しゅうさんの映画レビュー・感想・評価

しゅう

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

公開から時間が経ってしまったが、
やっと観ることができた

本作の評価はとても難しい
複雑なストーリーを3時間にまとめてあるので、
背景知識がないと理解が難しいだろう

ただ原作を踏まえると、
ストロ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.8

名作だからと薦められて観たが、
その通りの傑作だった

脚本も演出も演技も音楽も、
全てが相まって感動せざるを得ない、、、

唯一の娯楽である映画を通して描かれる
シチリアの田舎の村と人々の様子、
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

4.5

素晴らしい、、、
これは究極の恋愛映画ではないだろうか

生涯に一度の確かな愛
それを大切にするために、
それを支えに生きるために、
決断をしないといけない

主人公は現実と理想の間の決断を行うが、
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

予想していた通りの、
なんとも切ない初恋の話だった。

冒頭から胸を締め付けられそうなシーンの連続だった
特に主人公の夫のセリフにはグッときた、、、

作中のキーワード「縁」
そしてタイトルの「パスト
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.2

脚本もメッセージも素晴らしかった!

愛とは何かが本作の主題だと思った
全てをぶちまけ、
うまくいかないと分かっていても、
それでも一緒に将来を模索していきたい、
と思えること

ラストシーンはそんな
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.4

おじちゃんと少年のロードムービー

楽しい遊びや厳しい現実を経験し、
二人の「少年」の距離が縮まっていく、
ストレートでとても心温まる作品だった
久石譲の音楽も非常に効いている

何より登場人物のキャ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.2

童話のような作品

何重にも折り重なり、観客に語りかけるシュールな形式は、
ウェス・アンダーソン独特の世界観

コメディ仕立てのミステリー
エンターテイメントとして、とても楽しめた

が一方で、驚くよ
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.3

死ぬのを怖がると死にたくなっちゃう
何気なく出てくるこの言葉が、
本作のメインメッセージになっていると感じた

いとも簡単に人を殺す主人公だが、
全てを撃ち壊し、自らが自由になったときにとった行動とは
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.2

サーフィンに憧れる主人公の話

恋人ともに聾唖のため、作中を通してセリフが極端に少なく、とても余白の多い作品
久石譲の音楽も合間って、とても独特の雰囲気がある
この世界観は結構好き

ただ、途中の二人
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.2

前半はコメディ要素強めだが、
だんだんバイオレンスが強くなる展開

シュールな性的描写など、
ちょっと受け入れ難い表現も多い印象

最後はカタルシスもありつつ、
若者の刹那的な人生の切なさも感じたが、
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ビフォア・マイ・アイズ(2023年製作の映画)

3.4

ハゲワシキャラの不気味さが何とも言えない良い味を出している

シンプルなストーリーながら、切なさもあり、
数字の意味を考えさせられたり、
結構楽しめる短編作品だった

この脚本の方の別の作品も観てみた
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

個人的には少し期待外れだったかなぁ

脚本や展開的に何か驚きやオチらしいオチは感じられず、
メッセージ的にもあまりぐっとくるものはなかった


前半は少し眠気も出た
後半はドキドキ感は一定程度あったが
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キャンバス(2020年製作の映画)

3.4

シンプルなストーリーながら、
いくつかの要素が盛り込まれていて、
切ないがハートウォーミングな作品

二種類のアニメーションや、
最後の演出など、
よくできてるなぁと感じました

短編作品の中では結構
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マザー!(2017年製作の映画)

3.1

とても気分が悪く、不条理な気分をずっと味合わい続ける映画だった

ただ本作の本質はそこにあるのだろうか
ブラック・スワンやザ・ホエールが面白かった監督ということもあり、色々考えてしまった

はっきりと
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.2

終始非常に奇妙な雰囲気の映画

多くがストップモーションで作られており、
ものすごーく手が込んでいることは分かる

ただストーリーは童話的で、
途中眠く感じてしまった

チリの孤立したコミュニティで見
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

素晴らしい。間違いなく人を熱くさせる映画。
漫画は読んだことはないが、とても面白く観られた。

一生懸命努力して奇跡を起こすストーリーだが、
天才の雪祈がそのプレイを否定されるところなど、
その人間性
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.7

すごすぎる、の一言

普通はそんな挑戦はしないだろう、
と思うことに、何度も何度も挑む

ただ「すごい」だけでなく、
主人公のある意味での「わがままさ」や、
金銭面の困難さなど、
複雑な側面を描いてい
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寫眞館(2013年製作の映画)

3.3

写真を通して、
時間の流れや悲喜交々を描く

時代が変わっても、
あのときの写真は変わらずそこにある、
というところが良かった

でも、フォーカスは写真館のおじさんにあり、
奥深さも感じた

セリフな
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.2

世界的な指揮者の伝記映画
妻フェリシアとの関係を主に描く

主人公の葛藤が印象に残る作品だが、
私はあまり感情移入できず、そこまで刺さらなかった

指揮をするシーンの長回しや壮大なオーケストラの演奏な
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Saw original short film(原題)(2003年製作の映画)

3.4

SAWの元となった短編とのこと。

たった9分でこの不条理感を表現するのがすごい!
短編でもこんなことができるのか、と驚いた

素晴らしい、の一言

ソウ(2004年製作の映画)

3.7

いやーよくできてる
素晴らしい脚本

低予算で作られていると思うが、
脚本次第で映画はこんなに面白くなる、というのを実感した
この感じはユージュアル・サスペクツ並かもしれない

ところどころに挿入され
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彼方に(2023年製作の映画)

3.0

冒頭の犯罪のシーン、本当に悲しい。
その後の展開も、失意に沈む主人公をストレートに描いている。

ただ、直接的すぎて、それ以上の何かは得られなかったかなと思った。

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.6

緊迫した空気がものすごかった

完璧主義でストイックにバレエに打ち込む主人公が、
現実と妄想の境目が分からなくなっていく様子を描く

映画を観ている観客も境目が分からなくなる演出が素晴らしかった
おか
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

作家性が前面にでた、名作

トイレ清掃員の生活ルーティンを淡々と描く
徹底的に毎朝、毎週、同じ繰り返し

でも一日一日は全く同じではなく、少しずつ変化している
どうしてこのまま同じでいられないんだろう
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

ポスターのフレーズ「心震わすヒューマン・ドラマ」の通り、名作。

主人公はなぜ過食症なのか、なぜ頑なに病院に行かないのか、その理由が切ない。

言葉なしで感情の揺れ動きを伝える演技が素晴らしい。
よく
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

主人公の表情に引き込まれた
淡々として派手な展開はないが、心にじーんとくる作品

2020年末頃の設定だが、映像の色味によりノスタルジックに見える
主人公を描きつつ、街を引きで映す映像が印象的だった
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

メッセージ性がありながら、コメディタッチでとても楽しめた。
特に後半の畳み掛けがすごい。

コンテンツの大衆性をメインテーマにしていると思うが、主人公の人間関係も主題になっていると思った。
特に、主人
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我らの罪を赦したまえ(2022年製作の映画)

3.1

大作映画に見えるくらい、映像が綺麗。

非常にシンプルなストーリー。

最後に男の子が振り向くところに、葛藤・心の動きを感じた。

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.0

ロバの視点で様々な人を描く、珍しい作品。
ロバ目線の映像や、不安をあおるような音楽などアートな雰囲気。
ロバを撫でる音を身体の内側から聴いているような(ロバが感じているであろう)音で表現しているところ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.0

独り身は犯罪となる社会で繰り広げられる、設定が非常に奇妙なSFロマンス作品。

ヨルゴス監督の性的描写は本作も健在。
個人的には、支配人の部屋でのやりとりが好き。

全体に漂うシュールな雰囲気はとても
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.0

非常に気持ちが悪い、いかれた一家の話。
ほぼワンシチュエーションの作品だが、終始おかしな生活がシュールに描かれている。

感想は書きづらいが、とりあえずこの監督は、性的な描写を本当に好むなぁと思った。
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

撮影手法や音楽が独特で見入ってしまった

過去の栄光に取り憑かれた元スター映画俳優が、再起をかけて挑む劇のバックステージを描く
コメディタッチの演出はあるものの、全体にとても緊迫感・臨場感がある

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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.3

試写会で鑑賞

傷ましくも壮絶な人生を描いており、シリアスな話だが、
少しクスッとくるところもあり、エンタメとして楽しめる作品
劇中の音楽もとても印象的

個人的には、物語の本質的なメッセージで理解で
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レオン(1994年製作の映画)

3.8

名作

殺し屋が得た生きる目的とは、少女が通る壮絶な運命、そして最後に残るのは何か

悲しくも希望を感じるラストはとても美しい

今観ると少し古っぽく見える映像や、ジャンレノの無骨な服装など、全ての要
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.7

ある意味で、映画史上最強の主人公?

能力が高まり強くなるだけでなく、生命が生きる意味まで問うところが良い。学び、知識を得ること、そしてそれを次世代に伝えることは、生命の根源かもしれない。

何より、
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.3

冒頭のドールハウスから、現実と妄想の境目が分からない感じが面白い。
独特な効果音含めてどんよりした感じや、カルト宗教と絡む感じはミッドサマーととても共通点を感じた。

展開や伏線がとても緻密だが、緻密
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