幽斎さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

幽斎

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ザ・ハロウィン(2018年製作の映画)

2.4

敢えてネタバレしてます。
北米公開時のタイトルは「American Fright Fest」ハロウィンの催しで廃病院を舞台にした惨劇ですが、御年71歳John Carpenter監督のスラッシャーの金
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ビッチ・ホリデイ(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

東京に下向(京都人は東京に行く事を上京とは言わない(笑)した時に、ヒューマントラスト渋谷で鑑賞。仕事終わりの夕方でしたが結構入ってた、ポスターに釣られたのか男性が多く年齢層も自分より上の方が多かった(>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

4.4

Filmarksではミレニアム初レビューなので時系列を整理。原作は全て読了してます。
※ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女
2009年2月 Niels Arden Oplev監督、Noomi Ra
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キューブ:ホワイト(2018年製作の映画)

2.8

「CUBE」の類似品を見直して観た。
1997 CUBE 「SAW」に匹敵する密室スリラーの最高傑作
1997 デス・キューブ オリジナルのヒットを受け急遽改編した最初のパチモノ
1998 CUBE
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レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

3.6

近未来SFの宿命で導入部は面白いが、ソレを90分維持するのは難しい。例えば2005年「アイランド」Ewan McGregorと初々しさが残るScarlett Johansson主演。前半は素晴らしいが>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

5.0

「スプリット」レビューの続き。M. Night Shyamalan監督シャラマンバース一応の完結編。問題は「アンブレイカブル」はディズニー、「スプリット」はユニバーサルと配給会社が異なるので監督は世界>>続きを読む

シャットダウン(2018年製作の映画)

3.8

ハウス・ホラーと言えば「家」。検索し難いタイトルで恐縮ですが、1976年Oliver Reed、Karen Black主演。「悪魔の棲む家」の様に悪魔が怪異だったりするが、この作品は家自身が起因で住む>>続きを読む

MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド(2017年製作の映画)

4.2

【警告】ゴキちゃんが苦手な方は御注意下さい。
運営支援してる京都のミニシアター出町座で上映された作品。監督/製作/原案/脚本/出演を兼ねるスペイン出身Ana Asensioはモデル時代に仲間から聞いた
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かごの中の瞳(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

Marc Forster監督、実に多彩な人で有る。長編デビュー作「チョコレート」でHalle Berryにオスカーを齎し、2作目「ネバーランド」でオスカー作品賞にノミニー。「007/慰めの報酬」「ワー>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

5.0

これはDavid Robert Mitchell監督自身の物語。ミシガンで生まれ地元の大学を卒業後ハリウッドを目指しロサンゼルスへ移住。CMの編集で食い繋ぎ30代半ばで「アメリカン・スリープオーバー」>>続きを読む

テリファイド(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルゼンチンと言えば2013年の短編「Alexia」の様な日本的ジメっと感で「瞳の奥の秘密」「エル・クラン」の様に印象に残る作品が多い。本作はホラーに耐性の有る方こそ楽しめる、クトゥルフ神話を彷彿とさ>>続きを読む

エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

クローンを題材にすると不思議とB級感が漂う。理由は「実は主人公がクローンで・・・」とオチが読めるから。例外はカズオ・イシグロ「わたしを離さないで」映画としても秀作で、ノーベル賞は本当に嬉しかった。本作>>続きを読む

サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

3.8

Coen兄弟と言えばユダヤ系、コメディをスリラーで包む名作を輩出した天才。5.0評価「ゲット・アウト」の様な作品を得意とするが、今のハリウッドは人種差別に滅茶苦茶厳しく、彼らのユーモアは通用し難い風潮>>続きを読む

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

4.2

前作「マジカル・ガール」で長山洋子の劇中歌で度肝を抜いた日本愛は本作も健在。前作で偽物をシニカルに描いたCarlos Vermut監督の模倣の対立軸をアップデートした脚本が秀逸。母と娘をドッペルゲンガ>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

4.8

SFとミステリーとの違いはセンス・オブ・ワンダー。本作はロシアのAndrei Tarkovsky監督のテイストが楽しめる硬派なSFスリラー。
原作はJeff VanderMeer「サザン・リーチ」3部
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空母いぶき(2019年製作の映画)

4.6

Filmarksでは初の邦画レビュー。友人から原作は日本にしてはリアリティ有る軍事モノと聞いて期待が高まる。ハリウッド製ポリティカル・スリラー「ハンターキラー」が公開された直後で、日本が一矢報いるのか>>続きを読む

運命は踊る(2017年製作の映画)

5.0

ベネチア映画祭銀獅子賞受賞、オスカー・イスラエル代表作と見る前から傑作の予感。前作「レバノン」で金獅子賞を受賞したSamuel Maoz監督はやはり本物。断言しよう!映画好きなら絶対見るべき。

日本
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

4.0

本作はスリラーの傑作「セブン」の続編としてMorgan Freemanが引き継ぐ形で脚本化するも立ち消え。その後Anthony Hopkinsが製作と主演を兼ねて完成。名優が制作に関わるのは2作しかな>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

一見Donald Trump政権への攻撃の様に映るが、日頃からアメリカのニュースを見てれば目新しい点は実は無い。中間選挙(日本は参議院選挙)は政権への批判が出易く、与党が議席を減らすケースは多い。Me>>続きを読む

エリカ&パトリック事件簿 踊る骸/ヒドゥン・チャイルド 埋もれた真実(2013年製作の映画)

4.0

原作者Camilla Lackbergは、スウェーデンを代表する国民的推理作家。代表作「エリカ&パトリック」は世界60か国で累計2300万部を超える人気作品。本国では既に7作品がドラマ化され、本作はシ>>続きを読む

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

4.2

Ⅰ「クローバーフィールド HAKAISHA」良く出来たパニック・スリラー、4.2
※「クローバーフィールド KISHIN」コミカライズ。舞台は日本、主人公は高校生
Ⅱ「10クローバーフィールド・レーン
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.8

世界3大バブル「南海泡沫」「ミシシッピ」そして最古の「チューリップ」。1636年に起きたバブルと、今のデジタル経済と構図が全く変わらない事に驚く。投資とはモノの価格が合理的な説得力を持つ事を言い、価値>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.2

ポリティカルスリラーを「昔は正月映画でよく映してたんよ」と先輩。国際政治を懐かしむ理由は、ロシア連邦の立ち位置に有る。冷戦時はアメリカの仮想敵国だが、現在のロシアの仮想敵国は中国で、インドの資金援助で>>続きを読む

ANON アノン(2018年製作の映画)

4.0

SFは面白いジャンルだが最近少ない、理由は後述。Andrew Niccol監督らしく脚本も兼務するが、ハリウッドで買い手が付かずドイツで製作。「ガタカ」は映画史に残る傑作だが、監督の来歴を見れば「作り>>続きを読む

ストレンジャーズ 地獄からの訪問者(2018年製作の映画)

3.0

2008年「ストレンジャーズ/戦慄の訪問者」の正式続編。オリジナルは傑作と言う程でも無く、ホームインベージョンが目新しいだけ。今は「サプライズ」の様なモダン・スリラーの傑作が有り、敷居は極めて高い。>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

5.0

Baroness Orczy「隅の老人」アームチェア・ディテクティブとAgatha Christie「オリエント急行の殺人」クローズド・サークルはミステリーの極みだが、両方実現したのが本作。
電話とス
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

5.0

独立系A24スタジオで「へレディタリー継承」がホラーの極みなら、本作はスリラーの極み。全米興収6位でも、批評家に絶賛された理由はテロ問題。「ホームグロウンテロリズム」をご存じだろうか?、「生まれも育ち>>続きを読む

ダーク・クライム(2016年製作の映画)

3.6

お笑いの人のシリアスな演技はギャップも有るが「演じてる」と言う意味では芸人も役者も同じで私は好きだ。古畑任三郎の最終回の犯人役で志村けん、快楽殺人の医師役でオファーしたが断られた。いかりや長介が俳優と>>続きを読む

スレンダーマン 奴を見たら、終わり(2018年製作の映画)

1.8

日本で都市伝説と言えばMr.関。彼の決め台詞「信じるか信じないかは貴方次第!」は根拠の無い話を50%は本当かも?と誤認させるトリックとして良く出来てる。アーバン・レジェンドは伝承の置換えに過ぎず、9.>>続きを読む

リグレッション(2015年製作の映画)

4.2

80年代に起きた悪魔的儀式で有名なのが「マクマーティン事件」、本作はこれをインスパイアしてる。全米最悪の児童虐待と言われ、6年に及ぶ裁判は関係者の魔女狩りに発展する。しかし結果は無罪で、史上最悪の冤罪>>続きを読む

死霊館のシスター(2018年製作の映画)

4.0

死霊館ユニバースの時系列。
1952年 4.0死霊館のシスター 本作 
1958年 3.0アナベル死霊人形の誕生 脚本の詰めが甘く間延びしてる
1970年 3.4アナベル死霊館の人形 丁寧な作りだが話
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

5.0

原作はアメリカ文学の大御所Joyce C. Oatesの短編。誰かと同じくノーベル賞候補と言われ続ける(笑)。氏は別のペンネームでもミステリーを執筆してる。2面性の有る原作者、意味深です。「2重螺旋の>>続きを読む

キャビン(2011年製作の映画)

5.0

スリラーで「SAW」が東の横綱としたら、西の横綱はジャンルレス・スリラーの原点と言える本作。宣伝文句マルチレイヤー・スリラーの通り、スリラー☞ホラー☞スプラッター☞アクション☞SF☞コメディと全ての要>>続きを読む

ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

4.4

1年前「サプライズ」でスリラーの新しい扉を開けたAdam Wingard監督のアンノウン・スリラー第2弾。前作は邦題がアレで総スカンを喰らったが、本作は反省したのか原題のまま。しかしジャンルレスを煽る>>続きを読む

サプライズ(2011年製作の映画)

4.4

原題「YOU'RE NEXT」、しかし邦題「サプライズ」で評価だだ下がり。アスミック・エース←お前のせいだ無駄に敷居を高くしやがって、いい加減にしろ!(笑)。

【スリラー目線の感想】伏線の回収が丁寧
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インサイド(2016年製作の映画)

3.8

オリジナルは2007年「屋敷女」。今は北欧スリラー全盛ですが、1世代前を風靡したのがフレンチ・ホラー。清々しいスラッシャーがクセに成る、中毒性の高い作品が多い。「ハイテンション」「フロンティア」「マー>>続きを読む