ソウキチさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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レイプ25時 暴姦(1976年製作の映画)

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レイプ魔をレイプしようとするゲイ3人組と巻き込まれる不能男というちょっと何言ってるのかわからない話なんだが、めちゃ面白い。ラストの鏡を使った表現は鳥肌。物騒なタイトルですが、ポルノというよりウルトラバ>>続きを読む

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

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別れた夫が子供に会うため女装して家政婦に…という設定の時点で勝ち確な映画。90sファミリー映画といえばのロビン・ウィリアムズの芸達者ぶり。基本ハッピーな映画だが、劇中はじめて妻に必要とされるのが去勢さ>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

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このタイトルが有名な怪物の名でない事は知っての通りだが、では何故主人公の「苗字」がモンスター映画のタイトルなのか…。外見に惑わさず、真の怪物の所在を注視すればその意味がわかる。人の業を象徴した全ての哀>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

5.0

評価高い恋愛ものくらいの認識で挑んだらいつの間にか「アイズ・ワイド・シャット」「複製された男」みたいな映画になってて超面白かった。画面が終始めちゃくちゃ不穏で、黒沢清をキャッチーにしたような鑑賞後感。>>続きを読む

ネイキッド(1993年製作の映画)

5.0

主人公がめちゃ嫌な奴で厨二病。自分のクズさは陰謀論のせいで、真面目な質問にはポエムで煙に巻くのだが、今作はドラマよりも徘徊映画として最高すぎる。登場人物全員が終末的な絶望感漂ってて不快指数がなかなかす>>続きを読む

水のないプール(1982年製作の映画)

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単調な仕事と家庭により精神的EDになった男が性的に歪んだ復活を果たしていく話。この実在のレイプ魔を演じた内田裕也の言い知れない不気味な存在感は何だろう。お世辞にも演技が上手いとは言えない、というか演技>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

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映画についての映画。もっと言えば私達のような映画好きにとって「映画」とは現実逃避できる避難所であり、成就しないからこそ美しい恋であり、実現しないからこそ焦がれる夢だという話。スクリーンに恋するミア・フ>>続きを読む

恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

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ポルノとは名ばかりで、挫折と港町の匂いのするれっきとした青春映画の傑作。手持ちカメラのブレ、登場人物の象徴的な進行方向を追うショットがやるせない若者の心象を表して心に残る。70年代の敗北感と空虚な青春>>続きを読む

ブルーレイン大阪(1983年製作の映画)

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ブルースや歌謡曲に出てくる大阪の夜の街とアダルトな男女の人間模様をそのまま映像化したような濃厚な一本。
ネオンの灯を背後に、爛れてうらぶれてとぼとぼ歩く志水季里子の幸薄さよ…

曲がまた良くて、特に途
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

5.0

傑作。自分もいい歳までフラフラしてたから既視感だらけのエモ言われぬパーマネントバケーション感。オール後の朝焼け、カラオケで見る横顔、セックスの後の煙草、雨に濡れて走ったコンビニの帰り道。いずれ"はなれ>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ボディスナッチャー物。人間から「家族」「仕事」等の概念を奪う侵略者という設定が面白い。黒沢清監督の光と風を巧みに使う不穏な画面構成は流石で、監督作に通底する"静かにやってくる世界の終わり"という世界観>>続きを読む

ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

5.0

冒頭の無意味かつ圧倒的な長回しからラストまで、この映画はずっと頭がおかしい。映画技法の限界を試すような、もしくは映画の神に愛された天才がフィルムと無邪気に戯れるような異常で最高でDon't think>>続きを読む