このレビューはネタバレを含みます
ニーナとキャシーを返して!!こんなに辛い気持ちになるとは思わなかった。どうして彼女たちが命を落とさなければならないのだろう。ニーナとキャシーにはこれからの人生があったと思うし、彼女たちに寄り添ってくれ>>続きを読む
勝気なオーキッドに会う度に、あぁ、ヤスミン監督の作品にまた戻って来たんだ!と感じて幸せな気持ちになる。オーキッドとムクシンの木登りとか凧揚げとか、とても素朴な遊びとやりとりの中で、ムクシンが想いを伝え>>続きを読む
中国文学のおそらく有名である作者たちの田舎のお話しは、なんだかノスタルジックな気持ちになる。昔はね、というお話しはよく年配の方達が語ってくれるけれど、やはり小説を書いているからなのか、すごく引き込まれ>>続きを読む
新聞記者に何が出来るのか。それは事実をただ伝えれば良いという先輩の言葉はちょっと危うさがある。替え玉受験が一体なぜ起こっているのか。そこを伝えなければならないと主人公が気づいた時に、私もハッとした。な>>続きを読む
ずっと、ただずっと日常をみつめる。だけどそんな長い1日を繰り返しながらも、ふとオルゴールを手渡し、受け取る瞬間が現れるから日常はやめられない。オルゴールの音がとても優しく2人のいるホテルを包み込む。ま>>続きを読む
見えない怪物って昔から存在しているけれど、必ず怪物を作っているのは人間だし、アスワンの場合は、ドゥテルテの方針をいいことに殺人や監禁を平気でしていく警察官やその周りの人間だろう。子供たちの遊びに、麻薬>>続きを読む
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最高だったなぁ。最低の撮影現場!笑、部外者が立ち入り、下世話な話で盛り上がり、意思疎通の取れない監督と撮影監督に、説明のないスケスケな衣装。出番ギリギリまで子供との電話を優先するシャルロットや、どう考>>続きを読む
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男の子同士が、お互いに尊敬してるなんて、なんて良い友達同士なんだ!だけど、なかなか高校時代にお互いを認め合えず、嫉妬にすり替わるのは分かる気がするなぁ。翔以外は、みんな気持ちも何もかも言葉で説明してし>>続きを読む
お見事です!っていう台詞がとても違和感と皮肉があって好き。ただ、妻という文字がタイトルにあるように、あくまでも妻としてのお話であって、それがしかも妻からの目線でしか分からない世界。この主導権のなさが、>>続きを読む
1巻のみ鑑賞。
「DEAR PHONE」だけ個別に無かったからこちらに。このお話が1巻の中で一番好きだったのに!
本当にピーター・グリーナウェイは、物語を考えるのが好きな人なんだなぁと思わせられる>>続きを読む
地図のコレクターなのかな?が集めた地図の物語。これは地図が一つ一つ手描きで作られていたのが可愛かったな。この地図は正確ではないと解説があったり、盗んだとか色んな細かい話が地図ひとつひとつにあるのを、丁>>続きを読む
水面の映像と共に語られる歴史的な物語。結構真面目にこれどこの歴史だろうと思いながら聞いてたけど、(見るというより、この作品は聞くの方が感覚的に近い)これは創作なのか!と勝手にビックリ。それがあたかもあ>>続きを読む
人が街を行き交うモノクロの映像と、音楽のリズムとを楽しんだ。個人的には目の前に人が通る時の音が好き。
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イケイケの世界にひきづり込まれていくフェイとBV。ルーニー・マーラの髪型があまりにも変わるから、最初誰だろう?と混乱していたけど、じきにこの混乱に慣れていくから不思議。お話が男女のもつれの解消だと思え>>続きを読む
だだっ広い部屋がもうほんと素晴らしいと思ってしまう。あんなに大きな空間で映画を撮れるなんて、豊かだよなぁ。不気味なまでに妻を描くことに執着し、絵の方がむしろ生き生きとしていくというのも、すごくシンプル>>続きを読む
ケニアでは同性で愛し合うことが違法とされてしまうからこそ、ケナとジキが出会ってお互いに好きになるという事が、とてつもなく奇跡に感じる。いかに人の価値観が、法によって作られているか。法律というのは、人を>>続きを読む
台湾であったひまわり運動のこと、ちゃんと知らなかった。行動に起こす事の勇気を貰える出来事だね。学生運動は目標を達成したけれど、その後の台湾の若者たちはまた新たな壁にぶち当たる。2人の若者を主に追って行>>続きを読む
友達との関係とかって、やっぱり歳を重ねると生活も違ってくるから、変わっちゃうのよね。その溝が埋まらないまま、車で移動したり、林に囲まれた温泉に浸かったりする。終始会話があったりなかったりするものの、カ>>続きを読む
この映画が生まれる発端となった写真家ピーター・ビアードの映画プロジェクトの映画『あの夏』ヨーラン・ヒューゴ・オルソン/撮影 ピーター・ビアード、アンディ・ウォーホル、ジョナス・メカス/デジタル/80分>>続きを読む
すごく観ていて元気を貰えたのは、この時代、まだLGBTQが多くの人に理解されていない時代の中でも、理解したいと思う人がいたり、側にいてくれる存在がいたということが、明るいテンションで描かれているからな>>続きを読む
墨絵による背景の省略がすごく気持ち良くて、アニメーションにより多くを表現せずに、より最小な情報で男と女とその息子を描いている。もしケベックが独立していたら、それはもう予想も出来ない未来になっていたかも>>続きを読む
ビルを見上げた時の、整然とした窓が作る平面的な世界からのアニメーション!街から生まれる世界が、すごくグラフィック的でした。
この日に見た他の実験映画の感想も記録しておきます🔆
『石っころ』高林陽一>>続きを読む
映像と映像が短く繋がって、こんなに面白いものが作れちゃうなんて!海のある町からやってきた女の子とドラキュラ。未知の世界への好奇心と、その好奇心が利用されていくような世界。血を吸う、血を受け継ぐみたいな>>続きを読む
股間に行く手を阻む黒猫!そのもどかしさが、ピアノ練習が上手くいかないみたいな音と、セミの鳴き声と一緒にされてるのが可笑しい!最後煙草を吸いながらニヤついている少年と、わたしも同じ気持ちになったよ!笑
(こちらの映画はまだ見たことないから、観たらちゃんと感想を残します!)
この映画をモチーフにしたタイのトゥンラポップ・セーンジャルーン監督の短編作品を観た。この映画のシーンを真似しながら、その撮影を>>続きを読む
カットアップするという行為が、音楽にも身体にも平等にされていく。ジェネシスにとっての身体というものが、すごく遠いものというか、自分とは別のあくまで人生における素材みたいな考え方は、とても面白くて、性別>>続きを読む
バスって乗ってしまうと人の後ろ姿しか見えないから、こうしてじっくりと正面から見る経験は初めてだったなぁ。スタンダード画面だからこそ尚更覗いているような感覚になるし、本当に色んな音がこの世界には閉じ込め>>続きを読む
冒頭の船の上で生活している叔父と父とその娘の映像、船の上を歩く叔父が画面と並行な川と船の動きに反して歩いている姿だけで、うわぁ、すごい…って驚いてしまった!この叔父はとにかく最低なんだけど、娘が船から>>続きを読む
魔術師のハッドの顔がいかにも悪そう!とにかく彼が異端な存在だという事をこれでもかと味わうような映画だった。魔術の凄さを証明しようとする余り、周りが見えなくなっていくハッド。生贄にしようとする女性マーガ>>続きを読む
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仲の悪い兄弟喧嘩は見ていてちょっと悲しい。誰も仲裁に入ることのない2人だけのラクダに乗った旅は、2人にとって辛かっただろうなとも思う。でも、水がなくなった時に助けを求める場所があったり、ラクダがいたか>>続きを読む
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臓器売買をする闇市場な雰囲気、宗教、金髪ボブのポールダンサー、その恋人は借金まみれの暴力男ですぐ事故に遭う、とかだから、これは激しそう!と思っていたら、意外としっとりしていて不思議な映画。マラッカと呼>>続きを読む
働きに出かけた三人姉妹たちはそれぞれに理由があって田舎に帰ってきてしまった。次女が家の壁の粉?をコソコソ食べていたり、怒ると止まらない性格だったり、割とクセの強い性格みたい。だけど、長女と結婚した夫も>>続きを読む
アピチャッポンとは違うから、タイの作家だからと言って比較するのは何となく違う気がする。この作品には撮影する人とその土地が映り込んでいたような気がするけれど、観た時の記憶が遠のいているので、アノーチャ監>>続きを読む
沢山の人が住んでいた『ホワイトビルディング』。監督が家族と共に住んでいたその親しみが、映像に映る父親や、そこに住んでいた人とのカメラ越しの会話から伝わる。建物の素晴らしさもさる事ながら、やはりそこで生>>続きを読む
マリアムさんは、本当にあった事をマリアム本人として演じるのだけど、夫が突然いなくなる事への戸惑いが、本人も、子供たちにもある事が伝わる。彼女を違法だと知りながらも助けた男性に対して、少しずつおしゃれし>>続きを読む
冒頭、南インドの田舎町の人が目覚め始め、肉を買いに行く人の足が、音楽と共にリズミカルに編集される。そのワクワクから一転、肉屋のヴァッファローが逃げたもんだからもう町の人は大騒ぎ!一頭にこんなにも手こず>>続きを読む