ンケダソさんの映画レビュー・感想・評価

ンケダソ

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

ラストシーン。
終始不穏さに風が吹かないなんて事はなかったけれどあまりにも唐突に身体中の血液が走る感覚がゴダール映画に似たものを感じた。
タイトルのカラーもトリコロールだったな、なんて。

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.8

政治的な物語かと思っていたら、政治や世の中をダシにした1人の人間の物語でした。

何十年の前の映画にも関わらず新鮮味と圧倒的な形式美映像美を感じる画角や色彩感覚。映画も芸術の一種たる所以だなと。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

コンパクトだけど凄いモノを観たなという感じ。
自分がファンタジー系をあまり知らないからかもだけど秀逸な設定だし、鬱々と不穏な雰囲気はあるけれど結へ向けた構成が見事。

若くして親になった人というのは向
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さよならのとき(2014年製作の映画)

3.7

自分の中での北欧のイメージが固まった。
平和的で穏やかに見えるんだけれどもどこか不穏さも帯びていて不安に感じてなんだか危険な雰囲気。
これだよこれこれ。

景色とエレクトロニックな音楽が忘れられない。

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.6

客観的に見たら特別で素敵な関係性の中で生活を送っているように見えるけれども、主要人物の2人は主観的に自分達がそうであるという事に気づけているのかな?

北欧は都市部もいいけれど田舎の農村も随分見惚れる
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.7

ムーミンについての知識はあまりないのだけれども、いち画家の半生として面白い映画。主演が“枯れ葉”の女優さんでした。

ヴィヴィカとのシーンが全体通して特別好みでした。綺麗で危険でした、人も状況も。

愛の部屋、裸の2日間/朝までの二夜(2015年製作の映画)

3.7

官能映画みたいなタイトルだけれども、中身は北欧版ロストイントランスレーションて感じで雰囲気あって良い。

また邦題で割りを食っちゃってる映画がここにも一つ。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

現代社会の黒人を取り巻く環境をシリアスながらもコメディタッチはたまたメタ的に描かれていて過度な悲哀がなくて見やすかった。

黒人に対する認識が当人たちのと白人たちのそれとでまるで違くて、作品上後者はず
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.7

一般的な倫理観では善悪や事の進み方は明らかなようにも感じるけれど、明確な信仰がある場所で起こった出来事に対して無宗教な自分の考えを照らし合わせる事は難しい。

こうした出来事が起こった事は勿論、こうし
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マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.7

文学版プラダを着た悪魔な感じかなと思ったけれども案外ひな形通りには進まなくて、でもインテリアやファッションなんかはこちらの方が好みかなと。

最近全然本読めてないなぁ、

ブルックリンの恋人たち(2014年製作の映画)

3.6

どうしてこうも原題内容とミスマッチな邦題を付けてしまうのだろうかと。
商業的な理由もあるんでしょうが、私は仮に内容が良かったとしても満足度がまるで変わってしまうので。

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.6

主人公の隣人を見て博識な人に改めて憧れる。
でもモノを知っているだけの人には絶対になりたくないんだよな。表裏一体で難しいけれど。

舞台はニューヨークだけれど映画自体はイギリス映画のような雰囲気に感じ
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運命の扉(2022年製作の映画)

3.5

吹替版というだけで色々とキツい。

Amazonオリジナルに初めて裏切られた。

ラブ・アット・サンセットテラス(2020年製作の映画)

3.5

映画よりもドラマぽいポップさというかチープさというか、好みはあるとして。

観光旅行ではなくて休暇旅行に対する憧れはまた一段と高まりました。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

予告編とかから恋愛の部分で凄い食らうのかと思っていたけれども割とそれ以外の要素がグサッときて。
対比の描写が秀逸で。どちらの世界も陰と陽、明と暗ではないと思うからこそそれぞれの状況の事を物凄く考えてし
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.8

韓国にもロメールがいた!

この監督が写す韓国が好きなので、kpopを通っていなかったらこの監督きっかけで韓国に興味を抱いていたかも。

豚が井戸に落ちた日(1996年製作の映画)

3.6

ずっと掴みどころがありそうで、掴めなくて。
でも掴みたかったから掴んだ人に話を聞きたい。

あと若い頃のソンガンホ。

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.8

静かな混沌。

BGMのクラシックとポップスが心地いいけれど奇妙で不気味。

美しい絵の崩壊(2013年製作の映画)

3.6

設定は一度置いておいて、
タイトルの通り人も画も綺麗だったけれども脚本が下品に感じた。

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.7

ダメだ、こういう展開にこういう顛末。食傷気味。

でもって、本質的な問題に対して無関心というわけではないのでそこにああだこうだ言われたら流石に黙ってられないです。

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.9

ドイツにもアキカウリスマキがいた!

画面越しで伝わるこのヨーロッパの冷たさになぜこんなにも憧れてしまうのでしょう。決して憧れるようなものではない事は分かっているのにも関わらず。

つぐない(2007年製作の映画)

3.7

ドビュッシー/月の光

キーラ・ナイトレイ
シアーシャ・ローナン

プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.9

数人の好きになれないキャラクターを除いて、この映画にまつわるもの全てが最高。その中でも1番はタイトル。秀逸。あまりにも

とはいえ当時の目に見えた階級社会や結婚観なんていうものは現代の感覚からしたら生
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.7

電車を乗り過ごし終点駅で下車した女性が夜の街を彷徨い歩きながら家路につく。

終点駅から家までの距離感も分からないし、夜とはいえ色々な出来事が起こって様々な人との交流がある割には詳細な時間が分からなく
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.9

リリーフランキー、高梨臨、そしてイギリスと好きな人好きな国と好きが何重にも重なり合ってそりゃ良い映画でした。

レア・セドゥのいつわり(2021年製作の映画)

3.6

冠番組ならぬ冠映画なんてさすがレアセドゥと思ったけれども、それは邦題のみなのね。なっさけない。

アンハサウェイ/裸の天使(2005年製作の映画)

3.6

ちょっとやんちゃな黒人の世界に憧れる白人teenagerをアンハサウェイが演じてるって話。

ラヴ・アフェアズ(2020年製作の映画)

4.0

どれも三、四角関係劇。会話劇ではないけれどロメールぽい構造でかなり好み。

好きなタイプのフランス映画。

己の欲望のままに行動をし、それを真っ直ぐと正当化させようとする。この図太さに呆れつつもどこか
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.8

メッセージ的な事を読み取る事は今の私には読み取る事は出来ないけれど、ロードムービーとして存分に楽しみました。

映像も広角にワイドで、ウェスアンダーソンみたいなシンメトリーな構図で面白かった。

必要
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.6

これまであまり見たことなかった南仏の一面が見れた。

でも映画としてはなんだか全体的に日テレのドラマぽい雰囲気があって好みではない。求めていたプロヴァンスではなかったです。

セザンヌと過ごした時間(2016年製作の映画)

3.6

セザンヌをあまり知らないからか乗り切れなかった。私の非。

セザンヌの絵も見てみたけれど水彩画はあまりピンとこないらしい。尚、私の非。

乙女たちの秘めごと(2017年製作の映画)

3.6

まるで昔の西洋絵画を見ているかのような時代背景と映像美。
ポスターもフェルメールみたい。

内容も悪くはないけれど、映像ほどの印象は残ってないし、明らかに終盤失速。

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.8

パリはダゲールで生活や仕事を営む人達の少しのインタビューも含んだドキュメンタリー。

自分が映像制作を生業にしていたら相当影響を受けてそうな構成に映像。

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