sicklychicさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ちょっとの雨ならがまん(1983年製作の映画)

3.5

やっぱりパンクは青春だなぁ
と思ってしまった。

そして多分、
今まで見た中で一番古い
渋谷スクランブル交差点?
109の前?

ガサガサのサウンドに
あの距離感、
パンパンのお客さんの波、
40年経
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DOWNTOWN 81(2000年製作の映画)

3.7

当時の殺伐としつつも
アンダーグラウンドの混沌とした空気が
肌で感じられる記録的映画。

ドラマのようで
ドキュメンタリーのようで、
距離が近い。

バスキアが19歳くらい?
絵を売るためにマダムに掛
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黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

3.5

shut up and play the piano、
映画館のお客さんも心の中で何度か唱えたんじゃないだろうか。
軽いデジャヴは「生さだ」。

「例えば自分が他の誰かだったら」
をやってしまった人を
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.5

シリアスなはずなのに、
シニカルでコメディだと感じるのは
ウディ・アレンだからなせる技
なんだなぁ、としみじみ。

ケイト・ブランシェットの声が好きです。
美しい。

そしてどの作品で観たんだっけ…
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

正直、期待半分でした。
レビューを書くと全てがネタバレになってしまいそうで、何をどう書けば良いのか…
わからなくなったので、ネタバレ指定。

とにかく
最後まで観て良かったと思いました。

娘さん最高
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下妻物語(2004年製作の映画)

3.5

公開時から観たいリストに入っていた
下妻物語、ようやく鑑賞。
2004年より前の感覚だったのですが、
案外最近の映画なのですね。

土屋アンナさん、
モデル時代かわいすぎて
ドキドキしたものだけど、
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アイ・アム・タレント(2016年製作の映画)

3.4


南アフリカで”ホームレス”だった
Thalente君が、「ただ楽しいから」と
夢中になったスケートボード。
アメリカからのスケートボーダーや、
彼の生活を助けようとする
友人の力を得て渡米。
プロに
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.2


“Lady Bird”がグレタ・ガーヴィグに見えてしょうがない。
ゆるいカーリーヘアときれいな赤、
透き通るようなブルーの瞳、
そればっかり追ってしまいました。

…自叙伝…なのかしら、と鑑賞後検索
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.6


序盤、あまりの美しさに静かに興奮。

音楽が。ピアノが素晴らしいです。
いつまでも耳に残る旋律。

アルマはユーモアのセンスはあるのだけど、終始田舎臭さが抜けない。

個人的に他人のルーティーンを侵
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ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命(2016年製作の映画)

3.1


人を合わせるか、
人に合わせるか。

制作側がハッキリとした善悪を持って作っているようなので、伝わるメッセージは分かりやすいのだけど、現在のNYや東京を考えてみると、どちらが良いとか悪いとか言えない
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パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.8

思ったよりも青春要素強めでしたが、
音楽とても良かったです。

パトリシアめっちゃ良い子。
純粋にHIP HOPを愛して、川向こうのNYを夢見るFatty。

ドラムラインやbring it onのよ
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オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.0

久しぶりのジョシュ・ハートネット!
キャストが豪華です。
やるせない感がひしひしと伝わる
寺島しのぶさん。
ヤバイ人をマイルドに見せられるのは女優さんの力でしょうか。

人生の中で時折起こる、
運命か
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嫌な女(2016年製作の映画)

3.0


ありふれたと言ってしまえば
それまでだけど、
どこかで似たような話を観たような…。
でもだからこそ、
さらっと全編観られます。

飛行機やオンデマンドで良い塩梅。
手持ち無沙汰の午後に、
フワッと観
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8


恋をすると、
明るい色を身につけたくなる。

初めて出会った、同じ「できない」を共有する人。初めて出会った、「同じ目線」で接してくれる人。

ささいなことだけど、恋が始まるには十分な理由なんだろうと
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.4

なんだかすごいものを観た、
という気持ちと、続くモヤモヤ。

役者陣の演技がすごい。
瞳が印象に残ります。

「不条理」と推されているけれど、
個人的にどこが不条理なのか分からない。
原因が自分にある
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ランデヴー(1976年製作の映画)

3.2

あんまりスムーズに
猛スピードで走るから、
パリには信号がないの?って
思ったほどでした。

リアルにやったら本気でダメなやつ&
彼氏がこんなんで来たら
笑顔見せずに
何もかも終わっちゃうやつだけど、
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スモーク(1995年製作の映画)

3.8

オープニングショットから
良い映画の予感。
おそらくブルックリンに向かうMTA。

大きく5チャプターに分かれて、
登場人物それぞれと
全体の話が進んで行く。
なぜかうっすら
「200本のたばこ」も思
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永遠の反逆児 ヴィヴィアン・ウエストウッド/ヴィヴィアン・ウエストウッド DO IT YOURSELF!(2011年製作の映画)

3.3

いつになっても
かっこいい人はかっこいい。

オレンジの髪と、
ちょっとくすんだピンクのアイライン。
ハンドニットっぽいカーディガンも
キュートだったけど、
カーキの変形ジャケットと
タータンチェック
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blank13(2017年製作の映画)

3.8

斎藤工さん。
いつかのテレビ番組で、
「ああ、この人は映画が大好きな
変な人だ」と思ったのだけれど、
やっぱり変な人だ、と思いました。

いつの時代なのか分からない、
少し古い雰囲気。
ザ・邦画、な色
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花様年華(2000年製作の映画)

4.3

私の青春時代を彩る映画の一つ。
スクリーンで観るのは初めて。
10年ぶりくらい数度目の鑑賞。

ただひたすらにマギー・チャンが美しい。
シルクの陰影が、
目尻のハネたアイラインが、
まるい瞳が、そして
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.3

最高のお散歩ムービー第一弾。

脚本が素敵すぎるシリーズ。

そろそろ暗いけどまだ9時半じゃないの?て気になって仕方ない。

ほんの数時間で、もう10年も一緒にいたように感じることもある。
夜がずっと
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.2

最高のお散歩ムービー。

9年経って、イーサン・ホークが小さくなってしまったけれど、
まるで昨日も会ってたみたいな
冗談まじりの止まらない
2人の会話が素敵です。

ゆらぎ続ける、
微妙に保たれた距離
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5


最近、途中からブッとぶ映画ばかり観ているなぁ…と思ったのだけど、監督がヘドウィグの方と知って納得しきりです。

70年代イギリス郊外、アメリカ人=宇宙人で最後まで成り立つところが、いいウィット効いて
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.2


メニーというスーパーマンを手に入れた遭難した男、ハンクの話。

天才か。

音楽がとても素敵。

ひたすらシュールですが、ミシェル・ゴンドリー感でフワフワします。アートの完成度が高い。「LIFE」を
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パターソン(2016年製作の映画)

4.6

a real slice of life movie.

観終わった後に小さな希望すら感じました。

自分がこっそり気に入っていることを、パートナーもお気に入りだったことが判った、あの瞬間。

惚れ直
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.7


どんな大人も、言いにくい過去の1つや2つあるもので、なんとか折り合いを付けながら、大人として生きてるんだよなぁとぼんやり思いました。

そして今思えば、地元からたった1時間半しか離れていない場所に住
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.1


おしゃれがすぎる!

アビーの赤とドロシアの柄がツボでした。全員が同じ服を何度も着回すところ含め、本当に素晴らしいなと思います。

インテリアなどの小道具も、シーン1つ1つの色合いや構図がすごく計算
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

リトルからシャロン、そしてブラックへ、時を経て主人公が変わる様を、呼び名でチャプターに分けることで、彼の成長を端的に伝えているなと思いました。

一貫して伝わるのは彼がピュアだということで、それに尽き
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.5

アニメには無かった設定もちらほら散りばめられつつ、素晴らしい再現。

読書は旅行だと思っていたけど、まさかベルのセリフとは思わず(全編日本語で観たのは初めてでした)、したり顔で言っていたのがひたすら恥
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.1

ゴダールを思い出し、小津安二郎を思い出し、ウォンカーウァイを想う。

台湾、ずっと行ってみたい国の1つではあれど、未踏なので実際が分からないのですが…映画から伝わる台湾は東京と全然変わらない。だから感
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.2

少年の瞳が印象に残ります。

パンズ・ラビリンスのつもりで観るとダークファンタジーのパートは若干マイルド。より現実の方にスポットを当てているように感じました。

立場を置き換えれば、きっと私たちそれぞ
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.8


本当にあったことなのだと思うと、とてつもなく壮大な話に感じる。

個人的には、日本ではまだ馴染みのない、国籍の違う孤児を養子にするという取り組みについて、真剣に考えるきっかけになった気がします。
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

2.8

15歳。
割と大人の入り口で、割と自分でできるのに、親や学校の庇護下でいなければならない。バイトすらできない。あと少しなのに。
出て行きたいのに出ていけない。その気持ちを共有できるから成り立つ友情。あ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます


気が付いて切なくなったのは「衣装」でした。

私の中で「君に読む物語」のイメージが強いライアン・ゴズリングさん、再び。

これでもか、という原色のパレードから、パステルトーン、そしてモノクローム。
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