セーマンさんの映画レビュー・感想・評価

セーマン

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.8

今さらの初鑑賞。で猛烈感動。でもボロボロ泣くというより、心にズーンと来る方。

アニメだし、絵のタッチやすずさんのキャラなどからだいぶまろやかな感じになっているとは思います。本当にキツいシーンは上手に
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

現代文の問題集でネタになっていたので鑑賞。
昔からジムキャリーは苦手だったので、初めて全編まともに見ましたが、率直に言って面白いストーリーでした。

「イエス」と全てを受け入れる=人生を積極的に受容す
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

たかがアメコミの悪役をこれだけ深く掘り下げて描くとは、いかに。日本で言ったら、ショッカーの戦闘員が、戦闘員になるまでの人生ドラマを描く、みたいなことか?(ちょっと違うかな?)

その「たかがアメコミ」
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.5

「T2」からの復習鑑賞。

当時は映画館では見てなかったと思うので、レンタルDVD(? いや、ビデオだったかも)で見たのだろう。しかも1回だけしか見てなかったと思われる。というのも冒頭のトイレのシーン
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.8

前作の復習なしで今作を見てしまったので、記憶を呼び覚ますのに時間がかかってしまったが、その20年の時間の経過があってこその今作という感想を強烈に抱いた。

歳を重ねてもどうしようもない彼らの無様ななり
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

場面場面は見応えがあり惹きつけられて最後まで進むが、いかんせん見終わった後のモヤモヤ感が半端ない。

他の皆さんもおっしゃっているが、解釈をわざと曖昧にし、観客に委ねているようだが、不可解な終わり方を
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.0

広瀬すず見たさに見始めたが、彼女たちチアダンス部のベタベタの演技に、そうだった、昔もアイドル映画ってこうだったな、と思い出して、これは2時間キツいな持たないかもと思いながらも、ちょっと後半ホロっとさせ>>続きを読む

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

濃密な40分間。
ストーリー展開も面白いし、視覚効果?(大道具展開?)の面白さもあって、ぐいぐい引き込まれた。

どなかたかも書かれていたが、十分長編映画として成立する内容だと思うのだが少しもったいな
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.8

「別れる決心」から遡っての「お嬢さん」。エロはいいけどグロはやだなと今まで避けてきたところ、「別れる〜」のタン・ウェイがあまりにも素晴らしかったので、やっぱり見ておくべきかなと思ってチャレンジしてみま>>続きを読む

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

このように有無を言わさず前線に送り込まれたら、自分だったらどうするか?敵と1対1で向かい合った時に、自分が生き残るために、剣をぶっ刺しまくれるか? とてもできそうもない。ということは、あっという間に戦>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.9

Amazonのレンタルで鑑賞。
後に大統領となる政治家を策略を使って、影で支え続けるのが主人公。
しかしその政治家とは目指すものが異なり、別々の道を進むことに。

「大統領を作った男」というタイトルだ
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.0

主役(監督と脚本も)のバーンスタインにすっかりなりきった演技(特に指揮者としての演奏シーン)は圧巻。この映画に向けた並々ならぬ力の入れようが、ウザいぐらい?に伝わってくる。
ただ奥さん(フェリシア)を
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.5

ソマリア内戦のニュースは当時はもう大人だったので、知識としては知っていましたが、こうやって映像になって見ると、とんでもなく恐ろしい状態だったのがよく分かりました。

事実とは違うのかもしれないですが、
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

こういうぶっ飛んだ映画ってどうやって制作されるのだろうか、と鑑賞しながら疑問に思い、またひたすら感心しまくっていた。
当然思い付きで撮影を進めているわけでなく、入念な打ち合わせと計算のもと進められてい
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ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

Amazon primeの配信終了間近だということで、慌てて見ることに。
アカデミーの候補だったので、いつか見たいとは思っていたが、これほど素晴らしい映画だったとは。

ベルファストの宗教対立について
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別れる決心(2022年製作の映画)

5.0

これまでのパク・チャヌク作品の中で一番刺激的シーン・演出がない作品でありながら、一番刺激的な作品であった。

タン・ウェイ、パク・ヘイルという主役二人のキャストが成功のほとんどの要素を占めていると言っ
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.5

初ブータン映画。何にも期待しないで観ましたが、とんでもなくいい映画で深く印象に残りました。

ブータンの僻地ルナナの自然、環境、そこに住む人々をそのままリアルに映像にまとめた。それが私たちには知らない
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

4.0

韓国は地震が少ないからソウルにはあんなに高層マンションが林立している、と聞いたことがあるけど、この映画を見るとウソだったかと、恐ろしくなった。あのマンション群が崩壊しまくった暁にはどうなっちゃうの。>>続きを読む

インストール(2004年製作の映画)

1.0

綿矢りさ原作映画を見続け、最後に観たのが一番古い当作品。制作から時間が経ちすぎてしまったからかもしれないが、一番ダメでした。

この全体的に軽い雰囲気、軽い演出は原作をちゃんと解釈できていないんじゃな
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

1.0

娘を助けるために敵と立ち向かうファンジョンミン。兄の復讐のために敵を追いかけ続けるイジョンジェ。どちらが悪かと言われたら、1番の悪は子供の臓器で金儲けをしてる連中でしょう。

昔、臓器移植の韓国映画見
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

5.0

さすが、百山大賞受賞作。傑作でした。

朝鮮のキリシタン迫害の歴史も初めて知るところでしたが、両班(ヤンバン)と庶民の身分差別の問題、都会と田舎の地域格差の問題、学問領域の優劣の問題など、結構いろいろ
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はちどり(2018年製作の映画)

5.0

刺さりに刺さりまくった自分史上最高の韓国映画になりました。

思春期あるあるのオンパレードの中、鬱々しながらも健気なウニちゃんの1カット1カットがとても愛おしくてどうしようもなかった。ずっと見守り続け
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ビーニー・バブル(2023年製作の映画)

4.0

タイが最低過ぎてイライラしまくりだったが、この映画の真の主役はタイの周辺にいた3人の女性だと言えるでしょう。(映画のサムネイルでもタイは端っこにいるし)

彼女たちが3人ともそれぞれ魅力的な女性でした
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詩人の恋(2017年製作の映画)

4.0

詩人が青年を想う気持ちは嘘偽りなく愛情だと思う。それはラストシーンにはっきりと表れている。それはとても切なくこちらの胸を打つシーンであった。

しかーし、やっとのことで妊娠できた妻の懇願を振り切って家
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ステフィン・カリー アンダーレイテッド(2023年製作の映画)

4.0

バスケ(NBA)も何も知らない、カリー選手がどのぐらい有名かも予備知識ゼロからの鑑賞。

スポーツ漫画やスポーツアニメのストーリー、キャラクターのようなカリー選手の魅力が最大限に表現されていてのめり込
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スタートアップ!(2019年製作の映画)

4.0

マドンソク絶好調、な映画。エンドロールからして、彼が主役です。

ウェブ漫画が原作らしく、確かにそれっぽかった。

しかしマ・ドンソクがなぜ組織から離れ、鍋を握っているのか、なぜ呼び戻され、またお店に
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暗殺(2015年製作の映画)

3.8

チョン・ジヒョン目的で。
チョン・ジヒョンの魅力は余すところなく堪能できる。
日本統治下の雰囲気や空気が再現されていて参考になるが、同じ民族で殺し合わなければならないむなしさが濃い。

君の誕生日(2018年製作の映画)

5.0

誕生日会の場面はただただ号泣。

親の立場でも、兄妹の立場でも、友人知人の立場でも、大事な人を失った悲しみは言えることはないけれど、このような誕生日会を開くことで、少しでも何かが救われるといいな、と思
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

原作を読んでからの映画鑑賞。終盤の「ママ虫」に言い返す場面なんかは映画オリジナルだったかな。
韓国ほどではないけど、日本も似たような環境に置かれている女性、家庭が多いことだろう。
でも、夫一人の稼ぎに
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

前作とはほぼつながりがないこと。カーチェイスが見せ場であること。は、承知した上で鑑賞。
確かに、前作とはいろんな意味で違う。もはやゾンビはどうでもいい。
カン・ドンウォンはやっぱりかっこいいな。イ・ジ
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