Shinさんの映画レビュー・感想・評価

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ダブル・ライフ(2022年製作の映画)

3.9

 主人公の詩織はケガによりダンサーとして自信を失い、私生活でも夫からの愛情の欠如という葛藤を抱え、暗闇で苦しんでいる。

 しかし、レンタル夫という自分を理解してくれるパートナーを通して、幸せをつかも
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

 毎度のことながら、クリストファー・ノーラン監督の作品は一筋縄ではいかない。

 時間軸がオッペンハイマーが原爆開発に挑む流れや、密室で行われた聴聞会、ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr)への公聴会
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.7

 巨匠のアキ・カウリスマキ監督の本作をようやく鑑賞。

 タイトルからもわかる中年の男女のラブストーリーなのだが、時おりラジオからはロシアによるウクライナへの軍事進行のニュースが流れ、監督の反戦のメッ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.6

 注目すべきケリー・ライカート監督のをようやく鑑賞。脚本のジョナサン・レイモンドが執筆した小説『The Half-Life』が原作なんですね。

 オープニングの大きな貨物船が写し出されるショット。こ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

 本当にこのような惑星が存在するのではと思わせてくれるような素晴らしい映像美。そこにハンス・ジマーの音楽が加わり、デューンの世界へといざなってくれる。

 そして、現代社会にも通じる、貴重な資源である
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ブルーイマジン(2024年製作の映画)

4.6


 監督自身の体験を元にした本作。主人公で俳優志望の乃愛(山口まゆ)がかつて映画監督から受けた性暴力によりトラウマに苦しんでいたが、友人と訪れたシェアハウス(ブルーイマジン)で出会った仲間たちと交流す
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悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

4.1

 ホラーありコメディありドラマありSFありと盛りだくさん。

 余白が多い分、観ている方がいろいろと想像できる楽しみもあって面白かったです。

 振り幅の大きさが一番の魅力でした。

 

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

 原作が瀬尾まい子の小説で、監督が三宅唱という本作。

 PMS(月経前症候群)に悩まされる藤沢美紗(上白石萌音)と、パニック障害を患っている山添孝俊(松村北斗)の交流を描いた人間ドラマ。PMSで仕事
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

 今更ながらの投稿。

 後で知りましたが、本作はアラスター・グレイの著者「哀れなるものたち」が原作なんですね。

 天才外科医(ウィレム・デフォー)の実験によって生まれ変わったベラ(エマ・ストーン)
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マリの話(2023年製作の映画)

4.5

 ポスタービジュアルからは小難しい作品なのかと思っていましたが、そんなことはなく、シュールで面白いシーンも多く、客席でニヤニヤしながら観てしまいました。

 本作は4部構成で、フランスで撮影された4話
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義父養父(2023年製作の映画)

4.4

 濱口竜介監督の「悪は存在しない」に主演している大美賀さんの初監督作ということで、観てきました。

 主人公の服飾デザイナーのリコ(澁谷麻美)は、母親(黒田あすか)の5度目の再婚により、新たな義理の父
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.9

 役所広司主演でヴィム・ヴェンダース監督とあれば観ない訳にはいかない。ただ元旦の大変な時に鑑賞していた為、なかなかこちらに書き記すことができなかった。

 主人公の平山(役所広司)が朝起きてから身支度
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99%、いつも曇り(2023年製作の映画)

4.3

 「田辺・弁慶映画祭」でグランプリと観客賞、俳優賞を獲った本作。「アップリンク吉祥寺」で行われたイベント付きの上映を鑑賞してきました。

 主婦の一葉(瑚海みどり)は子供を望む夫の大地(二階堂智)の願
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光る校庭(2022年製作の映画)

4.2

 舞台挨拶付きの上映を鑑賞してきました。
光石研さんが出演していることもあり、気になってたんですよね。

 「光る校庭」は事故で父親を亡くした少年が、母親の実家である豊田市の小学校で、大病を患う友達と
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クオリア(2023年製作の映画)

4.6

 「ケイズシネマ」で行われた舞台挨拶付きの上映を鑑賞してきました。本作は2021年に上演された舞台を牛丸監督が映画化したものだそうです。

 養鶏場に嫁いだ優子(佐々木心音)が主人公で、夫の不倫相手を
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愚鈍の微笑み(2023年製作の映画)

4.3

 監督がウクライナへの侵攻に影響を受け、低予算で2日で作り上げたという本作。

 監督による、何気ない日常の大切さと、反戦のメッセージが込められた、チャレンジ精神溢れる映画です。

 観る人を選びます
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

-

 ウェス・アンダーソン監督の作品は好きなんだけど、一回観ただけではなかなか理解できないよ😅

 もう一度映画館で観るべきかスルーするべきか、それが問題だ。

怪物(2023年製作の映画)

4.8

  最近、自身の舞台の本番が間近で時間がないのだが、是枝監督に脚本が坂元裕二とあらば観ない訳にはいかない。やっとこさレビューも書けたよ😊

 物語は映画「羅生門」のように主に異なる3つの視点から進んで
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凪の憂鬱(2022年製作の映画)

4.4

 レヴューを書くのが遅くて、残念ながら東京での上映は終わってしまったけれど、これから全国に拡がるといいな・・

下北沢の映画館「K2」で行われたイベントで観てきました。

 下北沢の駅前でプロデュー
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.2

 ジェームズ・ガン監督が手掛けるノリとユーモアで銀河を救うダメ集団は、今回も安定の面白さ。

 今回は今まであまり語られることのなかった、メンバーの中でも最も個性的なロケットが主人公。ベッドの上にいて
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TAR/ター(2022年製作の映画)

-

 うぅっ、悲しいかな、序盤は寝落ちしてしまった🥲 記録です。

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

5.0

 「あの時 あの場所で 違う選択をしていたら?」こういうifもしもな人生を描く作品は結構あるけど、

 素晴らしい人生讃歌!!
エンドロールでこんなに泣いたのは久しぶりかも。思わずスタンディングオベー
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.7

 前作「ボーダー 二つの世界」で度肝を抜かれた身としては、アリ・アッバシ監督の最新作を観ない訳にはいかない。

 本作は2000年〜01年にイランの聖地マシュハドで16人の娼婦が殺害された、実際の事件
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

 まさかアカデミー賞の作品賞を含む7部門を受賞するとは思いませんでした(3月7日に鑑賞したのに、書くのが・・)

監督の趣向が満載の噂に違わぬかなりぶっ飛んだ映画でしたね。まさにポスタービジュアルに
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.5

 ウベルト・パゾリーニ監督の「おみおくりの作法」が好きだったので、鑑賞してきました。
 
 主役の二人の素晴らしい演技と、それを引き出した監督の演出が素晴らしかったです。

 普通のストーリーであれば
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.6

 「目を澄ませる」って"じっと見つめる"という意味なんですね。
 本作は主人公ケイコ(岸井ゆきの)が自身の心情を見つめ、観客も一緒になってじっと見つめる映画だと感じました。

 原案は聴覚障碍ながらプ
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あのこと(2021年製作の映画)

4.0

 ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品なので注目してました。原作はノーベル文学賞になってたのですね。

 原作の「事件」は自身の実話を基に書き上げたそうで。監督も原作に忠実に撮ったとあるので
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.5

 「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督の最新作とあれば、さすがに見逃すことはできないので、鑑賞してきました。

 あらすじを読むと、主人公のネリー(8歳)が祖母の家を訪れた際に、森の中で母の名前と
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.6

是枝監督が率いる映像制作集団「万福」に在籍し、イギリス人の父と日本人の母を持つ川和田恵真監督の作品。

2015年頃に監督が、銃を手にISISに立ち向かうクルド人女性の姿をを見て衝撃を受けたこと
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.4

だいぶ前に観たけど、レビューが書けなかったので、とりあえずの記録です。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

*こちらは2回目鑑賞後のスコアになります。というのも1回目は不覚にも寝落ちしてしまったから😌最初は情報が盛りだくさんで、字幕に追われるし、途中でストーリーについていけなくなり次第に眠気が😴

なん
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

タイトルのCodaとはChildren of Deaf Adultの略で、耳の聞こえない親に生れた、耳の聞こえる子供のことだそうだ。主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)のように、幼少期から家族とコミ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

偶然 ・・予期しないことが起きること。
想像・・ 実際には経験していないことを思い描くこと。
あらためてこうして書き出してみると、成る程これは映画との相性はぴったりだな。

第一部から第三部ま
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