ソウキチさんの映画レビュー・感想・評価

ソウキチ

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蛇の道(1998年製作の映画)

5.0

クッソ面白い。ヤクザとスナッフフィルムと哀川翔の不条理タイムループもの。書いててもようわからんが観てもようわからん。地べたの焼きそば食うヤクザ・の後ろで溶接する哀川翔・の後ろで発砲する香川照之のショッ>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

5.0

「ラブロマンス」と呼ぶには、劇映画的な物語を推進する役割のセリフもなく、劇的なイベントも起こらない。ライバルも競ってこない。その実で登場人物の心中で起こりまくってる感情の機微を、役者の動線と視線にて演>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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人は結婚式で易々と永遠の愛を誓ったりするけど、実際はその逆で愛は生まれた時点で永遠性を失うのだ。ずっとこんな自堕落な日が続けばいいと思っていても、そこに真のリレーションシップが芽生えたら人は不安定でも>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

僕が人生で初めて映画館で観た洋画は『ジュラシック・パーク』だった。それから時を経て二十代の頃に3Dで『アバター』を、IMAXで『プロメテウス』や『ゼロ・グラビティ』を観た時のセンスオブワンダー。

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フェアウェル(2019年製作の映画)

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共同体における「死」の捉え方。「助からない病気」を患ってしまった人に対し、家族総出で医者ぐるみで嘘を突き通すことにカルチャーショックを受けつつ、個人主義に浸された世界に生きているとついついそれこそがr>>続きを読む

ショッカー(1989年製作の映画)

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気絶して運ばれてる女医がめっちゃ急に立ち上がるシーンでコーラ吹いた。あとラストのテレビの中に入って戦うシーンで真面目に観るのを諦めた(遅い)
色々破綻してるんだけど許せてしまう謎のパワーを感じる作品。
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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AmazonからのMGMロゴで、多様性ポルノが跋扈するハリウッドに一石を投じる映画が始まるレイヤーが既に面白い。主人公の私生活パートの方の演出がわりとスローで退屈なんだが、おそらく敢えてのっぺりした白>>続きを読む

ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

5.0

まさかのオールタイムベスト級の傑作だった!90分の尺の中で一切の無駄のないサスペンスとアクション。アメリカのだだっ広い荒野で忽然と人が消えるシチュエーションだけでまず怖すぎるんだが、モブキャラ含め序盤>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

SNSでいいね稼ぎのほっこり話がバズるたびに、必ずと言っていいほど「やさしいせかい」というリプライが付き、「やさいせいかつ」というしょうもないミームが続く。そんなニヒルな現代を生きる私達にとって【優し>>続きを読む

87分の1の人生(2023年製作の映画)

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ポスターの印象よりだいぶヘビーめな映画だったな

恋は光(2022年製作の映画)

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数多の恋愛映画で画面がキラキラしがちなのを逆手に取った設定が映えていて面白い美男美女の会話劇。この監督の作品初めて観たけど女の子を可愛く撮るのめっちゃうまいな〜

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

キアヌも凄えがドニーの座頭市アクションが主役を喰うカッコよさ。クライマックスの怒涛のアクション1時間は脳が痺れた。凱旋門のシーン、あれだけドンパチやっても交通が麻痺してないのめっちゃ笑った。ヤスもびっ>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

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想像してたよりも全然楽しかったぞ。フェミニズムとかエンパワメントとか気負いすぎてない軽やかさ。MCUに辟易していた身体には丁度良い。

1作目の公開当時、有害なファンダムから「笑顔がない。笑え」と揶揄
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

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時代がSFに追いつきつつある現代では意外と近未来SFは難しい。多くの作り手が意識的にも無意識的にもブレードランナーの様な夜とネオンと雨のサイバーパンクに寄せがちな中で、晴天のSFが撮れるギャレスの需要>>続きを読む

Mr.&Mrs. スミス(2005年製作の映画)

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お互いの秘密にまつわる夫婦の危機をメタファーとして描写するスパイ戦。想像してたよりずっとセンスが良かった。特に序盤の正体に気づくまでのくだりが軽妙洒脱で最高。全盛期のブランジェリーナ華がありすぎんだろ>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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漫画原作の脚本について語るにはかなりセンシティブなタイミングだと思うが、この作品の野木亜希子脚本の仕事こそが最適解を示してくれてるように思えてならない。

漫画の実写化になると必ず湧いて出る原作ガーの
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ドラマ史上類を見ない完璧すぎる着地をみせた『ブレイキング・バッド』だけに、スピンオフ映画って蛇足では?と思ってたけど、嗚呼ウォルターの物語は終わったけど、ジェシーの物語は終われてなかったなあと。

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雪山の絆(2023年製作の映画)

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部屋を暖かくして観るのが申し訳ない映画だ。

最初から最後まで絶望しかなくてずっとしんどい。だだっぴろい雪山の俯瞰と、息詰まる人物のクローズアップの反復で観ているこっちまで疲弊してくる。いわゆる映画的
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

5.0

緒方恵美の声があまりにも主人公すぎるので、本筋の虎杖と邂逅した際に悪目立ちしすぎないか今から心配で仕方ない。

しかしまあ面白い。あまりにも露骨にエヴァに目配せしてる箇所が多くて笑ってしまったところは
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

5.0

現代の消費社会で神通力を失った死神の"ていねいな殺し"。
ファスベンダーのフェティッシュな身のこなしが艶かしく、それでいて間抜けなミスを連発するギャップに爆笑。

行く先々で物を捨てまくる主人公に、徹
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Saltburn(2023年製作の映画)

5.0

『ソーシャル・ネットワーク』と『君の名前で僕を呼んで』を足したやつを観ていたら、いつの間にか『テオレマ』と『リプリー』になってた。しかしその実態は上記の作品群のすべてを裏切るスーパーバッドなブラックコ>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

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この映画にもネメシスというキャラが出てくるが、昔あった『ネメシス』という映画を思い出した。オマージュというと聞こえはいいが、古今東西のSFで見たデジャヴの連続。

これまでのザック作品には、スローモー
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

未成年の男子に手を出したと誤解されて抹殺されるケヴィン・スペイシー。示唆的だ

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

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『あの夜、マイアミで』『ユダ&ブラック・メシア』とセットで見ると公民権運動からブラックパンサー党に至るまでの前後のアメリカ史を相互補完できるようになっていて面白い。

最後にゴミ拾いするのカッコよすぎ
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終わらない週末(2023年製作の映画)

5.0

「配信じゃなくて映画館で観るべき映画」は多々あれど、「映画館じゃなくて配信で観るべき映画」には初めて出会った。

異様な光景のショットもりもりで最高に面白かった。

ノトーリアス・B.I.G. 伝えたいこと(2021年製作の映画)

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日常の風景からビギーの人の良さが滲み出てる。どんなに生来優しく器用な人も産まれた場所、育った環境で色々と変わってしまうのだろう。だけど彼の音楽はストリートなしには産まれ得なかった。かっこいい。

ストリートファイター II MOVIES STREET FIGHTER!!(1994年製作の映画)

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小学生当時はなんでストリートファイターの主題歌が『恋しさと 切なさと 心強さと』なのか意味がわからなかったが、今見返すと思いっきりリュウとケンの恋歌にしか聞こえなくてすごく納得してしまった。

自分は
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ツインズ(1988年製作の映画)

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毒にも薬にもならない80sコメディでしか得られない癒しがある。1ヶ月に1回はこの時代の映画観たくなるのもうジジイだわ

クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

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おそらく『ナイブズ・アウト』シリーズや『ザ・メニュー』『ホワイト・ロータス』のようなミステリを軸にしたブルジョワ批判・格差批判という物語のトレンドを日本でやってみたかったのだろうと思う。

上述の作品
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

山崎貴映画には良い山崎貴とダメな山崎貴があるが、これは良い山崎貴だった。
というか、ビジネス面で職人監督としての地位を築きつつ、数年に一本は本人が本当に撮りたかったであろう作品を撮ってそれがちゃんとし
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テオレマ(1968年製作の映画)

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訪問者もの家庭崩壊ジャンルのはしりだろうか。わけわかんないけど面白いって感覚は映画ならでは。家政婦が浮いてるカットの異様さが最高。裸で何が悪い。

オットーという男(2022年製作の映画)

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老害に出会ってもバックボーンを想像できる心を持とう

ハズバンズ(1970年製作の映画)

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バカだった頃に戻りたくて
バカ騒ぎしても
バカで居続けるのは意外と難しい。

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