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昨今、「宗教二世問題」が取り沙汰されているけれど、だったら「任侠二世問題」もあるよなあと。観終えた後、そんなことを思う。
行き場のなくなった「二世」が「反社」と結びついた「公権力」を撃ちに行くラストも>>続きを読む
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「この手」の映画はムダに観ている方の人間で。なんというか、アイドルが主演で、霊の出そうな所に手持ちカメラで分け入る映画というか(笑)TUTAYAの一番隅の棚の下の段にありそうなホラーものというか(笑)>>続きを読む
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「グローバルスタンダードというが、それはアメリカンスタンダードではないか?」「我々には我々のスタンダードがあるんだ!」。
多くの人がこうした言い分を聞いたことがあるだろうし「うんうん」と思う人もいる>>続きを読む
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「大学の受付にできた壁」という「小さな話」から始めて、ベルリンの壁、トランプの壁といった「大きな話」にまでつなげていく。うまいなと思った。
ただ、そういうつなげ方をしたことで、観方に少し「工夫」が必要>>続きを読む
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「フェミニズムホラー」とでも呼んだらいいだろうか。
たとえば「セカンドレイプ」という言葉があるが、「性暴力」にさらされた女性に対して男たちがかける言葉は、驚くほど似通っている。曰く「女性の側にスキはな>>続きを読む
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古くは「テオレマ」や、近年では「聖なる鹿殺し」など「ある日やってきた訪問者が家庭を崩壊させるモノ」は嫌いじゃない。それにサムネのビジュアルにもそそられた。だから観てみたのだけど、まあしかし、胸糞わるい>>続きを読む
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ありふれたことに不思議さを感じるのは難しく、その不思議さをそう思わない人に伝えるのもまた難しい。だからこの映画は「難しい」(そもそも、ストーリーを要約するのが難しい、、)。
さておき、この映画が言わ>>続きを読む
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話のアウトラインは白石監督の出世作「凶悪」の焼き直しであり、ストーリーは、ミステリー小説にありがちな「頭で考えたドラマ」感が漂う。主人公の周りの人、みんな事件に関わりすぎだろ!みたいな。
それでも、>>続きを読む
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人間や社会への「解像度」が高い人(たち)が作った映画だと思った。
その「解像度」が、安易にも流れがちな「物語」を凌駕して(しまって)いる。
やっぱり「解像度」に自信がないと「そこで、そんな事するぅ?」>>続きを読む
「ネオ日常系映画」とでも言うべきか。
観終わった直後は、「いつまで『サマータイムマシン・ブルース』とか『キサラギ』みたいなことをやってんの?」と思った(制作チームの行動力はリスペクトするものの)。「ひ>>続きを読む
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この国で民主主義をやっていくのってムズいよな。。そう痛感させられる映画。
まず「政治家の方が偉くみえてしまう問題」がある。
一応、日本は建付け的には「国民主権」だ。つまり、国民(県民)が主⇒主が集まり>>続きを読む
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「会ったばかりの人の唇をドアップで撮影する人間を描いた映画」とでも言うべきか。「なんじゃそりゃ!?」と言われようが本当にそうなのだから(笑)
つまりは「距離感」だ。もっと言えば「距離力」と「コミュ力」>>続きを読む
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「私を脅迫するのか!?」
映画では何度もこのフレーズが飛び交う。何しろ、一番偉い登場人物である「閣下」までがそれを言う。映画に登場するのは大半が元軍人だ。にもかかわらず、彼らは「自分を脅迫するのか?」>>続きを読む
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2022年、ニューヨークでは人がバタバタと倒れ、外出禁止令も敷かれる状態に。さらに世界は異常気象にみまわれ、牛肉はもちろん極細の野菜までも高級品に。そんな中、世をはかなむ人たちのため安楽死がビジネスに>>続きを読む
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この設定を作れたことが凄い!
単なる「検察批判」の映画でも、単なる「少年法批判」の映画でも、単なる「ネットリンチ批判」の映画でもない。タイトルからそういう類の映画だと思っていたが違った。そうした映画は>>続きを読む
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「トランプ主義者」の見る白昼夢のような映画やなあと思った。
けれど同時に「トランプ主義者≒貧しい白人≒多様性否定」みたいな「テンプレ」をズラすビジョンも打ち出していて、そこが制作陣のやりたいところなの>>続きを読む
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「すいませんの映画」と言ってみたくなる。
映画では、何度も「すいません」の言葉が飛び交う。ただ、その多くは「謝罪の言葉」というよりも「自己防衛の言葉」だ。つまりは「すいません、私は無能なので、これ以上>>続きを読む
「真実を明らかにしよう!」。これは「正義」だ。対して「真実を明らかにすると困る人が出ることを考えよう!」。これは「道徳(立場保護)」だ。この映画は「道徳」が支配する日本社会で「正義」はどうなるのか?を>>続きを読む