spitfireさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.3

ほろ酔い状態をキープすると人生は好転する…?という仮説を実証しようとする映画。アルコール量の増えるペースが視聴者の予測を超えて速く、なかなか迫力のある飲酒描写が楽しめます。

どう考えても酒に飲まれて
>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

3.8

トンデモ戦車アクロバットアクションが楽しい…と言い切りたいところですが、アクション密度が高すぎて理解の怪しいシーンがまあまあありました。特にクライマックスに近づけば近づくほど、脳の処理が追いつかない感>>続きを読む

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

4.0

日テレで放送したときの録画で鑑賞。アクション活劇にハードボイルドとSF要素、更にはアバンギャルドな演出も重なっていて複雑な味わいです。

年食ってから見ると色々な元ネタが見えてきたり、逆に後年に与えた
>>続きを読む

HIDARI(2023年製作の映画)

4.3

江戸時代の伝説的な彫刻職人「左甚五郎」を主人公に、木工のパペットをストップモーション撮影で動かす時代劇。本作はパイロットフィルムということで、本編5分半及びメイキングがYouTubeで全部見られます。>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.2

ジョン・ウィック4作目。大慌てで過去3作をおウチでチェックし、劇場へ飛び込んできました。
今回もキアヌがボロボロになりながら相手をボコボコにする面白アクションまつり。3時間近い長丁場だったわりにラスト
>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.3

キアヌ主演のアクションシリーズ三作目。とうとう組織から追われる身となったジョン・ウィック。因果がもつれた結果なんだかんだで「ナメた奴はとりあえず殺そ」になってしまい、いよいよストーリーも放棄気味。思い>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

キアヌ・リーブス主演アクションシリーズ続編。最新作に向けてどんどん見ていこうと思います。
今回は初手からフルスロットル!愛車マスタングを力づくで奪還し、仕事道具を封印し(左官工事するキアヌが見られるの
>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.9

キアヌ・リーブス主演の人気アクションシリーズ、記念すべき第一回。最新作も好評、それに回を重ねるごとにクール・ジャパン係数が上がっているとのことで履修を決心しました。動機が邪なのは否定しません。

「舐
>>続きを読む

ピンク(2016年製作の映画)

3.6

性加害事件を取り上げた法廷ドラマ。ミソジニーと権力の勾配という現代インドの悪性がギュッと詰まっており、演出面でもシリアスで重いトーンが最後まで途切れず、ヘヴィな見応えがありました。
あとやっぱインド映
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

2.7

キャンピングカーでアメリカを放浪し、季節労働で生計を立てるノマドのロードムービー。その生活は過酷なようでいて、気儘さを謳歌することもできる。そして、厳しくも雄大なアメリカの大自然は人の営みなんて何も知>>続きを読む

あなたがいてこそ(2010年製作の映画)

4.0

土地を売ろうとしたら、相手にとって自分は一族郎党の敵だったことが判明、隙あらば自分を殺そうとしてくる…というドタバタコメディ。血の気は多いけど、「一族のプライドにかけて屋敷の敷居を跨ぐまでは絶対に殺し>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.9

トゥー厶レイダーもアンチャーテッドも見てこなかったけど、ソニーのゲーム実写化シリーズ好調なんですね。今回は実際にゲームプレイヤーからレーサーが生まれており、伝記映画的にもお誂え向き。

ストレスをあま
>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

鬼才・今敏が監督したサイコスリラーアニメ。movixさいたまで見ましたが、都心から離れたさいたま市なら空いてるかと思いきや、席数が少なくしれっと完売しておりました。幸い席数に比してスクリーンは大きめで>>続きを読む

マルサの女2(1988年製作の映画)

4.1

今度の敵は政治とヤクザと宗教の複合体!坊主丸儲けは許さない!強烈なキャラ立ちはそのままに、前作を超えるテンションで押し寄せるド迫力の地上げ、潜入、そしてガサ入れ。前作にあったウェットなドラマは抑えめで>>続きを読む

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.0

待ってましたボリウッド今年の真打ち!しかもIMAXありですって!?ついにインド映画でも普通にIMAX上映が決まる時代が…というわけでIMAXでの鑑賞です。IMAXでも上下にやや帯が残るので、画角につい>>続きを読む

(2021年製作の映画)

3.7

「オオカミの家」と併映された短編映画。1901年の映像をレストアしたという体裁で上映が始まり、女の子が楽しそうに死者を蘇らせ…。表現自体はユニークでしたが、何を言わんとしているかはよくわからず、後で調>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

「アリ・アスター絶賛!」のコピーとともに日本公開が決まった、局所的に話題沸騰のストップモーションアニメ。嫌な予感がした観客が次々と駆けつけ、メインシアターのイメージフォーラムでは満席連発。私が見てきた>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

漫画SLAM DUNKよりハイライトとなる山王工業戦をピックアップして映画化。異例のロングランでしたが8/31上映終了。原作未読、TVアニメ未視聴ながら駆込みで鑑賞してきました。チネチッタLive Z>>続きを読む

ラジュー出世する(1992年製作の映画)

3.5

「パターン」に向けてシャー・ルク・カーン主演作見ようぜ!となったので鑑賞。若かりし日のSRKもイケメいていたのでした。
狂言回しが話にガッツリ絡むのが新鮮で、ミュージカル映画っぽい雰囲気づくりが上手い
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.2

ハズブロ(ビースト覚醒)の次はマテル!今夏の映画館はアメトイ日和であることだなぁ。

バービー人形を映画化するにあたり、フェミニズムがテーマに設定されました。完璧であらねばならない女性の生きづらさを、
>>続きを読む

映画 プリキュアオールスターズDX(デラックス) みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!(2009年製作の映画)

3.0

TOKYO MXで特別放送してた分を消化。放送に合わせて現行プリキュア声優である関根さんのコメントがあり、この点は有り難いと思いました。

而して本編はどうかというと、良い話だったような気がするんだけ
>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.1

「RRR」は見ていたので、アリソン・ドゥーディのフィルモグラフィーが気になって鑑賞。やっぱりクールビューティでした。

インディジョーンズ見るのも3本目となると、私がインディに飽きてきた――という残念
>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

4.2

久方ぶりのトランスフォーマー映画はビーストウォーズをフィーチャー。オートボットとマクシマルズ、そして人間たちが手を取り合って宇宙最大の敵ユニクロンに立ち向かう!スーパー夏休み映画の誕生だ!当方はG1T>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

令和になってから仮面ライダーちゃんと見れておらず熱も落ちていたので、本作も結局劇場では見ることもなく、アマゾンプライムにやってきてからの鑑賞です。家で見て良かったのは日本語字幕つきでストレスなくセリフ>>続きを読む

マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

民草からどれほどの恨みを買おうとも、ポッケナイナイする奴は絶対に許さない!国税局と脱税犯との闘いを活写した邦画クラシック。日本映画専門チャンネルの伊丹十三デジタルリマスター放送を録画していました。>>続きを読む

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.6

アルプスの少女ハイジを題材とした、スイス初の本格エクスプロイテーション映画。なおジブリ新作「君たちはどう生きるか」と同日である7/14封切りです。たぶん狙ってぶつけてるよね、ということで私も「君どう」>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

少年が死んだ母親の影を追う冥界行。一応は少年の冒険であり商業作品としての体裁は成しているものの、イマジネーションの赴くまま広がる世界にこれといった説明はなくて、アートフィルム的というか夢を見ているかの>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 2(2022年製作の映画)

4.5

遂にK.G.Fを手にしたロッキーが狂い咲く、激動のヤクザ・サーガ後編。Chapter1から立て続けに見て物凄くハイな状態でシアターを後にし、一晩開けてから猛烈な疲労を自覚するなどしておりました。そりゃ>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)

4.4

金鉱が見つかったその日に生まれ出た、嵐の皇帝ロッキー。彼がスラムのガキから如何に頂点へ登り詰めたのかを描くヤクザ・サーガの前編。本国ではチャプター1→2上映まで4年かかりましたが日本では同時公開。私は>>続きを読む

ランガスタラム(2018年製作の映画)

4.1

ジャンルを横断して喜怒哀楽を総花的にフォローする作品で、いかにもインド映画らしいなと感じております。ジャンルがラブコメ〜政治劇〜アクションノワールまで振れ幅をもって、3時間たっぷり。南インド映画らしく>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

同じ出来事を母親/先生/子供それぞれの目線で語りなおす三幕構成。詰将棋みたいな脚本は良くできていて、複雑な機械を分解するような面白さはあるんですが、果たしてサプライズ要素がどれほどあったのかは考えてし>>続きを読む

モータル・コンバット(1995年製作の映画)

2.8

モータルコンバットの映画化なんでひたすら戦うだけってのはわかってた…つもりなんですが、想定を超えてグダグダだったなというのが率直な印象です。どうしても2021年版リブートMK映画との比較になってしまう>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.4

年始にBSで放送してたのを録画してました。
リッチな作りのアニメだなーというのが第一印象。肉子ちゃんは良く動くし、思春期の子供たちの描写はフェティッシュなレベルで細やかだし、表現も多彩でようこんなの作
>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.0

ファーストデーだしなにか見ようと思ったときに、白羽の矢が立ったストップモーションアニメ。実在の風景をバックにしたコマ撮りアニメにモキュメンタリーの表現を組み合わせることで、「この小さな生き物は今まさに>>続きを読む

ジャパン・ロボット(2019年製作の映画)

3.5

偏屈な老人のもとにやってきた介護ロボとの、心温まるやり取りを描いた映画。しばしば脱力もののギャグが挟まってのんびりした雰囲気が漂うものの、描写されるのは「産業のない田舎」「年老いた親族の介護」「人生に>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

前作から映像表現が更にパワーアップ。アクション、色彩、音楽との連動すべてが刺激的で、一時も飽きさせません。2Dと3Dの融合とかどういう作り方してるのか、メイキングが見てみたい。ドルビーシネマのHDRバ>>続きを読む