いわゆる戦意高揚映画だが、先入観ヌキで観ればすごく楽しめる。
語り口が少々荒っぽいが、うまくハマるとそれが面白さに転化する、という山本薩夫の作風は、この時点で既に確立されている。
山本嘉次郎・榎本健一コンビの一本。
『ちゃっきり金太』などに比べるとギャグは意外に舞台的だが、それだけに舞台人エノケンの芸風を現代に伝えているとはいえるかもしれない。大藤信郎のアニメが登場するのも嬉し>>続きを読む
国立映画アーカイヴスに行くと、エンドレスで展示上映されている。
現存する日本最古の映画、とのこと。
途中で団十郎が扇を落としてしまうのだが、キャメラを止めることもなく、後ろにいた黒子(?)が扇を渡して>>続きを読む
大塚名画座で、ジャン・ルノワールの『ゲームの規則』との2本立てで初見。
最高の2本立てだったと思う。
リリアン・ギッシュとジョン・クロムウェル(当時、ボギーの『大いなる別れ』が公開されたばかりだった)>>続きを読む
大塚名画座で、ロバート・アルトマンの『ウエディング』との2本立てで初見。
最高の2本立てだったと思う。
好き嫌いははっきりと分かれると思うが、これは傑作だと思っています。
…それにしても、もう10年以上前の映画なんですねえ
(確か)渋谷シネパレスで鑑賞。ここは東宝東和の映画がよくかかっていて、ジャッキー・チェンなども観たと思う。
ホラー…というよりもスラップスティックの趣きで、大笑いしながら観た記憶あり
『結婚しない女』と2本立てで鑑賞。
この組み合わせは名画座の定番だったらしく、幾つかの劇場でこのカップリングが上映されていた。
当時は『結婚しない女』のほうが断然好きな映画だったが、年齢を重ねるにつれ>>続きを読む
壇ノ浦を再現したセット、ホリゾントいっぱいに浮かび上がる巨大な眼。
熱意を越えて、作り手の狂気さえ感じさせる大作。
池袋の文芸地下で初見。
DVDでは例のシーンがトリミングされ、あの方のお顔が見えなくなっている
映画の内容はほとんど憶えてない。
ただ監督(主演も)のキャラはやたらと強烈だったが
『道』(フェリーニ)の翻案。
ヒロインの芦川いづみがとにかく素晴らしい。
実は意外にオカシ味のある映画なんじゃないかと思っている。
大杉栄が当たり前のように新幹線に乗ってたりするし。
ロバート・ベントンの映画としては『クレイマー、クレイマー』よりもこちらの方が好き。
ジョン・マルコヴィッチと出逢った映画でもある
NHK教育TVの『世界名画劇場』で初見。
その後16mmで観直したが、翻訳字幕が画面の下半分を埋めつくす恐るべきシロモノだったのでガッカリ。市販されているDVDも同じプリントを使用していてまたガッカリ>>続きを読む
封切の夏休み、たまたま東京に来ていた時に、”最後のシネラマ上映”を謳っていた劇場で鑑賞。
自分にとっては最初で最後のシネラマ体験になったわけだが、実際あの時の上映方式が本当にシネラマだったかどうかはわ>>続きを読む
京橋にあった頃のフィルムセンターで鑑賞。
ヤン・キープラの映画はたぶんこれしか観てないが、ハリウッド製とはまた違った楽しく落ち着いた音楽映画だった
『グレムリン』『ゴジラ』と並んで”3G決戦”と謳われた正月映画。
どうってことない映画だと思うが、肩の力を抜いてゆる~く楽しめました
経営難に喘ぐ末期の大映がヤケになって作ったみたいな企画だが、意外にも面白い。
口で鞘を抜き、片腕で刀を奮う安田道代の殺陣は、まるで『どろろ』の百鬼丸みたいでカッコいいし、経費節減からかやたらと暗い画面>>続きを読む