時代考証の側面から見ると、ソ連当時の姿を想起させるような背景や乗り物が丁寧に描かれていたように思う。そこにIFの設定による物語が組み合わさったことでオリジナリティの高い作品に仕上がっていた。
イリナの>>続きを読む
引きのカットはともかく、クオリティの高い作画・アニメーションを維持しようとする姿勢はひしひしと感じられた。
平凡なアイドルアニメの域を出ないと言わざるを得ないのは、ストーリーの流れに上手く乗れない脚本>>続きを読む
第4話が本作のキャリアハイであり、綺麗事で終わらないにもかかわらず、それが最適解のようにすら思える脚本の上手さに驚きを禁じ得ない。
それに加えて、資産家の刑事が庶民感覚を体験する脚本が妙にリアルで、こ>>続きを読む
Feel.が得意とする可愛らしいキャラデザで描かれる第2期で、単純な台詞の掛け合いならば第1期に劣る部分も多い。
しかしながら、新たなキャラクターの登場や奉仕部の面々の関係にも大きな進展があり、さらに>>続きを読む
第1話でキャラクターの視点を変えながらクロスオーバーさせた出逢いのシーンから演奏シーンまでは物語が動き出すワクワク感を見事に表現した脚本と演出だったが、等身大のキャラクターで描かれるライブシーンがあま>>続きを読む
異世界で魔術師がチートするという、タイトルそのままの何十回も観たような「異世界なろう系」作品。
テンプレを地で行くシナリオや設定もさることながら、後半にかけての作画崩壊が顕著となり、どう足掻いたところ>>続きを読む
濃密で怒涛のサスペンス展開を12話に叩き込んだ近年のジャンプ作品を代表する一作。
サスペンス要素だけに留まらず、キャラクターの心情描写をスリリングに描くところまで全く抜かりがなかった。
『約ネバ』に関>>続きを読む
飽きる程何度も見たような「異世界転生・俺TUEE系」で、他の作品と比べても特筆すべき点はなく、突出した要素も感じられなかった。
それに加えて、作画崩壊したことが最も拙かったのでは。
アフレコとキャラの親和性が高く、ブラック会社員の闇を"癒し"で浄化するというテーマに合っていた。
中後半になっても一辺倒の脚本はどうしても飽きが来てしまい、正直如何なものかと思ったが。
『GANTZ』さながらのハードかつトリッキーな描写が軸にあるものの、親子間の恩愛を描いたドラマティックな展開は気を衒ったものではなく、感情的にもストレートに受け止めることができる内容となっていた。
ま>>続きを読む
グレン医師とサーフェの会話にアクセントがなく、中盤までの脚本も振り切れていない中途半端な印象を受けた。
アラクネ族のアラーニャが加わってからは会話の部分も改善され、第10話「自虐のサイクロプス」は種族>>続きを読む
メンバーが5人という少数構成の新たな『ラブライブ!』。かと思いきや、スクールアイドルで廃校危機にある学校を救うという原点回帰の脚本で、ある意味では初代に近い。
生徒会選挙から学園祭までの回で感動に持ち>>続きを読む
前作『SSSS.GRIDMAN』のように、"ダイナゼノン"というロボットで怪獣に立ち向かう話だが、前作とは異なり感情的に入りやすいストーリーだった。
怪獣・ゴルドバーンとの友情があったり、ラブコメ展開>>続きを読む
しおりちゃんとの邂逅を通じてれんちょんの成長を見守るような脚本は、この作品が雰囲気だけのアニメに留まらない証拠である。
ところが、10話Bパートに象徴される"大コケ"かつ"大滑り"したギャグの連発は正>>続きを読む
ベテラン陣のアフレコは今も変わらないどころかより洗練されていたように思える。特にゆきのさつき氏演じる園崎姉妹のアフレコは必聴ものである。
祟騙し編後半から雲行きが怪しくなるものの(これが「卒」に繋がる>>続きを読む
中世のイタリアを舞台に、貴族の一人娘が画家を目指すお話。
純真無垢で直球なアルテという主人公を置くからこそ、ミソジニー色の濃い時代背景が浮き彫りになる。アルテや高級娼婦のヴェロニカを中心とした女性たち>>続きを読む
作画や音響は間違いなく深夜アニメのトップクラスに位置し、劇場アニメと比べても遜色がない程。
前世・ヒキニート男の転生しても変わらない"根っこの部分"を間接的な表現で描いたり、異世界に触れることにより前>>続きを読む
一応「業」での謎に対する解答編という立ち位置な訳だけども、「解」と大きく点は"一方その頃…"の話を延々と展開していたということに尽きる。そのため、黒幕判明以降の話は「業」の焼き増しにしか見えなかった。>>続きを読む
時系列ではなくシャッフルで放送したことに何の意味合いも見出せなかった。また、登場した鬼の退治と新キャラ紹介の繰り返しでシナリオ停滞しているようにも思えた。
キャラデザはかなり良い部類に入ると思うので、>>続きを読む
漂流教室のような幕開けからがらり一変し、パラレルワールドでのサバイバルな状態を描いたマッドハウス作品特有の"濃さ"があるアニメ。
真実を知ったあとの「選択」は皆一様であったが、その中でも長良を中心にし>>続きを読む
普通の青春を送ることを選ばず、歌劇の世界で生きることを選んだ少女たちの物語。
どこまでもプロフェッショナルの姿勢を感じる演出や台詞に至るまで一切抜かりないアニメーションで、まさに"指先まで繊細な表現を>>続きを読む
ブラックな労働環境でのブラックジョークはユーモアに溢れていたし、ロクデナシ主人公・二ノ宮の行動に巻き込まれるワニべという構図で笑えない訳がない。問題はそれが序盤に限るということで、二ノ宮に対してラノベ>>続きを読む
1stシーズンの1クール目は『転スラ』の絶頂であり、捕食して人間の姿を手に入れるリムルの感情は簡単に片付けられない。本作において最もシリアスであり、キャラクター同士の感情が交錯する部分である。
2クー>>続きを読む
序盤こそエンジンがかからず妙にダラダラした展開だったものの、終盤でのテンペスト勢の反撃では、バトルシーンに遠慮や容赦のない描写をぶっ込んでおり、爽快感のあるアニメーションを見ることができた。
とはいえ>>続きを読む
キャラクターのモーションだけで笑えてしまうのは、京都アニメーションの作画クオリティだからこそ成し得る技。
日常の中にも「ドラゴンと人の共存」というシリアスなテーマ性があったし、トールや小林さんが発する>>続きを読む
バトルシーンよりも会議のシーンが多く、間延びしたような感覚すら覚えた。アニメにおいては、原作に忠実な脚本が正解というわけでは無く、切るべきところは切らないと退屈なものに仕上がってしまうという良い例だっ>>続きを読む
クリエイター系アニメとして必要不可欠な要素である「熱量」が圧倒的に足りていないと感じた。というのも、プロデューサーの役割を果たす恭也視点だったことや、葛藤自体が作品に対してではなく、あくまで"クリエイ>>続きを読む
吸血鬼の話…というより、押井監督の映画趣味を前面に押し出した作品。実写を用いたアニメーションに加え、映画やミリタリー知識から生み出される脚本が独特で異彩を放っている。
ただし、全編通しての起承転結がな>>続きを読む
流石J.C.の『ハイスコアガール』チームなだけあって脚本は言うに及ばす、衣装デザインにまでセンスが冴え渡っていた。
魔女に呪いをかけられた坊ちゃんとメイドのアリスの「触れたくても、触れられない」切ない>>続きを読む
OP曲「とまどい→レシピ」はお手本のようなアニソン曲であることは言うまでもなく。特に冒頭Aメロに入るまでのアニメーションはまさに"生きている"と感じさせる所作で、小躍りしているだけでキャラの可愛さで充>>続きを読む
ギャグからシリアス、そしてラブコメまで網羅したジャンル分けが非常に難しい作品。
特に異彩を放つのがライオンや生物兵器、クラゲまでもが「家族」として寄せ集められるという設定である。一見奇を衒った設定のよ>>続きを読む
ラブライブ!シリーズ、というよりアイドル作品はキャラクターが最重要なのは言うまでもない話で、その中でもシリーズ屈指の魅力が本作のキャラクターにはあったと思う。そして、手書きに寄せたようなCGを用いたダ>>続きを読む
平成中期のヤンキー像を感じたアニメ。現代の「ヤンキー道」と形容すべき、芯のある台詞が飛び出すところにこの作品の説得力があった。各々のキャラクターも立っていたし、バイクへのこだわりも感じられた作品。
た>>続きを読む
アスリード制作ということもあり、00年代後半深夜アニメ作品のような雰囲気を感じる作風。
各ヒロインはキャラクターが立っていたし、シナリオにも矛盾はなかったように思う。特に主人公に対するフラストレーショ>>続きを読む
あまりにも現実からかけ離れていたので『日本沈没』と題してはいるが、災害の恐ろしさを伝える作品ではなかったのかもしれない。
思わず引き込まれるようなアニメーションではあったが、これが面白いかと言われれば>>続きを読む
到底好きになれそうもないヒロイン・日南葵こそがこの作品のキーパーソン。
人間関係をステータスとしか考えない日南に対してのフラストレーションが溜まる一方で、その矛盾を突くような終盤のシナリオはカタルシス>>続きを読む