ShukoNakamuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ShukoNakamura

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シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉(2015年製作の映画)

4.0

いのうえ歌舞伎を、本物の歌舞伎役者が演じる。作劇の面白さと演出のスピード感、役者の身体能力の高さにいつもながら驚かされました。
染五郎、勘九郎、七之助が揃うと、なんという華やかさ!

パリ・オペラ座 オーレリ・デュポン引退公演「マノン」(2015年製作の映画)

4.5

こんなに豊かな表情が観られるのはスクリーンの醍醐味です。
ファムファタールの代名詞のようなマノンですが、無邪気で可愛らしくて浅はかで。マイムはわからなくても、表情でストーリーが伝わります。
カーテンコ
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ナショナル・シアター・ライヴ 2016「人と超人」(2015年製作の映画)

3.8

ものすごい量のセリフに圧倒され、思わぬテンポと次々変化する展開にも圧倒されました。
間合いと表情だけでも笑えて、内面がきちんと埋まっていれば、言葉じゃなくても伝わるんだと改めて思いました。

ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.0

始まりからラストまで一貫して捉えどころがなかった。ドライな会話のテンポとシチュエーションが相当ブラック。
現実感のないキョンキョン。
終始ふきげんな二階堂ふみが無駄に美形。
気取ってるけど薄っぺらな
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レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

3.4

実在した双子のギャング、クレイ兄弟、双子のレジーとロンを1人で演じるという荒業。ギャングノワールなので、非情なシーンや殴り合い、下品な罵り合い 満載。それが笑えるけど皮肉もたっぷり。
トム・ハーディ好
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.6

ヒトラーがタイムスリップして現れても、芸にストイックなソックリさんだと認識しちゃうんだろうな。
ブラックなコメディで、ゲラゲラ笑いますが、かなり皮肉。

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.3

どうみてもヘタレにしか見えない綾野剛が、どんどん常軌を失い、煽てられて調子に乗って波に乗って、それでも一欠片の誇りを失ってないところが皮肉。

ハリーとトント(1974年製作の映画)

3.6

午前十時の映画祭。
いい映画だなぁー。まったく聞いたことのないタイトルであらすじすら読まずに観ましたが、いい映画だなぁー。
ただの頑固で気難しい親父でなく、度量の大きな親父と猫とのロードムービー。何度
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裸足の季節(2015年製作の映画)

4.4

いい映画だったなぁー。
ただただ純粋な人々。それがいいとか悪いとかではなく、封建的で先入観に捉われて選択肢がないのだろう。
末っ子ラーレの行動力、尊敬します。

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.5

前編からの一気見。
綾野剛の「この先も、そのまた先もあなたの下で働きたい」に目頭が熱くなりました。
県警の記者クラブとなると、あんなに大勢の人がいるんですね。
見応えありました。

64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

4.0

期待を裏切りません。
興奮します。
手に汗握ります。
横山秀夫と佐藤浩市は相性がよいようです。

午後の遺言状(1995年製作の映画)

3.0

午前十時の映画祭で鑑賞。
人間の老いと死、どうしても避けられないけど向き合いたいわけでもない。
毎日を、きちんと生きようと思いました。シリアスでコミカル。
杉村春子の最後の主演作で、乙羽信子の遺作。乙
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ズートピア(2016年製作の映画)

3.5

うさぎポリスのジュディに諦めが悪いことが美徳と教わりました。
差別と偏見に打ち克つには、踏み出すことと、決して諦めないことと。

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.1

とにかく可愛くて終始ニヤニヤしてしまいました。
まさかのジーン・ケリー!
フランス人のアムール感がとても素敵。

ファブリックの女王(2015年製作の映画)

3.1

思っていたのとあまりにも違いすぎて戸惑う。
マリメッコのお洋服の悉くが可愛くて、映画館出たらプリントの服に目がいってしまいました。

METライブビューイング/レハール《メリー・ウィドウ》(2015年製作の映画)

4.3

METライブビューイング『メリー・ウィドウ』。どうしても観たかったのでアンコール上映が嬉しい。
ルネ・フレミングもケリー・オハラも、スーザン・ストローマンも! なにもかもが素晴らしい! 2幕から3幕
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METライブビューイング/プッチーニ《マノン・レスコー》(2016年製作の映画)

4.0

ヨナス・カウフマンが休演しちゃったので、代役はロナルド・アラーニャ。ちょっと貫禄ありすぎのような気もしないではない…。次の『蝶々夫人』でもコンビという奇縁。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.3

バカバカしいのか、スカッとするのかわからないけど、砂埃まみれでもトム・ハーディはカッコいい。

追憶(1973年製作の映画)

4.7

午前十時の映画祭。
名作。曲だけでドラマだし、軍服のロバート・レッドフォードは美しい。
素直でいたいのに意地っ張り、どうしようもなく愛しているのに、愛し合っていたいのに、手放しちゃいけないのに、手を離
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旅情(1955年製作の映画)

3.6

午前十時の映画祭。
大人の素敵な恋愛映画。イタリア人の恋愛観は嫌いじゃない。「これ以上いたら帰れなくなる、わたしが旅立つしかないの」。
キャサリン・ヘプバーンのファッションが素敵。お洋服と共布のリボン
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太陽(2016年製作の映画)

3.0

ストーリー上の理由からとにかく終始薄暗い。誰も幸せとは思えず、貧しさに豊かさもなく、進化に喜びも見出せない。
映像に生々しさはあるけど、リアリティが見えなくて、ただただイライラしてしまいました。
近未
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.8

信仰も宗教もありませんが、敬虔に生きたいと思いました。
美味しいフランス料理は、見ているだけで幸せ。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.4

ふわふわして、ぼんやりしてて、清々しい。
3時間の尺はまったく感じません。
先の展開がまったく読めません。
これ以外まったく考えつかないキャスティング。
黒木華ちゃんの生真面目さ。
誠実なのか不誠実な
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.8

突っ込みどころがどんなにあろうと、名作には違いない。
ホリーだけでなく、当時の女性のファッションの悉くが好みです。
ムーンリバーも心地よい。
意地っ張りでいて、甘え上手になりたくなる。

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

たった4人のチーム、不屈の精神と情熱と誇り、地道な積み上げ、想像をはるかに超えるスケール。それこそ、本当に世紀のスクープ。
「我々は闇の中を歩いている。光が当たって初めて道が間違っていると気づく」に痺
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ナショナル・シアター・ライヴ 2016「橋からの眺め」(2015年製作の映画)

4.6

なんという緊張感。まるで圧迫面接を受けているよう。
一切の装飾のないシンプルな舞台装置で、終幕がより鮮烈に突き刺さる。
「純粋がよいのではなく、人として純粋でした」純粋さは残酷。
アーサー・ミラーの原
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ルーム(2015年製作の映画)

3.5

なんかもう、すごくリアル。
丁寧や親切でないところが、すごくリアル。
誘拐、監禁された17歳が、それでも生き抜こうとするリアル。
ジャックの愛らしさと無邪気さがリアル。
強引に、捩伏せるようにストーリ
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ゲキ×シネ「阿修羅城の瞳2003」(2003年製作の映画)

3.9

見逃していた作品をスクリーンで観られる幸せ。
臨場感たっぷりです。
染さんは身体能力が高くて素晴らしい。

恋におちて(1984年製作の映画)

3.5

午前十時の映画祭、新シリーズが始まりました。
『恋におちて』1984年。
一緒になれなくても、愛し合う運命なの。
恋心が丁寧に積み上がっていく感が切ない。

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

4.0

元気になる!
自分に自信と誇りがあるから、誰に対しても垣根がなくてオープンで、魅力的。
奇抜だけどまとまりがあって、羨ましくなるセンスでした。
旦那さんの100歳の誕生会でのスピーチ、「女を眺める元気
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.4

今をときめくエディ・レッドメインの演技は、今回も緻密で文学的。
ゲルダの強さと深さと切なさが、この物語の主役。偽善者が登場しないことで、これが80年以上前の事実だと説得力が増した気がします。

猫なんかよんでもこない。(2016年製作の映画)

3.4

映画館でこそ観るべき映画でした。
動物モノなので、作為のカタマリのはずが、風間俊介もクロもチンもあまりにもナチュラル過ぎて、見ながらニヤニヤしてしまい、心が温まりました。