Kellieさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Kellie

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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.5

4Kリマスター版で鑑賞。50年代後半のファッションと、ロケ地のローマ・ナポリの街を彩ったカラーパレットが美しい。眩しい太陽に白い洋服、フィリップ宅のブルー×イエローでコーディネートされたインテリアも素>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

正義って何だっけ。便利、快適であることが身近になりすぎて、他者に寛容でいることがこんなにも難しい。SNSを通して、みんなが幸せに見える。突然自分だけに起きた理不尽な不幸に、耐えられない。その気持ちも理>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.5

デトロイト暴動。Wikipediaの主な情報によれば、1967年の7月、ミシガン州デトロイトで起き43人が死亡したこと以外、あまり情報が無い。真相究明されないくらいに、アメリカで差別は日常的なのかと再>>続きを読む

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

3.9

「いつまで経ってもコレクションは挑戦だ」。100回を越える発表経験を積んでも、楽になることも慣れも無い、とドリスは言う。
1回のコレクションがフィナーレを迎えるまで、デザイナー、パタンナー、クリエイタ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.6

もどかしい。苦しい。見ていてムズムズする。不愉快だけど他人事じゃない、片思い女子なら必ず感じたことのある認めたくない感情。貴重な瞬間だったなと、保険でガチガチの大人になってから気づく。不恰好ありき。世>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

生きてるって、どういう時に感じられるんだろう。痛い時、苦しい時か。行き場のないエネルギーをぶつけあって、日々の不満を解消しているみたい。よくこんなストーリー重いつくな、って尊敬。
ブラットピットの格好
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.8

オモロい!
さすがソダーバーグ監督って感じ。犯罪計画も緻密さより勢いでなんとかしちゃうのがアメリカっぽくてイイ。嫌なこと、細かいことは一回置いといて、お菓子頬張りながら楽しめる映画。ダニエル・クレイグ
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.0

冒頭で川村さんのクレジットを見てしまい、「ああ、またか」という先入観満載で観てしまった。ゆえに、全く感動できず。最後にサラッとお名前を見たかったです。

よくできたストーリー。絵もきれい。岐阜の文化を
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

17歳でこの映画撮ったなんて、信じられない。それくらい素晴らしく、色彩、音楽、美しい。ドラン監督の故郷ケベックは芸術を愛する街。街中にたくさんの彫刻がある。住人も優しく、来世が人間なら留学したいくらい>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.3

Whiplash
師弟関係って難しい。芸事の世界ってこれぐらい修行が厳しくないと成り立たないらしい。暴力の肯定はできないけれど、その世界に飛び込むなら強めの覚悟が必要だ。根をあげたら、そこには居られ
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.3

期待し過ぎてしまった感。バタバタあがいてみたけど大逆転には至らず?子供は育てられた環境にその後の人生も大きく左右されてしまう。軌道修正も大事だけど、自ら考えて決断したのなら応援してあげたい。

キャロル(2015年製作の映画)

3.5

色彩が綺麗な映画。衣装も素敵。ケイトとルーニーの視線が交錯する。眼の繊細な演技が上手い。

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

戦争を疑似体験できる映画。効果的な音楽が恐怖を増幅していく。少しずつ追いつめられていく怖さ。助かるのは誰?最後までわからない。

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.7

ジバンシィの衣装。オードリーとその衣装がとにかく可愛い映画。「いつか観なければ」と思いつつ、長年観れていなかった。ニューヨークへ向かう機内で念願かなった。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

アニメと映画の間を取ったような、新しいエンタメの形。ゴジラは汎用性の高いコンテンツなのかという気づき。色々な“まさに日本人”な人たちがいて素直に嫌な気持ちになった。笑

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.8

最高。おもしろかった!
ルーク、レイ、レン。一人ひとりの心の葛藤がしっかり伝わってきた。続編が予想されるために、どちらに転んでもおかしくない気がして、展開が読めない。レイの涙、流れるたび美しかった。ま
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.3

バンドマン好きな人にはたまらないだろうなぁ、、。マンガは面白そう。

謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス(2016年製作の映画)

4.0

ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』には、果ての無い空想を掻き立てられる。古今東西のクリエイター達を魅了し、没後500年経った今でもみずみずしく感じられる。細い筆で描かれた細部からの発見は終わりが見えない>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

4.1

面白かった!着地がバッチリ決まった感じ。こういうコンテンツは日本の強みだ。世の中いろんなテッペンがある。苦しくとも常にどこかの頂点を目指せていればそれでいいんだ。

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.5

コッポラ監督の映画。印象に残ったのは、最初は心地良かった雲雀の鳴き声が、いつのまにか不快な虫のような鳴き声に変わったこと。調子に乗るといい事が無いのは世の常。欲望を暴れさせておくと大変なことが起きる。>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.0

ウソと説明責任逃れはダメだ。
歴史は、その時生きていた人が経験したり、感じたことの一部だ。一人一人違う人間だから、一つの大きな流れの中でも、経験すること、感じることは違ってくる。より多くの人に、自分の
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.8

細やかな色彩感覚。多用されるスローモーション。オリエンタルな雰囲気の音楽。ドラン氏の感性が冴え渡る作品。ハイライトはダビデ像のインサートかなぁ。あとは斜め45°から撮るドランの横顔が美しいったら…!

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.7

衝撃。87歳の全力疾走に着いていくのがやっとだった。。。
私的アレハンドロショックと名付けたい。

グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

4.0

見終わったとき、呼吸が早まっていた。グザヴィエ・ドランというドラマに、ドキドキさせられっぱなしだった。

ドランは撮影に入る直前、山のように雑誌を買い、2週間で脚本を書き、「今すぐ映画を撮らないと、来
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ラストレシピ 麒麟の舌の記憶(2017年製作の映画)

3.5

家族みんなで観れる映画。何百年と食べ継がれている料理も、最初に発明した人がいて、改めてそれってすごいなと思った。「料理は愛情」とはよく言ったもので、他人のことを思い丁寧に作るからこそ美味しいものができ>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.9

デザイナー、トム・フォード。値段はバカに高いがその圧倒的に洗練されたデザインで多くの人を魅了している。彼が映画監督でもあると知ったのは、この映画が話題になり始めた去年の暮れ。ようやく公開、満を持して鑑>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.7

テレ東深夜の同ドラマが面白いので映画も鑑賞。原作未読。ドラマと重複する話もあったけど2回目でも全然笑えた。終始漫才調。2人の会話の間は心地よく、ウツミくんのツッコミがワードセンスありすぎ。オタっぽい感>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.7

ありそうで無い、悲しい愛の話。たくさんの愛情が一方通行で辛い。日々の不満、大切な誰かにあたり散らしてない?気づいて怖くなる。取り戻せない 過去に執着していると、幸せにはなれないのかなあ、と最近思う。こ>>続きを読む

ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ(2015年製作の映画)

3.5

モノの価値は創造にかけた愛情の深さで決まる

ある人のファンだけど、ネットで拾えるからCD買わない、本も買わないという人がいる。(買えない、ではない。)それは、その人のことをいつか好きじゃなくなる、無
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.7

SNSに構えてしまう自分としては、けっこう好きなテーマの映画だった。自分をオープンに、前向きに。生きていると、時々そういったスローガンを信念に活動する団体に出会う。一見するとそこの人たちは活き活きと見>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.2

いま当たり前に、平和で快適な生活を送れている。個人レベルでいつだって悩みはあるし落ち込むこともある。けど、普通の幸せが無い時代を生き、将来のために人生を賭けて闘った人たちがいるから、いま快適でいられる>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.6

ミュージックビデオみたいなオープニングは圧巻。かっこいいし、アメリカ感のオンパレード、音がなるタイミングはいちいち監督の拘りを感じられた。車選びも抜かりなく、スバルSUVとかクールだろ。ど真ん中だわ。>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.9

ユペールの映画。奔放でセクシー。女性的で、野獣的。しかし品もある。彼女のような女優が他にいるだろうか。すぐには思い浮かばない。話の内容もキャラクターも癖があって強烈だったけど、美しいユペールに終始見惚>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.7

史実に基づく作品。ドイツ占領下のチェコで決行された、ナチの幹部・ハイドリヒ暗殺作戦。この作戦は素直に成功したとは言えないが、結果的に間違ってはいなかった。なぜなら、この暗殺に対するナチの報復の非人道さ>>続きを読む

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.6

そのままポストカードにできそうなくらい綺麗だと思った。小説を読み上げるシーンと、映画館でポップコーン食べるシーン。カップの見切れ方とか、抜け方や構図が美しい。同じクラスに、これを卒業制作で出してくるや>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

労働者と詩の相性はすごくよいと思う。シモーヌ・ヴェイユの関連本を同じタイミングで読んでいたからそんなことを思ったのかもしれない。ただ日々を繰り返す容れ物にならず、自分と世界を繋ぐ感情を詩という形で表現>>続きを読む