「まさか。あの彫刻の表情そっくりだ」
“映画だからこそ伝わる” 女優の魅力ってなんだろう。
声色、言葉のリズム
小さな所作、佇まい
表情のうつろい、瞳の動き…
スチール写真じゃ伝わらないもの>>続きを読む
「恋の衝動は人間の行動に矛盾を生じさせる」
会話のラリー戦。
相手がへたり込むまで、ひたすら強打、強打、強打。
いわゆるスクリューボール・コメディを3本続けて見た。
耳からの情報量は、現代の平均的>>続きを読む
「もうその表情は効かないぞ。畏れ多い女神の視線」
男も女も、老いも若きも、みんなズケズケ相手を非難。
図星なだけに、逃げ場所もない。
でもみんな、本心は素直なんです。耳に痛いその図星を、ちゃんと受>>続きを読む
「新聞とはおさらば。私は女として生きる」
コロナ禍で、会社ではウェブ会議が当たり前になった。
会議が新形態になって、明らかに変わったこと。それは会議中の発話のルール。誰かが話し終えるまでは、会話を被>>続きを読む
「そんなものだよ。縁ってものはなぁ」
この当時の風俗・習慣だけでなく、価値観や思考様式までも克明に記録されていて、博物館もの。
それはそれで興味深いのだけど、この歳の私ですら隔たりが大きすぎて、共>>続きを読む
「うちのだんな様もどっか行っちゃわないかな?遠いとこ」
長男が今春巣立って、うちの夫婦もいよいよ転換期を迎えつつあるが、この映画がすーっと腹落ちするほどには、私はまだ熟成できてない。
だんな様の境>>続きを読む
「母さん、テレビ買っておくれよ」
昔々、小学校の道徳の時間。担任の先生が息抜きするために、時々、“明るいなかま”っていうテレビ番組を見させられていた気がする。“♪なかま、なかま、な〜か〜ま〜”という>>続きを読む
「♪雨に唄えば、弾む心、よみがえる幸せ」
たくさん映画を観てきたけど、この作品ほど、見終わって幸せな気持ちになれる映画はない。
もちろん、唄も踊りも夢見心地なんだけど、一番みんなを幸せにするのは、>>続きを読む
「♪私を野球につれてって。観客席につれてって」
今も昔も、二遊間コンビはチームの花形
野球好きの私に言わせてもらえば、守備ポジションごとに期待するキャラクターが違うんです。
その点、この映画の、>>続きを読む
「♪君と一緒に歩けたら、どんなに鼻が高いだろう」
明るく、楽しく、伸びやかに。
この時代のアメリカの文化の顕れなのでしょうか、若々しく、心身とも健全で、自信に満ち溢れている空気が、銀幕から伝わってく>>続きを読む
「話し合うだけ無駄だ。さようなら」
“理解できない映画は評価に値しない” とか意気がって、誉れ高い名作たちであれ、片っ端から、バッサバッサ斬り捨てるレビューを書いていた時期がある。
最近、スタンス>>続きを読む
「分からない」
「探しなさい」
もちろん、この卑賤な若者の成り上がりジェットコースター人生自体も興味深いのです。原作あっぱれ。
とはいえ、3時間あまり、瞬きひとつ許さずに観る人を終始画面に引き摺り>>続きを読む
「奴隷は死で自由を得る。だから死を恐れない」
自由とは、生死を賭してまでして勝ち取るもの。
スパルタカスの不撓不屈の精神と比べて、現代の私たちの“生きる覚悟”のなんと生っちょろいことか。
黒澤映>>続きを読む
「私ばかり…」
「そう…そうなんだ。君ばかり」
ブルボンのお菓子が好きです。
甘すぎないところがいい。
スーパーで買うのはいつも、“バラエティ詰め合わせ”
ほんとは “ルマンド” が好きなんだけ>>続きを読む
「いい式だな。どう思う?」
〇〇式って大事、人生の節目。
過去を振り返り、将来を考える節目。
そして同時に、いろいろなことにチャレンジしたり、あるいは逆に、頭にモヤモヤ引っ掛かることを諦めるタイミ>>続きを読む
「私がなりたいのはまさにキミだ」
ほっこり可愛らしい小品。
何歳になっても、恋には熱量が要る。
イギリスにはペットの買い取り制度があるようで安心しました。
「キミには本当のことを教えてあげよう」>>続きを読む
「友達の意味をずっと考えてた。君に会う理由を考えてた」
僕の目に映る、“✘”バッテンマーク。
僕が勝手にみんなに付ける、バッテンマーク。
いつの間にか、周りはみんな、バッテンマーク。知らずしらず、>>続きを読む
「おまえには分からん」
「ああ、分かんねえよ」
ハンディキャップのある子を好きになることって、本当はよっぽど覚悟がいること。
きっとその心の片隅には、同情とか憐憫といった、決して真っ直ぐではない微>>続きを読む
「肉子ちゃんて、なんてアホなんやろ」
子供より子供っぽい大人と、大人より大人っぽく“なりつつある”子供のクロスオーバー。
肉子ちゃんみたいに真っ直ぐで、心に一切の穢れがない人、あなたの周りにいる?>>続きを読む
「まぁ、あたしの人生そんなもんしょ」
この塾の子はどの子もみんな、自分を理解してくれないオトナへの反抗心が頑張りの原動力。見ていてとても悲しい。
そんなつまんない動機で受験乗り切れる? 僕の周りに>>続きを読む
「ぜってぇテッペン取ってやるよ」
ヤクザ映画の楽しみ方は知っているつもりだが、ヤンキー映画の楽しみ方はよくわからん。
両者は似て非なるもの。
派手な喧嘩にスカッとするのかな?
男の友情に胸を打た>>続きを読む
「お前なにもんだよ?」
「は、見たら分かんじゃん。OLだよ」
これはくだらん。
ログに残すのを躊躇。
バカリズムを買いかぶりすぎた。“架空OL日記”は面白かったのにな。全く違います。ご注意。
「>>続きを読む
「忘れるために、あの人のことを聞いてくれませんか」
大切な人との別れ。
この映画にはいくつもの死別や離別が描かれているけど、実はスッキリ前向きに解決したのは健さんだけなんじゃないか?他の人はみんな引>>続きを読む
「そのホタルが飛んでいくのを、みんな黙って見送った」
恥ずかしながら、朝鮮半島出身の特攻隊員がいたとは知りませんでした。
これもきっと事実。
“永遠の0”もきっと事実。
事実は一つ。
関わる人の数>>続きを読む
「もうすっかり疲れて、走れません」
健さんよかったね、やっと解放されて。
肩にジワリ食い込む心の重荷。
急襲狙撃手の孤独な日々。
女は止り木。
ずっと飛び続けては男は生きてゆけない。
最果ての地>>続きを読む
「どうして嘘なんかつくの?嘘の上に恋愛関係は成り立たないのに」
両極端の世界。キッツ〜い究極の選択。
こんなのイヤだ。
前半、後半の両世界とも、“何らか共通部分がないとカップルにはなれない”ことが>>続きを読む
「今に最悪の瞬間が来る。ついに始まったんだ」
効果音、カメラワーク、台詞の間の取り方。いろんなところに人が不安を煽る要素をありったけ盛り込んで…
ただ、何よりも気味が悪かったのは、マーティン役のあ>>続きを読む
「愛には限界が…」
「限界はいけない」
人間の醜いところ、卑しいところ。
全部見せます。見てください。
剥き出しの闘争心。火花散る敵意。
女性にもこれほどあからさまな、蜜に群がる敵を蹴落とす本能が>>続きを読む
「なぜ俺たちが板切れに乗ってるかわかるか?」
精一杯背伸びをして、何かを掴み取ろうとする。危なっかしいけど、みんな似たような経験があるはず。自由を手にするのって、そんなに簡単じゃない。
3本続けて>>続きを読む
「もうスケートはやめて。約束して」
この映画に出てくるような、ストリートカルチャーの真ん中を行く若いアメリカ人たちから見ると、東京2020大会で活躍した日本人のローティーンメダリストたちはクールなん>>続きを読む
「世の中には、いい波より道路のほうが多い」
スケボー、スノボ、サーフボード。
“ナントカ道”とは対極の、“横乗りスポーツ”たち。なるほど発祥からして、精神論と真逆の世界。興味深く拝見しました。
中>>続きを読む
「そんな人いないですよ。生まれてこないことがよかった人なんて」
いったい彼は何を守りたかったのか
守るにはその方法しかなかったのか
結局、彼はそれを守り抜けたのか
役所広司演じる三隅の発想が、飛躍>>続きを読む
「記者として、真実を届けたい。それだけです」
こういう極度にpoliticalな作品には、☆を付けないのをマイルールにしてます。(適用4本目)
いかにも現実を匂わせる作り話をこさえて、「これはフィ>>続きを読む
「私怖い? 私気持ち悪い?」
アタマの柔軟さに欠ける僕は、これまでLGBT映画を見て感動したことなんてただの一度も無かった。
そんな僕にも、この映画はとても力強く響いた。久々に、映画を見て心がゾワゾ>>続きを読む
「自分のことは何も知られずに、彼のことは全部知りたいの」
30数年前、高校生の時分、“風の歌を聴け”や “1973年のピンボール”、“羊をめぐる冒険”に夢中になった。村上作品の主人公気取りで、精一杯>>続きを読む
「私、わがままなんです。それに、すごく贅沢なんです」
映画にまで昇華できていない印象。
これじゃナレーション付き動画。
小説は小説。映画は映画。
村上春樹作品を翻案するのが難しいのはよく分けるけど>>続きを読む