手話を様々な解釈で読みとらせてくれる作品。
言語としての手話は勿論のこと、ヒロインの雪と共有できる「二人のだけの世界」として描いており、手話を恋愛表現にまで昇華してしまう本作の脚本の美しさに深く感銘を>>続きを読む
あまりにも有名シーンが多い今回の章においては、親子喧嘩だけで十分楽しめたのは確かだが、これまでのトリッキーな脚本が鳴りを潜めてしまっていたようにも思えたので、サブキャラクターたちの底力・魅力というもの>>続きを読む
まず原始人が蘇るという、これまでの中で最も意味のわからない始まり方で、野生的で本能に忠実なピクルの行動だけでひと笑いできた。
その後も常人には理解不能な理屈で葛藤する格闘家たちの姿がもう面白いし、各々>>続きを読む
フリーレンの旅路を主軸に、出会いと別れを叙情的に表現し、そして紡がれる想いを描いた作品で、物事の本質を捉えた脚本やキャラクターの台詞に納得させられることが本当に多かった。
また、アクションシーンでは、>>続きを読む
この手のジャンルが溢れ返る昨今のアニメにおいて、特にオリジナリティも感じさせない設定だった。そもそものキャラクターの目的が曖昧なうえに、どこか無機質ともいえる空気感が漂っており、アクションだけで観るア>>続きを読む
シュールでユニークな世界観だけでなく、狂気じみた演出があり、本作における狂気と笑いの絶妙なバランスは、さながらB級映画のような独特のセンスである。
脚本に関しては全くB級などではなく、ミステリー要素を>>続きを読む
「笑いあり涙あり」の1期から、「涙あり」に全振りしていた2期と比べると、明らかにトーンダウンしていると感じた。制作陣の競馬愛や丁寧に作ろうととする意気込みは感じるものの、それが特段作品自体の面白さに直>>続きを読む
アダルトゲームの栄枯盛衰をタイムトラベルによって巧みに表現しており、現代の衰退っぷりを目の当たりにしているからこそ、胸を打たれるものがあった。
終盤に差し掛かるにつれてテーマも壮大になっていき、アダル>>続きを読む
いくら描かれている事象が悲劇的だったとしても、キャラクターの心情に共感できる部分がない以上、魅力を感じることができなかった。
キャラクターのバックボーンは時間を掛けて描かれていたはずなのに、叙情がなく>>続きを読む
人間やヒューマノイド、AI、ロボットが共存する未来社会において、人間という存在を多角的にフィーチャーして描いた作品。
答えがない設問に対して、ネガティヴというよりはむしろシニカルかつ多角的に描く脚本の>>続きを読む
ヒロインの誰と結ばれるのか最後までわからないシナリオがラブコメの醍醐味なのに、他の個性的なヒロインをここまで排除してしまうのは本当に勿体無い。
人の命を扱う感動モノなら別にラブコメでやらなくとも他所で>>続きを読む
眼鏡が出会いのきっかけであり、眼鏡が関係を繋ぎ止めるという、眼鏡を中心に展開していくラブコメは割と斬新だった。
視力の悪い三重さんは、眼鏡を忘れたことを契機に小村くんの優しさを感じ取っており、あえて視>>続きを読む
相変わらず、台詞1つ取ってもセンスが光る作品。
シーンは学校や堀さんの自宅が多いが、この日常的な舞台に限られているからこそ、キャラクター各々が抱く感情や絶妙な人間関係を動的に感じ取ることができる脚本と>>続きを読む
ファルスというだけあって言葉遊びがシニカルかつ機知に富んでおり、世界観がダークファンタジーで、脚本はミステリーであってもさながら喜劇のようであることが本作の持味。
何気ない台詞やエピローグだけでなく、>>続きを読む
(13話まで)
音声でホラーを演出するところには鋭意工夫があったし、意図したものではないと思われるが、低予算ならではの視覚的な怖さも感じられた。
また、含蓄のある夜宵の台詞や詠子の思惑など、心霊現象一>>続きを読む
性は性でも「ED」をテーマにした今回は、かなりユニークだった。第1期から相変わらず本作品は男性側(ルーデウス視点)の感情を主体に進行していくが、今シーズンに関しては、男性ならではの共感性羞恥にもなる部>>続きを読む
ガイナックス作品だが、今石洋之に中島かずき、吉成曜といったスタッフの面々からしても、トリガーの礎を感じずにはいられない。臨場感や迫力の溢れるアニメーションには、2007年の作品であることを忘れさせる。>>続きを読む
回想によって物語の隙間を埋めていく構成が見事で、話が進む度に人物像やテーマに奥行きが増していくシナリオ構成が面白い。
残逆で凄惨な事実や性的描写を比喩で置換しており、アニメーションを用いた非常にユニー>>続きを読む
短い時間で視聴者を掴まえることが求められる昨今、アニメ界隈でも平気で1・2話切りされることが多々ある中で、1話目を拡大して導入部分を完結させたことで視聴者を逃がさないようなマーケティングが上手かった。>>続きを読む
スレッタと家族のシナリオについては、脱線せずに上手く完結させていたが、それ以外については風呂敷を広げすぎたせいで駆け足又は唐突なシーンも多く、感情移入しにくい場面が度々あった。
また、キャラクターに魅>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シュールな笑いと狂気じみた演出は4期になっても健在だか、これだけ続いても金カムは脚本や構成の軸が一切ぶれない。そして今期から制作会社が変わったが、むしろ脚本構成が上手なブレインズベースとの親和性が高か>>続きを読む
石川県の田舎町から上京してきた美津未の着飾らない性格と都会の学生たちが持つペルソナとの対比や人間関係の絶妙な描写が光る作品。
用意された台詞に感じない程キャラクターがナチュラルに会話・思考しており、キ>>続きを読む
原作において他のシーズンと比べて失速気味だった「刀鍛冶の里編」だが、新たなシーンや演出を加えることで漫画では味わえない臨場感を生み出していた。
柱の戦闘シーンはカッコよく描かれており華を感じられたが、>>続きを読む
今の子どもたち向けというよりもむしろ、ポケモン第1〜2世代をターゲットにしたノスタルジーな演出やカットの数々で、ここまで変わらずに制作を続けてきたアニポケスタッフにリスペクトを感じずにはいられなかった>>続きを読む
キャラクターの背景を描きすぎないところや呆気なく死亡するところからは、命の価値の軽さが感じられ、本作を任侠たらしめていた要素である。
さらにメイドという要素が合わさることでポップに昇華され、本作の唯一>>続きを読む
1ファンとして大満足の仕上がり。
主題歌・挿入歌からシナリオ、そしてキャスティングにまで製作サイドが全力で作り上げようとする意思が伝わってきたし、ラスト1話まで熱量を感じられる作品だった。
展開が多少>>続きを読む
本作のテーマともいえる「孤独」を、モブの視点や霊幻師匠の視点からエモーショナルに表現されており、それを支えるかのように、臨場感のあるアニメーションや音響、アフレコでストーリーを魅せてくるのは流石のボン>>続きを読む
既存のきらら作品とは一線を画すような、笑いのセンスが光る作品。
実写を用いたり、様々なオマージュが散りばめているところなんかよりも、一貫してコミュ障をネタに笑いを誘うところが何とも憎らしい。
バンドを>>続きを読む
アニメーションのレベルの高さは勿論、実際の体育館から音を撮ったように、音響にまで徹底したからこそのリアリティが感じられる作品。
ドラマティックで熱い展開を見せるスポ根アニメに非の打ち所はなく、メイン以>>続きを読む
ギャグ主体のはずが、妙に物事の核心を突いたような台詞が飛び出したりする独特の世界観がある作品。
バトルシーンで急に作画枚数が増え、劇画調の戦闘が繰り広げられるのも面白いし、色々やっていてもギャグという>>続きを読む
作風からは雰囲気重視かと思いきや、意外にもしっかりと内容の詰まった土台のある作品だった。
終盤の展開は予想外だったが、軸はブレずにラブコメチックに展開し、終盤にかけてボルテージが上がる作りになってい>>続きを読む
相変わらずのアングラなネタが盛り沢山で笑えるが、流石にキャラクターを増やしすぎて飽和状態。ふるさと納税から発展した御当地回に関しても話としての主軸が全くなかったし、ミクは天丼にしてもやり過ぎ。
もはや>>続きを読む
1作品だけ明らかにレベルが違うのが『メイドインアビス』たる所以。
鬱アニメと評されがちで度々狂気が描かれる本作ではあるが、これほどまで登場キャラクターに「生」を感じる作品は他にない。壮大なスケールで展>>続きを読む
作画以前に、脚本が致命的。頭脳戦が持ち味の作風が機能しておらず、もはやゲームとして成立していなかった。
最終的にはステゴロで皮肉にも「実力至上主義」になってしまい、もはや笑いを禁じえなかった。
サブタ>>続きを読む
足立監督が『GUNSLINGER GIRL』に言及されたように、銃を持った少女が戦うというモチーフが同じ作品ではあるが、同じフィールドでは勝てないとした本作は、モーションやアフレコ等での可愛さを売りに>>続きを読む