荒川自転車乃介さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

荒川自転車乃介

荒川自転車乃介

映画(196)
ドラマ(2)
アニメ(0)

僕の中のあいつ(2018年製作の映画)

4.5

大林宣彦の「転校生」的な入れ替わり物。
非常に良くできている。入れ替わるのが、いじめられっ子の高校生と、武闘派の経済ヤクザというところで、まず成功している。
コメディー作品が成功する鍵は、いくつかある
>>続きを読む

レイディオ(2020年製作の映画)

3.3

よくあるタイプのストーリーだが、今時の大学生らしさが出ていて好感が持てる。ラジオのDJも、実際にいそうだし、数年後のラストも納得が行った。

ミス・ワイフ(2015年製作の映画)

4.0

一旦死んだはずの主人公が、別の人の体に入って蘇る、みたいな、割とよくある設定の話なのだが、キャラクターや、セリフ、伏線をうまく回収するストーリー展開が巧みで、引き込まれる!
転生した先の家庭では、夫や
>>続きを読む

国際捜査!(2020年製作の映画)

2.5

家族旅行にかこつけて、借金を踏み倒した幼馴染を追いかけにフィリピンに向かう刑事の話。途中から山下奉文将軍の宝探しみたいな話になるが、ストーリーや人間関係が整理されていなくて、わかりづらい。
主人公のキ
>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.5

久しぶりに見た駄作。
ゴジラにしてもウルトラマンにしても、倒したあとの怪獣はどうなるのかという問題はたしかに存在していて、今まで誰も問題にしてこなかった。厄介な問題だ。この着眼点は素晴らしいと思う。
>>続きを読む

香川1区(2021年製作の映画)

4.0

香川1区を地盤とする立憲民主党の小川淳也議員の、主に選挙活動を追ったドキュメンタリー映画。
前作「なぜ君は総理大臣になれないのか」は、ドキュメンタリー映画としては異例のヒット作となった。そのために、小
>>続きを読む

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.5

舞台は90年代のアルジェリア。ファッションデザイナーを目指す大学生が、イスラム原理主義の風潮に抗いながら、ファッションショーを開こうと苦闘する、実話がベースのストーリー。
ただ、主人公はノリが良くて、
>>続きを読む

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

3.5

韓国版「三丁目の夕日」といった趣きの映画。幼くして家族を背負うことになった主人公の人生が、韓国の戦後史に合わせて綴られる。
ドイツの炭鉱への出稼ぎ、戦闘中のベトナムへの赴任などが描かれるが、主人公はさ
>>続きを読む

グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.7

詐欺師ジャンルの映画はそれなりの数を見てきたので、ラストはこんなふうかなと想像しながら見たのだが、予想していないラストだった!
もっと伏線を張って、それを回収するところを見たかったが、これでも十分楽し
>>続きを読む

ダウンタウンヒーローズ(1988年製作の映画)

4.3

旧制高校が舞台の青春物語。同名の原作もあるが、舞台が旧制松山高校という点は同じだが、内容はオリジナルストーリーに近い。しかし、映画は映画で、面白く出来ていて、成功している。
どなたかがレビューで大学生
>>続きを読む

私は確信する(2018年製作の映画)

3.3

フランスで実際にあった事件を元にしたサスペンス。他の人も書いているが、法廷と、被告人の無罪を信じる主人公が通話記録を聞いているシーンが全体の八割近くを占める。
通話記録などを調べるうちに徐々に真実に近
>>続きを読む

サボテン・ブラザース(1986年製作の映画)

3.0

西部劇で活躍する3人組が、本当の正義の味方と間違えられてしまう。現地に赴き、一度は逃げ帰ろうとするけれど、というコメディ。
今見ると、コミカルなシーンがオーバーに見える所が多々あった。
この作品を翻案
>>続きを読む

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.0

テロリストに脅され、スタジオから動けないニュースキャスターが主人公。限定されたシチュエーションの中で、テロリストとのやりとりや、上司、警察などの動きが進んでいく。脚本がよく出来ていて、まったく飽きさせ>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

イギリスに住むパキスタン移民の少年が主人公。
権威主義的な父との衝突や、時に人種差別的な行為に遭遇しながらも、文筆で身を立てるという目標に邁進する。そして、人生の折々に、ブルース・スプリングスティーン
>>続きを読む

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.5

主役のファン・ジョンミンがタイを舞台に、殺し屋や地元のヤクザ組織に追われながらも、自分の娘を取り戻そうとする。ちなみにファン・ジョンミンも殺し屋という設定。
アクションシーンは派手だし、脇役の性転換し
>>続きを読む

ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.0

音信が途絶えていた息子が急死。葬式に出てみると、息子がドラッグクイーンでゲイバーのオーナーだったことを知る。母は息子のあとを継ぎ、オーナーとなって奮戦する。
ざっと上記のようなストーリーだが、主人公の
>>続きを読む

スウィングガールズ(2004年製作の映画)

4.0

「ウォーターボーイズ」の女子版、ジャズ版といった感じだが、この作品もエンタテイメント作品として成功している。
ぜんぜんジャズに興味がない女子生徒がはまっていくところや、最後の大会で波乱があるところ、呆
>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.8

映画のタイトルと、宣伝チラシのせいで、B級ホラーと勘違いしそうだが、それに惑わされてはいけない、よく練られたサスペンス!
怪奇現象が続くホラーというかスリラーかと思わせておいて、宣伝文句にあるように、
>>続きを読む

インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者(2018年製作の映画)

4.0

ある事件の被疑者の男性のところに、女性弁護士が来て、話が進む。そのうちに真相らしきものの行方が二転三転して行き‥‥というストーリー。
これは、あまり説明するより、見てもらうのが一番。最後に見事などんで
>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

堅物の予備校教師が、予備校の教え子に恋愛が上手くなるよう、指導を頼むというストーリー。キャラクターで見せる映画。
意外性は少ないが、会話のテンポが良くて惹き込まれる。これはシナリオライターが褒められる
>>続きを読む

ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.8

警察官による麻薬の売人殺害の現場を新人女性警官が目撃! その殺人の濡れ衣を着せられ、警察から追われる立場になってしまう。警察が敵になってしまったのに、味方はスーパーマーケットの店員一人だけ。果たして、>>続きを読む

交渉人(1998年製作の映画)

4.0

人質事件の交渉を担当する警察官が、警察官殺しの容疑をかけられ、ビルに立て籠る。相手方)カウンターパート)には別の交渉人を指名するが、果たして、嫌疑は晴れるのか。。。
カウンターパートとの、頭脳戦あり、
>>続きを読む

おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

韓国リメイク版、イタリアのオリジナル版に続いて視聴。韓国版はイタリアのオリジナルにかなり忠実だったが、日本版はそれに比べるとアレンジ度合いが高い。
この日本版だけで評価すると、悪いわけではなく、充分楽
>>続きを読む

おとなの事情(2016年製作の映画)

4.0

この映画の韓国版リメイク「完璧な他人」を先に見ていた。韓国版も非常に良くできていたが、これはかなりオリジナル版に忠実に作っていたことがわかる。
オリジナル版でも、スマホを見せ合うことで、いくつかの浮気
>>続きを読む

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

2.5

とんかつ屋の跡取り息子が人気DJを目指す話。
大まかなストーリーの流れは悪くないし、ところどころに出てくる場面などに目を引くところもある。しかし、面白いとは感じなかった。
題材が悪いわけではない。クラ
>>続きを読む

炎のランナー(1981年製作の映画)

3.8

1924年のパリオリンピック陸上競技に出場した二人のイギリス人選手の物語。スコットランド出身の選手は、宣教師を志しており、日曜日は安息日だからと100メートルの出場を断念する。イギリスの皇太子はじめ、>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.5

映画音楽に携わる者たちのインタビューで構成したドキュメンタリー。日本では、あまり取り上げられない映画音楽の作曲家の素顔や、巨匠ジョン・ウィリアムズへの思いなどがわかり、興味深い。

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.0

交通事故で死んでしまった、デビューしたばかりの若手タレントが、幽霊となってマネージャー(?)のもとに現れるというストーリー。
蘇った後、具体的に何をしたいのかというのがはっきりしないのが弱い。
自分の
>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.2

タイムマシンは出てこないけど、タイムパラドックスを使ったSF作品。
非常に面白い。観る価値のある娯楽作。時間が短いのもいい。

藤子・F・不二雄さんは、SFストーリーを「少し不思議なストーリー」と定義
>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

3.0

主人公が目的を持って動くというようなところがないので、感情移入しにくい。もしかしたら、女性だとシンパシーを感じることがあるのかもしれないが。
ウニ役の子は、演技がうまい。日本にもこれくらいのレベルの中
>>続きを読む

バッド・スパイ(2018年製作の映画)

3.8

アメリカ人女性二人の友達コンビが、機密情報を巡るスパイの争いに巻き込まれ、ヨーロッパを駆け巡る。気楽に観られるコミカルな作品。
この映画を面白くしているのは、ケイト・マッキノン演じるモーガンのキャラク
>>続きを読む

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.6

スタントマン自体、あまり表に出てくることはないが、それが女性なら、なおさらのこと。
日陰の存在だと思い込みがちだが、彼女たちは明るく、エネルギッシュで努力家。そして、自分に自信と誇りをもっていることが
>>続きを読む

デジャヴ(2006年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

非常によく練られた台本。映画が始まってからしばらくの間に映るシーンは、伏線となっている可能性が高いので、初見の人は見逃さない方がいい。犯人探しが主目的というより、犯行の阻止が主目的のストーリーなので、>>続きを読む

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

病を持つ少女が不良に恋をして‥‥というストーリー。結末は予期できるし、まあその通りになる。その予定調和は良いのだが、あまりに説明不足な点が多い。不良はなぜ、母から嫌われているのかとか、なぜ屋外で少女と>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.7

暴走する無人の機関車には危険な物資が載っていて、さらに脱線必至の大カーブが先に待ち受けてる。さまざまな方法で機関車を止めようとするが、というストーリー。
シンプルなストーリーだが、主人公2人のキャラク
>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去にさまざまな辛い経験を持つ主人公は、過去にさかのぼる方法を知る。過去にさかのぼり、やり直そうとするが、思ったようにはいかず、辛い結果にたどりつく。そのたびに過去に戻るのだが。。。
一つの出来事が書
>>続きを読む