正直、頭のネジが数本吹っ飛んだような破天荒な作品を想像していたら、非常に端正に作られているのに驚いた。撮影にはコンラッド・ホールとウィリアム・フレイカーのクレジットがあり、この二人の名手が絶大な貢献を>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主役に昇格(?)した時期の宍戸錠の作品には、意外に異色作が多い。北海の海豹猟に題材を求めたこの映画もその1本だが、既に定着していた”エースのジョー”ではない、主演者としてのイメージを求めてのものではな>>続きを読む
映画は最良のタイムカプセルであることを、あらためて認識させてくれる映画。今はなき蔵前国技館の館内など懐かしく観た(自分が憶えているのは、この映画よりもずっと後のものだけれども)。主演であり映画のモデル>>続きを読む
予算的には随分きつくなってきた時期の映画だと思うが、木村威夫の一点豪華主義的な美術がそれを感じさせず、うらぶれしょぼくれた雰囲気がむしろ映画のアクセントになって情感を高める。小沼勝監督中期の良作。
ナレーションや解説のたぐいが一切なく、音楽も実際にモンクとそのグループが演奏しているシーン以外では使われていないのは、どこかフレデリック・ワイズマンの映画を連想させる。録音などは正直稚拙だし、ちょっと>>続きを読む
観る前はジョージ・ミラー版『トワイライトゾーン』みたいな映画なのかと予想していたけれども、全然違った。
モレッツは出ずっぱり、というよりほぼすべてのシーンに登場しており、これだけ主演スターのパーソナリ>>続きを読む
何やら仰々しいタイトルがついているが、実態はかなり大人しい。ピンボケや移動撮影のミスなど、明らかにNGと思われるカットも構わず使っているが、おそらくそんなことは大して問題にしてないのだろう。ロマンポル>>続きを読む
そのキャリアと知名度に比べて、なぜかこれまでほとんど観る機会がなかった(例外は松尾嘉代版の『鍵』くらい)木俣尭喬監督のピンク映画。
撮影時間の短縮が目的と思われる雑なライティングや、いかにもありあわせ>>続きを読む