somalさんの映画レビュー・感想・評価

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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.0

Dolby cinema 字幕版。
新シリーズの序章。
観客は10人くらいしかいませんでした(涙)
監督の言う様に結末を知ると面白さ半減なので、ネタバレを踏む前に観られることをオススメします。

さて
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

3.7

午前十時の映画祭15
劇場では初鑑賞。
今観ると結構酷い差別的な表現や、動物虐待と取られかねない描写があったのだと気づく(一応、アニマルトレーナーの名前はあったけれど、アニマルトレーナーとしてどうなの
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.0

原作未読。
女性客が多く、ほぼ満席でした。
18年前の淡く儚い恋を交えながら描かれる日台合作映画で、デートにもおすすめ。

過去の思い出を挟みながら六本木から、品川、鎌倉高校前、松本、只見を巡るロード
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人間の境界(2023年製作の映画)

4.0

難民、国境警備隊、人権保護団体、それぞれの視点でポーランドの難民問題を描いた作品。
題名のgreenはいろいろな意味を含んでいるように思いました。

国の都合で、同じ難民でもベラルーシ国境からとウクラ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

落ち込んでいるときにはあまり観たくない作品でした。

父親がプロレス大好きだったので登場人物は大体判りましたが、ゴールデンの地上波中継が無くなったこともあり、こんなエピソードは知りませんでした。

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

この劇場に来たのは渋谷東映の時代に『大日本帝国』をロードショーで観て以来。

BGMの使い方が予測のつかない物語の行く先を暗示しているようで凄く不安になります。
自然と人間、人間と人間の対比の描き方が
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

六本木らしく、多国籍な観客。
最近亡くなった山田太一さん脚本の作品に現代的な要素を加え、オリジナルをかなり改変した作品。
エンドロールにカズオイシグロへの謝辞がありました。
R15は性的な描写のためだ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.3

吹替版。
生きる意味や生き甲斐といった人生訓を、説教くさくなく観客に問いかける大人向きの作品。
吹替の声優も良かったし、映画館で観て本当に良かった。

アニメならではの映像表現が秀逸で、魂の世界の偉い
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

字幕版。
このドタバタ感とニューヨーク、オリジナルの出演者と、確かにゴーストバスターズらしい要素は揃っていますが、ドラマ重視の前作を期待した人は裏切られたと感じるのではないかと思いました。
自分もその
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

監督と同じく、自分もスティングの「Russians 」でオッペンハイマーを知りました。

作品に必要だと感じましたが、前半は少し長いような気も。 
政争に巻き込まれていく後半の展開は目を離せません。
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

先行上映。
製作がA24なので評価に下駄を履かされていることを予想していましたがこれは良かったです。

24年間の初恋の男女のすれ違いを描いた作品で、登場人物の心情を余白から読みとるような作風は、(こ
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

4.5

劇場では初鑑賞。
パンフレットあり。

女性が虐げられていた時代、環境で、強く生きた女性を描いた作品。
当時は官能小説みたいだなと思った記憶。

30年ぶりに観るこの作品のハーヴェイ・カイテルは、厳つ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

もっとミステリー寄りの作品を想像していましたが、物事や他人を理解、判断するこのと難しさを描いた作品と自分は受け取りました。

視力に障害を持つ子供、盲導犬、あまり上手く行っていない夫婦関係、赤の他人の
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

絶対に音響の良い大スクリーンで観ることをオススメします。
さらに続編があることを知り軽くショックを受けました。(これで終わりにしても成立すると思うんだけど…)

原作の『DUNE』は中学生の頃に流行っ
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愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

4.3

午前十時の映画祭13
全編通して観たことが無かった作品。

時代に翻弄される人々の話が徐々に収束していく様は見事で、大河ドラマのように非常に見ごたえがありました。

説明を極力台詞に頼らず、映像のみで
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マッチング(2024年製作の映画)

3.8

ほとんど女性客でした。
土屋太鳳、金子ノブアキのファンでは無かったと思います。
マッチングアプリを題材としたサイコスリラー。

途中で登場人物の関係性や動機が自分にすら読めてしまうことと、題名のマッチ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.3

米軍がアフガンに駐留した際のアメリカ兵と通訳の友情を描いた作品。
全くガイ・リッチーらしくない題材と脚本でした。
ファーストデイということもあってか前回は満席。

鏡の裏表みたいな内容の前半と後半がち
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.6

過度な演出に胸焼けするようなスパイアクションムービーでした。
CGI多めとはいえ、この作品のどこに200億円以上かかってるんだろうか??

出演者と題材に『コードネーム U.N.C.L.E.』をちょっ
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭13
いわゆるアメリカン・ニューシネマを代表する作品。
初鑑賞。

主演二人の関係性や展開は『真夜中のカーボーイ』をちょっと想起しました。

絶望の中の希望というか、余韻のある終わりか
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

ミュージカルにもなったスピルバーグの作品をミュージカル映画化。
嫌がらせとしか思えなかったアカデミー賞授賞式を今でも思い出します。
前作主役のウーピー・ゴールドバーグがカメオ出演。

オリジナルで批判
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭13
4Kリマスター版。
劇場では初鑑賞。
ほぼ満席にも驚きましたが、地味な作品なのにエンドロールが終わるまで誰も退場しなくてちょっと感動。

ブラピが今では考えられないくらい爽やかで
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

有名な古典を現代的な価値観でラブコメ調にアップグレード。

成長してゆくベラ(エマ・ストーン)と、取り巻く男性の対比が面白く、エマ・ストーンが製作にも携わった理由も納得すると共に、FOXがディズニーに
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.8

韓国映画らしく、人間の醜さをとことん描いた作品。
こういうのが嫌いな人は少なくないと思います。
『スノーピアサー』をちょっと思い出しました。

最初はちょっと気弱なイ・ビョンホンが、事態が深刻になるに
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

以前のシリーズから出演者が小粒になったことは否めず、ジェイソン・ステイサムの映画だと割り切って観れる人にオススメ。

ストーリーの整合性とか、正月休み明けは深く考える必要がない、こんな作品で良いんじゃ
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.8

感謝祭に現れた殺人鬼を題材とした作品。R18+指定。
物を食べながらとか、食事前の鑑賞はオススメしません。

作品の舞台となるプリマスは感謝祭発祥の地なんだとか。(またひとつお利口になった)

深いこ
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市子(2023年製作の映画)

4.3

ムビチケを買っていたのですが、ようやく鑑賞しました。
中村ゆりが相変わらず目茶苦茶綺麗な杉咲花劇場って感じの作品。

謎解きと次第に明らかになる事実は『砂の器』の様な趣がありましたが、主人公に共感する
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.0

原作未読。
阿倍野橋のあたりの変わりようとか、大阪出張前に観ておけば良かったと思う作品でした。
『ヘルドッグス』も思いましたが、監督はこんな作品を作るのが本当に上手いです。

最初から最後まで楽しめま
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.8

吹替版。
題名を含めてディズニーアニメのオマージュがいっぱいの作品でしたが、子供には少し難しい作品なのではないかと。

ミッドタウン日比谷の紫を基調としたイルミネーションとタイアップしているテーマ曲は
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ティル(2022年製作の映画)

4.0

エメット・ティル事件とその後を母親を中心に描いた作品。
事件のことはボブ・ディランの歌などでざっくりと知っていたのですが、あらためて学ぶ機会になりました。

ある程度判ってはいたけれど、人を人とも思わ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.6

前作の方が楽しめた気がします。
杏が可愛くて美しくて、Gacktとの並びから前作よりも宝塚のテイストを感じる作品でした。
愛之助夫妻は仕事選べよって感じもしないでもない。

醜悪な大阪府知事の描写に、
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

トゥーロンの攻城戦以降のナポレオンの人生をかなり批判的に描いた作品。
『ナポレオン』というよりも『ナポレオンとジョセフィーヌ』って感じでした。

この企画を耳にしたとき、15年前ならラッセル・クロウが
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(2023年製作の映画)

3.8

戦国時代を舞台とした史実を大胆に脚色した衆道コメディ調の作品。

一緒に何度も仕事をした大島渚監督の影響を、監督が強く受けているんだろうという事が推し量れる作品でした。

セリフが現代語なのに加え、笑
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正欲(2023年製作の映画)

4.3

原作既読。
かなり前に読みましたが、原作を読んだときの衝撃を未だに覚えています。

乱暴に言ってしまうと、特殊な性癖を持つ人たちと彼らに起きる出来事を描いた作品なのですが、そもそも特殊って何なのか、普
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

スコア甘め。
スクリーンが大きくて音響の良い劇場での鑑賞をオススメします。
もう一度観たいです。
このキャストだとつい最近終わった朝ドラを思い出してしまうのがちょっと残念。

亜流やハリウッド版がいく
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

寡黙な清掃員の日常を描いたお話で、東京トイレットプロジェクトのプロモーションムービーの趣も持つ作品でした。
このキャストでこの役柄だと西川監督の『すばらしき世界』と混同する人もいそうな気も。

「世界
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

Dolby Cinema字幕版。
Dolby Cinemaで観たくて、出張後に自腹で後泊してしまいました。

三時間半にわたるアメリカの成り立ちを描いた実話に基づくお話。パンフレット用意すれば良かった
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