Shinさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

タイトルのCodaとはChildren of Deaf Adultの略で、耳の聞こえない親に生れた、耳の聞こえる子供のことだそうだ。主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)のように、幼少期から家族とコミ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

偶然 ・・予期しないことが起きること。
想像・・ 実際には経験していないことを思い描くこと。
あらためてこうして書き出してみると、成る程これは映画との相性はぴったりだな。

第一部から第三部ま
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.3

天文学者のランドール(レオナルド・ディカプリオ)とケイト(ジェニファー・ローレンス)が、地球に衝突する恐れのある巨大な彗星を見つけた為、その危機を大統領やメディアに訴えるも、相手にされず・・・
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.6

主演のアニャ・テイラー=ジョイは何かで見たなと思っていたら、カルト的ホラー映画『ウィッチ』の主人公の女優やん。そして、監督がエドガー・ライトとくれば、観ない訳にはいかない。

冒頭で「ダイアナに捧
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.4

当初は『動物だけが知っている』というタイトルだった本作。この殺人に悪がなかったかは置いておくとして。

5人の主な登場人物が4つの章で描かれ、ラストで1つに繋がるというストーリー。主人公が一人とい
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

5.0

『wonder 君は太陽』と『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボスキが監督で、予告にも興味を引かれ鑑賞してきました。

後で知りましたが、2017年にブロードウェイでトニー賞を6部門受賞して
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.6

正直、MCUはキリがないので、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で終わりにしようかと思っていたのだが、クロエ・ジャオが監督とあらば観ないわけにはいかない。

エターナルズという未知の種族のヒーローが
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リスペクト(2021年製作の映画)

4.3

アカデミー賞助演女優賞とグラミー賞を手にした経歴を持つジェニファー・ハドソンが、ソウルの女王『アレサ・フランクリン』を演じた本作。アレサ役は本人からジェニファー・ハドソンにオファーがあったそうです。>>続きを読む

スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.5

ポスタービジュアルは主人公である少女ビリーのある1シーンを切り取ったもの。その自由を求めるまなざしは輝きに溢れ、一瞬の煌めきをとらえている。

映像はモノクロで描かれ、シーンが変わる時に使われるト
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

4.2

コロンビアで50年以上続いた内戦を背景に、山岳地帯でゲリラ組織の一員として任務にあたる"MONOS"と呼ばれる8人の青年たちの物語。

始まってすぐに標高4300mの山岳地帯の風景に目を奪われる。雲
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彼女はひとり(2018年製作の映画)

3.7

全くのノーマークであったが、黒沢清監督が絶賛していると知り、どうにも気になって鑑賞。

中川奈月監督は、本作を立教大学大学院の修了制作として作ったというから驚きだ。

低予算だったであろう荒削りな
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空白(2021年製作の映画)

4.4

ポスタービジュアルにあるとおり、2人の主人公、漁師の添田(古田新太)と、スーパーマーケットの店長の青柳(松坂桃季)の心の空白を描いた本作。

何と言っても、脚本の構成が素晴らしかった。ネタバレにな
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が少年の頃より映画化を待望していたという本作を、はやる気持ちを押さえつつ鑑賞してきました。原作は未読です。

公式のあらすじは書き過ぎだと思うのでストーリーを要約すると。
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.8

いまだにTSUTAYA DISCASを愛用しているアナログな人間なので😅、本作は観たいと思いつつスルーしていた。まさか上映してくれるとは。話題の波には乗り遅れてしまったが、むしろ映画館で観れて本当に>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

ポスターからの第一印象は、なんかゴチャゴチャしてるし、タイトルもピンとこない感じだったのだが。知り合いが出演していることもあり鑑賞しました。

ストーリーは、主人公の由宇子(瀧内公美)が、ある女子
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Dear Moon(2020年製作の映画)

2.0

付き合いで観た同じ監督の2本目。あまり書くこともないが、1800円払ったので書く。僕はいつもサービス料金でしか映画は観ない。これ書くの2回目😄

もうオープニングから嫌な予感しかない。前に観たものと
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Memories(2019年製作の映画)

2.5

付き合いで仕方なく鑑賞。記録を残したくないくらいだが、1800円を支払ったし(僕はいつもサービス料金でしか映画は見ない😌)、ためこみたくないので書く。鑑賞した2本立てのうちの1本。

ストーリー
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.7

はっきり言ってノーマークだったが、このポスタービジュアルから伝わってくるエネルギーに惹かれて鑑賞。タイトルは分かるようでイマイチわからない😊

しかし公式サイトにしろ、あらすじで凛太郎役(金子大地
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.6

最近、映画を観れる時間が全然なかったけど、福岡に滞在しているので、 ギリギリ鑑賞できて良かった♪

本作は復讐エンターテイメントとなっているが、それだけにとどまらない。単に復讐するだけなら、事件の
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

『寝ても覚めても』の濱口監督が、村上春樹の短編小説を映画化し、カンヌで脚本賞を受賞したとあらば、観ない訳にはいかない。

あらすじを読むと、演出家で役者の家福(西島秀俊)が主人公となっているが、ド
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.8

 フラット(アパート)、腕時計、チキン、何回言うねん!😆

 認知症を扱ってはいるが、重たい映画ではない。演劇の作品を映画化したと知って合点がいった。登場人物は少ないし、場面転換もごく僅かだ。アカデミ
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街の上で(2019年製作の映画)

4.7

 下北沢の古着屋で働いている青(若葉竜也)は、ある日恋人のユキ(穂志もえか)に別れを告げられるも、納得がいかない。

 そんな折、古着屋の客で美大生の町子(荻原みのり)から自主映画への出演をオファーさ
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

4.5

 1840年代、イングランド南西部ライム。荒波が押し寄せる海岸で、古生物学者のメアリー・アニング(ケイト・ウインスレット)は一人黙々と化石の採集に打ち込んでいる。周囲の風景と相まって、そこには彼女だけ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.9

フランシス・マクドーマンドが主演で、監督がクロエ・ジャオとあらば、いやが上にも期待が膨らむ。だがおそらくドキュメントタリータッチで、淡々と描かれる作品だろうと想像し、なるべく平常心で観ることを心掛け>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

予告の段階ではあまり注目していなかったが、アカデミー賞6部門ノミネートと謳われると、やはり観ずにはいられない。オープニングで知ったのだが、A24の制作なんですね。

1980年代、アーカンソー州の
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

脚本が言わずと知れた坂元祐二で、ロケ地の多くがわが街"調布"ということで、やはり見逃すことができず鑑賞して来ました。調布には『日活』や『角川大映』の撮影所があり、実は映画のまちなんです😊

NHK
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.4

映画通の知人から東京国際映画祭で最も良かったという話を聞いていたので、是非とも観たかった作品。しかし上映期間が短すぎる。

原作は山内マリコの小説ということだが未読。監督の作品も初鑑賞😅

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

「このろくでもない、すばらしき世界」とは某缶コーヒーのCMのキャッチコピーだが。本作では実在の人物をモデルに、この世界観を圧倒的な熱量で投げかける。

幼い頃母親と生き別れ、不遇な少年時代を過ごし
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

当初は語り尽くされたヤクザ映画ということで、逡巡していましたが。藤井道人監督の作品であり、皆さんの評価も高いので鑑賞してきました。

反社会勢力であるヤクザを家族の視点から描いたヒューマンドラマで
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れいこいるか(2019年製作の映画)

4.6

鑑賞後もしばらくレビューを書くことができなかった本作。

監督が阪神、淡路大震災に真摯に向き合い、身近な人を突然無くした経験を持つ人々にそっと語りかける作品。

ストーリーはある夫婦が震災で一人
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

奇跡のようなドラマ『あまちゃん』(能年玲奈と橋本愛が親友役)と同じキャストで、『勝手にふるえてろ』綿矢りさ&大九監督の作品とあらば、やはり観に行かない訳にはいきません。原作は未読です。

オープニ
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.3

皆さんの好評価に誘われギリギリ上映終了前に鑑賞してきました。

いつも素敵なビューを書かれる方に刷り込まれたかは定かではありませんが(笑)、劇中のセリフ「非常識、非常識」がしばらく頭から離れません
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.4

黒澤清監督の作品は、日常に異質なものが入ってきて、主人公の世界が壊れていく様を描くというものが多く、個人的には苦手なのですが。

録画していたNHKの黒澤監督のインタビューを見たら、やはり気になっ
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.5

本作も見逃したくなかったので、何とか上映終了前に鑑賞してきました。

河瀬直美監督の作品とあって、随所に特長が見られますよね。やはり脚本と演出が巧みで、台詞ひとつにしてもウソっぽくないし、その状況
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

傑作と呼び声の高い本作の鑑賞を楽しみにしていたのだが。
寝不足からか、情けなくもうたた寝😴
僕にレヴューする資格はないので記録です。
もう一度観るべきか観ないべきか、それが問題だ😆



悔しいので
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罪の声(2020年製作の映画)

4.5

原作を読んだ時から、これは映画化されたらかなりの良作になると期待していた本作。

年代的にもモデルとなっている"グリコ・森永事件"はかなりのインパクトで、今でもキツネ目の似顔絵は忘れられない。
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