦悩や虚無感、無気力さ、気力と体力を削られ、当事者として、惰性を受け入れていく姿。

エロ雑誌
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

なにこれ素敵すぎるんですけど。
たまらんのですけど。
キャラクターが魅力的で、最後の方のお父さん好きすぎるんですけど。
見ながら何度も色んな種類のお父さんって叫んだんですけど。

ピーターとエリーのこ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

女性というだけで、様々な生きにくさ、搾取、がある。
この言葉もおかしい。
女性というだけで搾取される存在だということ、あってはならない。
この当たり前はなくさないといけない。
この概念を根絶しなければ
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

4.3

かなり好きな世界観。
儀式一つ一つに面白味があって、ゾクゾクする。
宗教やお祭り、儀式や秘儀、伝承や信仰の描き方が面白かった。
自殺からの循環だったり、食べることで循環に繋がったり、陰毛や経血を食べさ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

-

途中何度も眠ってしまった。
目覚める度に最高な音楽が身を包んでいた。
終盤は何故か涙が出ていた。

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

4.3

怪我したらラッキー、死んだ方がマシ。
異状が日常となった世界。
まともに食えない、風呂なんて入れない、寝て起きて殺して死んで、爆撃音をひたすら聞きながら、終わりのない、先が見えないのが当たり前。

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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

ケイコの目に惹きつけられる。
ボクシングをしているときの目は正にボクサー。
闘争心まるだしで、迫力があった。
会長を見る目や弟や弟のガールフレンドを見る目、警察官を見る目、目だけでもこれだけ感情が伝わ
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そばかす(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

そばたかすみ、そばかす。
めちゃくちゃ好きな作品の1つになった。
邦画の良いところがよく出ていた。
説明しすぎないカットの終わり方とか、間、静かな風景に感情のぶつかり合い。
見ていてしんどいシーンや、
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バビロン(1980年製作の映画)

4.5

無情で理不尽で不条理な世界で、自分の感情を大切し自由に生きようとする。

差別が当たり前の世界で、日常となってしまっている。
いつ誰に襲われるかわからない不安を抱えながら、生きる。
レゲエと仲間とハッ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.8

好きな作品。
表に出る部分では小さな変化かもしれない。
その変化が、変化に至るまでが丁寧に描かれていた。
長回しの会話劇なんだけれど、飽きさせない心地良いリズムと間がある。
役者さんたちが素晴らしかっ
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.2

ひとときの大切さ。
ネリーが過去に行き母であるマリオンと友達になる。
神隠しのような不思議な体験。
けれど夢じゃない。

説明は少なく、台詞も最小限、けれど観終わったあとは心いっぱいに幸せな気持ちにな
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

4.0

ベタだけれど、それが良き。
人と人ではないものが心を通わせる映画、好きなんです。
最初は無表情だったアイアンジャイアントもだんだんと表情豊かになっていく。
最初は何の価値観もなく、ただ食べて食べてを繰
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

脳が溶けた。
考えるのはやめよう。
驚異的で、脅威的で、桁違い、リアリティ度外視、常識外れな狂喜乱舞!

ド派手なアクションとダンスと歌に、血湧き肉踊る!
友情、努力、勝利!
爽やかさは皆無。
泥にま
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

テクノという人型ロボットが見たもの。
1日に数秒間録画できる特殊なパーツが組み込まれていたヤン。
彼が録画していたものはどれも慈しみに満ちていた。
愛が伴う眼差し、美しいと感じる心が表れていた。

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グリーンバレット(2022年製作の映画)

3.8

序盤のそれぞれの登場兼人物紹介でめちゃくちゃ面白くなりそう!ってなって
中盤の合宿シーンは好きなとこもありつつ少しダレて
終盤は盛り上がりきって終わった!

殺し屋もそこら辺にいる人たちあんま変わらな
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

面白かった!
最初の時計の音は少し不快だったけど、何度も始まる月曜の不快感を表したのだろうか。
毎週月曜から始まる人たちにとってはよくわかるものなのだろうなと感じた。
一週間が終わっても、また次の一週
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PUSH 光と闇の能力者(2009年製作の映画)

2.9

なんかつまらないなあー。
このつまらなさを言語化したい。
面白くなりそうだけど、ならないギリギリをひたすらやってる感じ。

ナチスはもう聞き飽きたし、敵味方ともども、なんでそこで殺さないの?ってシーン
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.1

一人が世界の為にできることは少ないかもしれない。
けれど、一人が誰か一人の為にできることは在る。
主人公は世界で活躍することはできなかった。
しかし、一人一人と向き合い、一人一人を大切にしてきた。
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クリスマス・キャロル(1938年製作の映画)

3.4

過去も未来も、現在を変えれば変えられる。
ただ、結局お金が伴う善意だから喜ばれているように見えてしまう。
これが仮にただ嫌な奴が、ただ良い奴になったところで、今まで嫌な思いをしてきた人たちが受け入れて
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.5

主題歌以外は全部好き!

子どもの夏休み冒険話はたまらん。
グッとくるシーンがいくつもあった。

旅に誘った理由が家を見て笑わなかった、初めて久ちゃん、竹ちゃんと呼び合い、じゃあねからのまたね。
最後
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

前作とほぼ同じオープニングにほぼ同じエンディング。
だけれど、エモさが段違い。
年月を経てるからこその良さが存分に出ていた。
今のトム・クルーズだからこそできる続編。
映画の素晴らしさを改めて認識。
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

国や思想や宗教より、命と思いやり。
人に希望が持てた、けれど、ここまで極限状態でないと力を合わせないのかという気持ちにもなる。
そして戦争は終わっていない。

希望だけで終わらせず、平和で綺麗事で終わ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

親、家族、友人、恋、進路、青春の葛藤がこれでもかと詰め込まれている。
詰め込まれているけれどぎゅうぎゅうな感じではなく、すっきりと見やすい。
構成や展開は王道なんだけれど、鬱屈としながらも、芯の部分で
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.0

ベタなバディ逃避行もの、いや闘避行だけど、面白く飽きさせない。
罵り合いながらも、認め合う姿にキュンとする。
ド派手で格好いいアクションに、笑いの緩急。
キャラクターの過去の描写の構成は微妙。
ただキ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.9

とりあえずヘジンが尊い。
そして尊い瞬間がいくつもあった。
さり気ない言葉が胸に沁みる、
ヘジンがソヨンにウソンの名前の由来を聞いたあとに兄弟みたいだねって言葉が不意に刺さる。
海進(ヘジン)と羽星(
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.8

映画館で観て本当に良かった!
大迫力なアクションに美しい景観。
超王道展開に超王道設定。
だけどキャラが魅力的だから、面白い。
ちょび髭クリスエヴァンスのダサ変態加減は最高だし。
傷だらけムキムキのラ
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

空中での戦闘シーンが正直誰がどこにいてどうなっているのかよくわからなかった。
けどそれでも臨場感はあったし楽しめた。

最初のナンパシーン、歌で迫るところは恐怖でしかなかった。
大人数の男たちが女性一
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.9

ユリヤはこの先も変わり続けることが変わらないんだろうなと思った。
環境や関係をどれだけ変えようと、ユリヤの芯の部分は全く変わっていない。
安定や居心地の良さに物足りなくなる気持ち。
他人にはこの物足り
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

-

作品とは関係なく寝不足でほぼずっと眠ってしまった…。
寝心地が良かった。
また観たい。
というか次、初めて観に行く。

三姉妹(2020年製作の映画)

3.8

三姉妹それぞれ、めちゃくちゃ嫌いな部分が何個もあったが、観終わった後はなぜだか、嫌いにはなれなかった。
全てを曝け出した人のことは嫌いになれないのかもしれない。
人間は本質的には悪ではないのかもしれな
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.2

好きって尊い!
好きなものがあるだけで、人生に彩りが生まれる、わくわくする、生きがいになる。
続きが気になるから死ねないとか、最高すぎる。

好きなものを共有する時間、好きなものと向き合う時間って良い
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ゲキ×シネ「狐晴明九尾狩」(2021年製作の映画)

3.5

新感線の作品は2回目で、ゲキシネは初だったのですが、あまり楽しめなかった。
生で観ていないのが原因なのか、笑いどころで笑えない。
めちゃくちゃスベっているように感じた。
お客さんの笑い声がないのも理由
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