ンケダソさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ンケダソ

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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

有村架純さんって孤高で掴みどころのない人間を演じるのが上手ですよね。男性視点の脚色なのかな。演じているわけではないのでしょうかね。
ちひろという役にも感情移入できて好きな映画キャラクターがまた一つ増え
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罪の声(2020年製作の映画)

3.8

どうしてもその地方外の人がその地方の方言を使う事に対するアレルギー反応が敏感に出てしまうけれども、今作は舞台が大阪であるという事が最重要事項ではあるので目を瞑ることとして。

脚本、キャストと強固な土
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.0

過大評価。騙された。
自分がアニメが好き、嫌いとか関係なく。
予定調和、ご都合主義。
だってストーリー展開だけじゃなくて次のセリフも全部当てられたもん。一言一句違わずに。冗談抜きに。

後半、セリフの
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

賞レースの結果に踊らされて。

よくよく考えればあらすじからも予告編からも自分の好きな要素が一切なさそうな事は明白でした。

A24という事は忘れておきます。お互いのために。自分の都合で鑑賞してしまっ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.7

是枝監督がこれまた複雑な家族のカタチ、お話。

“そして父になる”も“万引き家族”も“怪物”も、“ベイビーブローカー”どれも複雑なのだけれどもそんな形でも時折本当の家族のような幸せそうで楽しそうな隙間
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

動く江口寿史の少女。
至高の狂作。

作中、アイドルファン達の“これだから日本のサイコスリラーは〜”的な台詞が監督の最大限の皮肉でしょうと捉えた。

待望だったから観る事ができて幸せだけれど、この映画
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.8

気ン持ち悪いアニメーションとストーリー。
是、最高ノ賛辞。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.5

凄いかもしれないけれど、面白くはない。

内容的に好みではない事は予想できたけれど、創作の部分もこのハードルを超えるほどの没頭感は得られず。

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.5

自殺が法律で禁止されている世界線で自殺道具店を営む家族の話。
そんな退廃した世の中や家族を、生まれながらにしてポジティブで快活な末っ子アランが家族周囲にも伝播させクレープ屋を開業するというもの。

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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.7

人間風刺。
人類が動物やペットにしていることを、ドラーグ族にされるオム族。

人類が人類にしている事でもあるかもわかりません。

エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

4.0

2人の男女の出会い、恋愛、結婚、出産、戦争や子供の成長・結婚を経て、死までの時間の経過を描いたアニメ。人生と時間の機微。
冒頭の説明にもあるようにイギリスで暮らす普通の夫婦の普通の人生。こんな人生がき
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イリュージョニスト(2010年製作の映画)

3.9

セリフが必要最小限に抑えられていて、まるで無声映画を見ているかのよう。

ほとんどの文脈をアニメーションから得るので、文字通り画面に釘付けになれる。能動的な映像体験とはこの事ですよ。

ディズニー映画
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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

3.7

“女と男のいる鋪道”のカフェで踊るアンナ・カリーナを久々に観られて喜々。

今後ゴダールを筆頭にヌーヴェルヴァーグをしこたま観ていく次第ですので、ここで見た映像と言葉、逸話の数々がフラッシュバックして
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ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.6

ココシャネルのファッション界に残した功績というより1人の女性としての人生を描いた自伝映画。

当時の社会の背景として男尊女卑や身分社会な性格が強く、そんな中で時折恋愛は挟みながらも生涯独身で仕事に生き
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.0

小学生の頃アニメ放送周年記念で発売されてママに買ってもらったちびまる子ちゃん辞典、誰かに貸してまだ戻ってきていない。誰に貸したのだろう。返して欲しい。

漫画のオリジナルストーリーや巻末読み切りの話な
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ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.8

映像が渋い音楽映画。

鑑賞中、blurのboy's & girlを聴きたくなる。
strokesも聴きたくなる。
それだけ電子音楽が音楽界に残り続けて現在にも大きな影響を与えているということ。

モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

3.7

ロックンロール欲が刺激される。

これだけ何かとお互いが好きなものを絡めながら過ごせる人と出会えて付き合えたら幸せでしょう。

つまらない事はないけれど、特別面白くもない。Amazonで見つけた時にあ
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

エルビス・プレスリーの伝記というよりもマネージャー、トム・パーカーからみたエルビスと歩んだ頂上と地の底どちらも見たサクセスストーリー。

エルビスが現代にまで多大な影響を及ぼさせるほどの存在である事は
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.7

レディーガガはこのアリーという役を演じる上で自分自身を投影して重なる部分が多かったのではないでしょうか。

私も好きですよ、レディーガガの鼻。

ブルーノート・レコード ジャズを超えて(2018年製作の映画)

3.7

jazz猛者達のしゃがれ地声に痺れる。

ドキュメンタリーの内容は知識不足のあまり少々難しかったけれども、流れてくる音楽は堪らないものでした。

そこで私は決めました。
「ブルーノートとモータウンにす
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.8

前日に見た“素晴らしき映画音楽〜”に続いて映画愛が高まるドキュメンタリーでした。

ラスト30分が特に印象的。
実写の映画でもアフレコは十分に使われていたり、再現度の高い音響とするために別のものを用い
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.7

映画における音楽の重要性。息をするのに酸素が必要な事くらい当たり前すぎて粒立てて考えた事があまりなかった。
このあまり考えてこなかった重要な部分をとくと考えられて知れる。

ただ今作の話にあがる映画は
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常田大希 混沌東京 -TOKYO CHAOTIC-(2021年製作の映画)

3.7

ヌーさんはthe holeが個人的にもう少しきていたら今もちゃんと聴いていただろうなという所感。単純に早々と見切りをつけすぎただけかもしれないけれど。
あとマクガフィンのルームツアー。

なので当然m
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ニーナ・シモン 魂の歌(2015年製作の映画)

3.7

ニーナシモンを初めて聞いたのは確か中村文則の小説。
ニーナシモンの曲を初めて聴いたのは“feeling good”。誇張表現なしで脳天に雷が落ちた。

常々思っているけれどもアメリカの近現代史を学ばな
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

完璧。

何度か出てくる明朝体(?)のテロップ。良いフォント。日本の偉大なフォントです。

ガールフッド(2014年製作の映画)

3.7

カツアゲしたお金で悪友4人、Rihannaの“diamonds”をホテルで歌い踊るシーンが1番のハイライト。
羨ましいとは思わないけれども、彼女達が刹那的にも楽しい時間を過ごしているという事は痛々しく
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.0

邦題とポスター以外は完璧。

大人の女性の強さと、若者の不安定さを当時のフランスや世相などと絡めながらかつロードムービーとしても上質に。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

鑑賞中抱いていた感想としては、
面白い。面白いけれども何だか違和感を感じる。オレンジの“・・・”にあれ、4つ目の青い・も。感じていた違和感は間違っていなかった。
面白いけれどね。

でも鑑賞後、映画の
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ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

4.0

まず何から称賛しようか。

ひとまずキャスト、ファッション、フィンランドというロケーション。目に映る全てのものが至高でありました。

主要のティーンエイジャー達は三者三様の良さと傷があり、あまりにも眩
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.8

二本立て上映で目当てはもう一方(ガールピクチャー)の方であったけれども、これがまた印象に残る映画であった。

そもそもモンゴル映画というのが初めてで。持ち合わせているイメージは相撲と草原とゲルで暮らす
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

4.0

映像、音楽、構成、キャスト、ストーリー、脚本全てが上質で一級品。

制作したAmazon、メガホンをとったジョージ・クルーニー、原作者のみならず、この作品に関わった全ての人に最大の愛を。
この映画をマ
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.6

非常に自分の中での感想が難しい。

感想としては予定調和にご都合主義で非常につまらなかった。筆舌に尽くし難い退屈映画。天井の木目を目線で追っているような。

ただ一つだけ教訓とも言えるような印象的なシ
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.7

鑑賞前まで勝手に抱いていたイメージに反して、サンドラ・ブロック演じる白人女性リー・アン物語でした。

とてもハートフルな実話映画だったけれども、まさに今月、映画のモデルとなったNFL選手マイケル・オア
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

タイトルからしてレディーバード的な思春期葛藤群像劇的なものかと思っていたけれども、これでもかとリアルなドキュメンタリーと言っても差し支えないような若年出産、中絶にまつわる群像劇。この問題の本質に鋭利的>>続きを読む