【創作とは…芸術とは…役者とは…映画業界とは…。すべてをシニカルな笑いに!】
ドSで美しい若き天才女性監督が恐ろしくもカッコいい!
監督が俳優に課す演劇エクササイズが詩的で過激で衝撃的!
建築とイ>>続きを読む
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【映画というフィクションで暴く教会という欺瞞】
主人公ベネデッタは6歳で修道院に入ります。
まず描かれるのは、父と院長の持参金交渉。
本作は宗教を扱った映画ですが、なにしろ俗物しか出てきません。
表>>続きを読む
【アルジェント監督、82歳にして10年ぶりの新作は全てが凡庸、全てが古臭い】
ファーストカットはぼんやり晴れた空と街の遠景。
なんの緊張感もない。
街の人々はみんな空を見上げている。
主役の若いコー>>続きを読む
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【頭でっかちの虚無思想なんて家族愛とカンフーで乗り越えろ!】
心を亡くすと書いて忙しい、本作の主人公である中年女性エヴリンはまさにその状態です。
経営するコインランドリーの客の応対、迫り来る歳入庁>>続きを読む
【水しぶき、香りなどが楽しめる4Dシアターでの鑑賞がおすすめです!】
舞台は工事現場の仮設トイレ。
登場人物は頭の薄い中年男、建築家のフランク。
彼はなぜか、横倒しになったトイレの中に閉じ込められて>>続きを読む
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【緑川家の内紛には興味ない!】
父、緑川弘博士。
元ショッカー所属の天才科学者。
妻亡き後、人口子宮に長女ルリ子を産ませる。
なぜかルリ子と共にショッカーを裏切る。
しかもなんの罪もない本郷猛を怪人>>続きを読む
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【ジャズ版侍ジャイアンツ! 未来は明るい!】
侍ジャイアンツの主人公、番場蛮は土佐出身。飄々とした性格。土佐嵐高校1年次中退。無名の選手だったが川上哲治に見いだされ巨人へ入団。大活躍の末、原作最終回>>続きを読む
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【バビロンの中で自滅していくナイーブで破滅的な小物たち】
舞台は1926年(昭和元年)のLA、大量のゾウの糞と狂乱のパーティで幕を開けます。半裸の男女がうごめく屋敷内、大音量のジャズ、アルコール、ド>>続きを読む
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【ミラーズ・クロッシング、そこは小さな悪魔と出会う場所】
舞台は大恐慌直前のアメリカ東部の街、ギャングの2大勢力の抗争を軸に物語が進みます。
街を牛耳る初老のボス、レオ。
マシンガンから無限に>>続きを読む
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【この世界に意味などない。ただ偶然が支配するのみ!】
エド・トム・ベル(トミー・リー・ジョーンズ)。
本作は初老の保安官である彼の独白に始まります。冒頭で、「人を殺したいから殺した」という少年を>>続きを読む
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【平穏を乱す主人公に辟易!はた迷惑な霊能力者!】
エロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は現代の英国に生きる若い女性です。彼女の母は精神に異常をきたし、彼女が7歳のときに自殺、その後は田舎で祖母と二>>続きを読む
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【魅力を言葉で説明するのが難しい映画】
①あえてスリルを削ぐような演出
そこが凡庸なアクション映画に収まらず、とぼけた味わいになっています。
本作はコーエン兄弟やタランティーノへ与えた影響も大きい>>続きを読む
「ローテクがハイテクに復讐を果たす夢」
本作の舞台は1700年代のアメリカ。
主人公は先住民コマンチ族の少女です。
コマンチ族の若者たちとフランス人入植者たちと1匹のプレデターが三つ巴の戦いを繰り広>>続きを読む
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【大勢の観客が下から観ている前で挑む命がけの登攀という幸と不幸】
ベルリン五輪開幕直前の1936年(昭和11年)、ナチス政権は国威発揚のため前人未到のアイガー北壁を初登頂した者に金メダルを授与する>>続きを読む
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【半導体がない時代の手作り感が楽しい!】
1927年(昭和2年)25歳の無名の郵便機パイロット、リンドバーグは名誉と命と25000ドルをかけた熾烈なレース、オルティーグ賞への参加を志します。
>>続きを読む
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「男は金を賭け、女は命を賭ける」
エディとサラの出会いのシーン。バーで一人で飲んでいるサラにエディは気安く声をかけます。女が一人で飲んでいる場合、プロもしくは男漁りをしている女だとアメリカ人男性は>>続きを読む
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パリのハードボイルドなミニ大人たち
パリに暮らす男子中学生の主人公、アントワーヌ・ドワネル。
彼の家庭は複雑で、母に愛されていないし、父は実の父ではない。学校の先生も彼を理解することなく、ただ叱るだ>>続きを読む
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移民2世の悲哀と青春を3世たちはどうみるのだろう
なにしろうるさい映画です。ロバート・デ・ニーロ演じる主人公マイケルは、どこに行っても騒音まみれです。職場は製鉄工場で音と熱の洪水。街ではいつも仲間と>>続きを読む
拍子抜け
かつては街で知らないものがいないほどの凄腕シェフだった男は、なぜ引きこもりのwoodsmanとなったのか?
きっと、心が壊れてしまうにふさわしい想像を絶する悲劇に見舞われたのだ…
彼はなに>>続きを読む
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【戦争は戦うのも大変だけど、指揮するのも大変だ!】
泰然自若の司令官、牛島中将(小林桂樹)、豪放磊落、横紙破りの長参謀長(丹波哲郎)、切れ者エリート、八原高級参謀(仲代達矢)。10万の兵を用いて沖縄>>続きを読む
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【おっさんのおっさんによるおっさんのためのノスタルジックファンタジー】
現実世界では、おっさんは若者に勝てません。
旧型マシンは新型マシンに勝てません。
本作は、それをひっくり返してみせてくれます。>>続きを読む
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【ラストシーンの演出で不朽の名作に】
町外れの一軒家に逃げ込んで孤立した6人の大人と一人の子供。
主人公であるらしき黒人男性。
リーダーの座をめぐり対立する白人中年男性。
仲を取り持とうとする白人青>>続きを読む
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【ダメ男のダメっぷりを冷静に見つめるシニカル映画】
主人公の中年男はお洒落一流レストランのチーフシェフです。
彼は家庭問題を抱えているらしく、事務所で寝泊まりしており、仕事にも身が入っていない様子。>>続きを読む
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【本作は「いい話」なのか?】
売れない俳優の中年男が本作の主人公です。
どうも別れた妻の方は、俳優として成功しているらしい。
別れて暮らす思春期の娘との関係もこじれています。
本人は仕事も家庭もうま>>続きを読む
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『下降志向男爵の明るい虚無思想と立ち居振る舞いがなにしろかっこいい』
そこから抜け出るには、一発当てるか死ぬかのどちらかしかない、社会の底辺層が集まるどん底の木賃宿が本作の舞台。登場人物たち>>続きを読む
主役は石橋蓮司
浪人達と悪役旗本軍団の抗争の原因が、浪人街1957ではただのつまらない口げんかだった。
本作では設定を変え、悪役旗本の凶悪度が増している。
前作で女スリだったお新は夜鷹の親>>続きを読む
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4人のバカ浪人vsサディスト旗本バカ軍団
4人の浪人たちと、一人の浪人を取り巻く二人の女。
彼らはアウトサイダーで貧乏ではあるが、弱者には見えない。
旗本たちにもタメ口で堂々と立ち向かう。
卑屈>>続きを読む
頑固一徹なMR. NATURALの復讐劇
極端に度の強いメガネ、時代遅れの安いスーツとサンダル姿。
一見どこにでもいる冴えない保守的なおっさん見えますが、戦前のブルースやジャズを偏愛し、時代の変化に>>続きを読む
「こんな必死なウルトラマン、初めて観た!」
冒頭のテーマ音楽と随所に見られるウルトラQテイスト。もうそれだけで嬉しくなります。政府筋など脇役のみなさんも、しっかり昭和顔を集めてくれました。居酒>>続きを読む
「イギリスのオッサンが書いた少女漫画」
イギリスでは、5歳から16歳までが義務教育で、一般の子供は無償の公立、富裕層や上流階級の子は私立に行くようです。
本作の舞台はロンドンの共学公立中学校、主>>続きを読む
「名優たちの無駄遣い」
監督が「アメリカの現状、トランプ支持者、物欲に支配された資本主義社会、消費社会」に対して異を唱えたいのは分かります。分かりますが、本作は正直つまらない。アメリカの未来よりも>>続きを読む
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「戦場の現実は、戦場に出た者にしか分からない」
1937年(昭和12年)7月7日、盧溝橋事件。12月13日、 日本軍が南京を占領。1938年(昭和13年)1月16日、近衛内閣は「国民政府を対手とせ>>続きを読む
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「全力で家族とコミュニティを支えるスーパーお手伝いさん」
昭和30年の東京郊外で暮らす、3つの家、4つの家族、4人の主婦の日常生活スケッチ映画。なんとも平和でのんびりした生活の様子が描かれ、特に何の>>続きを読む
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「中ばかり見ずに、もっと外に目を向けたら?」
祖父、一臣。軍国日本の内務官僚であり、一時公職追放の憂き目を見るが復帰し、政財界に顔の利く大立て者。本妻しづとの間に韓一郎、兄嫁ちよとの間に守、韓一郎の>>続きを読む
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「音楽は従」
Woodstock Music and Art Festivalは、1969年8月15日から17日までの3日間に渡り開催され、約40万人が参加した。マイケル・ウォドレー監督、マーティン>>続きを読む
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「巨匠75歳、自虐の詩w」
シェイクスピアを下敷きにした時代劇、地位の逆転と相互不信による自滅に至る物語、女にそそのかされ正気を失い道を誤る男。蜘蛛巣城と本作には多くの共通点があります。では、蜘蛛巣>>続きを読む