ラストシーン。
終始不穏さに風が吹かないなんて事はなかったけれどあまりにも唐突に身体中の血液が走る感覚がゴダール映画に似たものを感じた。
タイトルのカラーもトリコロールだったな、なんて。
政治的な物語かと思っていたら、政治や世の中をダシにした1人の人間の物語でした。
何十年の前の映画にも関わらず新鮮味と圧倒的な形式美映像美を感じる画角や色彩感覚。映画も芸術の一種たる所以だなと。
コンパクトだけど凄いモノを観たなという感じ。
自分がファンタジー系をあまり知らないからかもだけど秀逸な設定だし、鬱々と不穏な雰囲気はあるけれど結へ向けた構成が見事。
若くして親になった人というのは向>>続きを読む
自分の中での北欧のイメージが固まった。
平和的で穏やかに見えるんだけれどもどこか不穏さも帯びていて不安に感じてなんだか危険な雰囲気。
これだよこれこれ。
景色とエレクトロニックな音楽が忘れられない。
客観的に見たら特別で素敵な関係性の中で生活を送っているように見えるけれども、主要人物の2人は主観的に自分達がそうであるという事に気づけているのかな?
北欧は都市部もいいけれど田舎の農村も随分見惚れる>>続きを読む
ムーミンについての知識はあまりないのだけれども、いち画家の半生として面白い映画。主演が“枯れ葉”の女優さんでした。
ヴィヴィカとのシーンが全体通して特別好みでした。綺麗で危険でした、人も状況も。
官能映画みたいなタイトルだけれども、中身は北欧版ロストイントランスレーションて感じで雰囲気あって良い。
また邦題で割りを食っちゃってる映画がここにも一つ。
現代社会の黒人を取り巻く環境をシリアスながらもコメディタッチはたまたメタ的に描かれていて過度な悲哀がなくて見やすかった。
黒人に対する認識が当人たちのと白人たちのそれとでまるで違くて、作品上後者はず>>続きを読む
一般的な倫理観では善悪や事の進み方は明らかなようにも感じるけれど、明確な信仰がある場所で起こった出来事に対して無宗教な自分の考えを照らし合わせる事は難しい。
こうした出来事が起こった事は勿論、こうし>>続きを読む
文学版プラダを着た悪魔な感じかなと思ったけれども案外ひな形通りには進まなくて、でもインテリアやファッションなんかはこちらの方が好みかなと。
最近全然本読めてないなぁ、
どうしてこうも原題内容とミスマッチな邦題を付けてしまうのだろうかと。
商業的な理由もあるんでしょうが、私は仮に内容が良かったとしても満足度がまるで変わってしまうので。
主人公の隣人を見て博識な人に改めて憧れる。
でもモノを知っているだけの人には絶対になりたくないんだよな。表裏一体で難しいけれど。
舞台はニューヨークだけれど映画自体はイギリス映画のような雰囲気に感じ>>続きを読む
映画よりもドラマぽいポップさというかチープさというか、好みはあるとして。
観光旅行ではなくて休暇旅行に対する憧れはまた一段と高まりました。
予告編とかから恋愛の部分で凄い食らうのかと思っていたけれども割とそれ以外の要素がグサッときて。
対比の描写が秀逸で。どちらの世界も陰と陽、明と暗ではないと思うからこそそれぞれの状況の事を物凄く考えてし>>続きを読む
韓国にもロメールがいた!
この監督が写す韓国が好きなので、kpopを通っていなかったらこの監督きっかけで韓国に興味を抱いていたかも。
ずっと掴みどころがありそうで、掴めなくて。
でも掴みたかったから掴んだ人に話を聞きたい。
あと若い頃のソンガンホ。
設定は一度置いておいて、
タイトルの通り人も画も綺麗だったけれども脚本が下品に感じた。
ダメだ、こういう展開にこういう顛末。食傷気味。
でもって、本質的な問題に対して無関心というわけではないのでそこにああだこうだ言われたら流石に黙ってられないです。
ドイツにもアキカウリスマキがいた!
画面越しで伝わるこのヨーロッパの冷たさになぜこんなにも憧れてしまうのでしょう。決して憧れるようなものではない事は分かっているのにも関わらず。
数人の好きになれないキャラクターを除いて、この映画にまつわるもの全てが最高。その中でも1番はタイトル。秀逸。あまりにも
とはいえ当時の目に見えた階級社会や結婚観なんていうものは現代の感覚からしたら生>>続きを読む
電車を乗り過ごし終点駅で下車した女性が夜の街を彷徨い歩きながら家路につく。
終点駅から家までの距離感も分からないし、夜とはいえ色々な出来事が起こって様々な人との交流がある割には詳細な時間が分からなく>>続きを読む
リリーフランキー、高梨臨、そしてイギリスと好きな人好きな国と好きが何重にも重なり合ってそりゃ良い映画でした。
冠番組ならぬ冠映画なんてさすがレアセドゥと思ったけれども、それは邦題のみなのね。なっさけない。
ちょっとやんちゃな黒人の世界に憧れる白人teenagerをアンハサウェイが演じてるって話。
どれも三、四角関係劇。会話劇ではないけれどロメールぽい構造でかなり好み。
好きなタイプのフランス映画。
己の欲望のままに行動をし、それを真っ直ぐと正当化させようとする。この図太さに呆れつつもどこか>>続きを読む
メッセージ的な事を読み取る事は今の私には読み取る事は出来ないけれど、ロードムービーとして存分に楽しみました。
映像も広角にワイドで、ウェスアンダーソンみたいなシンメトリーな構図で面白かった。
必要>>続きを読む
これまであまり見たことなかった南仏の一面が見れた。
でも映画としてはなんだか全体的に日テレのドラマぽい雰囲気があって好みではない。求めていたプロヴァンスではなかったです。
セザンヌをあまり知らないからか乗り切れなかった。私の非。
セザンヌの絵も見てみたけれど水彩画はあまりピンとこないらしい。尚、私の非。
まるで昔の西洋絵画を見ているかのような時代背景と映像美。
ポスターもフェルメールみたい。
内容も悪くはないけれど、映像ほどの印象は残ってないし、明らかに終盤失速。
パリはダゲールで生活や仕事を営む人達の少しのインタビューも含んだドキュメンタリー。
自分が映像制作を生業にしていたら相当影響を受けてそうな構成に映像。