「僕には信念というものがない。信念を持つための勇気がなかった。たが、ルークは違う」
人間、一度死んだ気になったら怖いものは何もない。戦死したはずのルークは、見事にピーターに憑依して、“信念と勇気”を>>続きを読む
「ちょっと外に出ない?」
3作を貫くメッセージ、それは、“ひとは一人では生きていけない。一人だと寂しいから”っていうことだと理解しました。
前作から12年空いた本作は、続編というより同窓会みたい。>>続きを読む
「物語の最後がどうなるかは、みんな気になるところ」
あなたが応援したくなる人って、どんな人?
ある本によれば、
・不器用ながらがんばっている
・ずる賢さがなくて純粋
・甘え上手
・真面目
・他人を>>続きを読む
「その時だった。そう、その時。あの瞬間、まさにあの瞬間」
“共感”の作り方を知りたいなら、この映画に学べばよい。
ある本によれば、
・主人公の目標を示し
・その動機をはっきりさせ
・主人公が目標を>>続きを読む
「13はラッキーナンバーだ。頑張れよ」
アポロ計画の光と影。
光(人類最初の月面着陸)の11号より、影(ミッション失敗)の13号を感動のヒーロー譚として描けるのが面白い。
要は語り手・作り手の見せ>>続きを読む
「別の地点に立つと見方が変わるのです」
見る人に緊張感を強いる映画。
喉はカラカラ。体はぐったり。
楽しむための映画、じゃない。
宇宙飛行士という仕事は、僕には絶対無理。
ライアン・ゴズリングの>>続きを読む
「このミッションはイヤな予感が」
究極の絶望
手繰り寄せる命綱
生への執着
二本の足で立ち上がる
私はソロで登山をする。だから、この映画のサンドラ・ブロックの心境を、少しだけ理解できるような気がす>>続きを読む
「その鋭さもほどほどにせよ」
佐藤浩市、三國連太郎の利休と続けてきて、さてもう一つおまけに見てやるか、ぐらいの気持ちで期待せずに鑑賞。
ところがどっこい、この市川海老蔵の利休が素晴らしい。
興味深>>続きを読む
「てっぺんに昇りつめて、寂しいのでございましょう」
冒頭 真っ白の朝顔一輪
終幕 凛と立つ赤い椿
画面の隅々にまで行き渡る美意識
子・佐藤浩市が演じる利休(花戦さ)を先に見てから、父・三國連太郎の>>続きを読む
「けったいだが、おもろいことになりそうですな」
花を活けるけったいな坊主を描く、けったいな映画。まるで漫画のつくり話だけど、割り切って見ればけっこう面白い。
惜しむらくは、野村萬斎の顔芸が鼻につい>>続きを読む
「男のフリをするのもずいぶん損ね」
“恋におちたシェイクスピア”のグウィネス・パルトロウをはじめ、男装する美女は艶めかしい。
この映画のジュリー・アンドリュースは、女装する男性を演じる美女(もはや>>続きを読む
「♪驚きだ。時はアッと言う間に飛び去り、おかげで異常な世界が広がる」
ぶっ飛び ハチャメチャ なんじゃこりゃ ノリだけで歌い踊り狂う100分間
こんなもん、レビューできるか!
てか、頭がウニ(ゴメ>>続きを読む
「♪あなた生き方を変えなさい」
情報量が多すぎて、一見じゃ理解しきれないけど、なんか凄いぞこれは。
自分のやりたいことを貫き、最期まで歌と踊りの幻影にまみれ、舞台で「バイバイ・ライフ」と歌いながら>>続きを読む
「なんで全部忘れちゃうの?」
さっき、うちの娘(中3)から、単身赴任先の私にLineが届いた。我が家で長く飼っていたハムスターが今朝、永眠したと。綺麗で安らかな死で良かったと。
意外なことに、娘に涙>>続きを読む
「この頃ね、いろんなことが遠いんだよ」
ここまでボケてしまった伴侶に、自分は心から尽くせるか? 甚だ自信がない。
逆に、ここまでボケてしまった自分を、家族は大事にしてくれるか? 甚だ自信がない。>>続きを読む
「戯言で正気を失いそうだ」
ギーコギーコ。終始、弦楽器が不協和音を奏でる。混乱した雰囲気、不安定な感覚。
これは怖い映画。残酷な映画。
もはやホラー。
自分の身近に、いや、自分の中にも密やかに忍>>続きを読む
「才能あるな」
「生まれつきよ」
「血は争えないな」
うちにもちょうどこの年頃の娘がいるからわかるんですよ。そりゃあやられちゃうって、世の父親は。
すっかりのぼせ上がっちゃって、ハメられまくるニコ>>続きを読む
「正しいことだから」
普通に面白いです。よく出来てます。
飽きずに見ていられます。
でも、ありきたりかな、
と思ったら、
最後の15分だけ、普通とちょっと違う。
これが実話とは。
「それで俺たち>>続きを読む
「私は真実を話します。黙りはしない」
3人それぞれの立場から一つの物語を見せつつ、実はル・グリの「視点」からは描いていないのがミソ。クライマックスに向けて、観客はみな、自然と妻の視点に寄り添っていく>>続きを読む
「目が見えない闇の恐怖も知らないくせに」
稀代の天才 波瀾万丈のスター街道が描かれているものと期待したけど、中身は弱〜い弱い一個人の、麻薬との闘いの歴史でした。
偉いのは、芯の強い二人の女性。
「>>続きを読む
「この壁の向こうは? 想像して」
いったいどれほどのスポットライトを浴びれば、トップスターの心は満ち足りるのだろう。
常に孤独に苛まれ、果てしない承認欲求に飢え、そして、ステージの上で命の残り火を>>続きを読む
「いつハグしてくれるの?」
ナイトの叙勲まで得た男が自らの半生を語るのに、問題の理由を両親に擦り付けるのがどうにも女々しい。フロイトの原因論丸出しで、掘り込みが浅い。
成功した人は、嘘でもいいから>>続きを読む
「過去は死んでない。だから後ろを見るのよ」
最期までしつこく書く。
“生まれ変わったら、ジェームス・ボンドを演じるダニエル・クレイグになりたい”
ダニエル・クレイグ以外の誰かが演じる次のジェームス>>続きを読む
「他の道なんてあったのか? 僕は立ち止まって考えない」
007はどれを見ても、感想は一緒。
“生まれ変わったら、ジェームス・ボンドを演じるダニエル・クレイグになりたい”
出来そうなことから始めてみ>>続きを読む
「恐怖の何を知ってるの?」
「すべてさ」
昔、書いたことがある。
生まれ変わったら、“ジェームス・ボンドを演じるダニエル・クレイグ” になりたい。
何年経っても変わらない。
世の男子の永遠の憧れ。>>続きを読む
「大学なんだぞ、楽しめ」
息子が受験に向けて追い込み中。
来春には晴れて大学生になるのだろう。
この映画を見て、大学生1・2年の頃のサークル活動の、新歓時期や学祭前の熱気を思い出した。青いし、ガム>>続きを読む
「独りになって自分を試してみたいの」
さんざっぱら飲んで騒いで遊んだ挙げ句、最後に行き着いた考えは、えー、なんだその程度かよ、てな感じ。
結局、みんな揃って古い価値観に縛られちゃっていて、なんかイタ>>続きを読む
「男は女を値踏みして搾取するの。だから私はそういう世界をひっくり返す」
レベル・ウィルソンの女詐欺師がハマり役。人は誰でも、太っちょの女性を見るといい人だと信じてしまう。
くだらない下ネタ連発コメ>>続きを読む
「さっきのミサンガだけど、ほんとはずっと着けてて。でも最近、切れちゃって」
菅田将暉は、しゃべくりの役でこそ。
一方、小松菜奈は、だんまりミステリアスの役でこそ活きるように思う。
この映画では二人と>>続きを読む
「9千回に1回くらい、こういう選択もあっていいかな」
うーん。なんでこんなに空っぽ感が漂うんだろう。
「犠牲」という言葉が軽々しく、「運命」という言葉が安っぽい。
台詞が屈折してないから?
視点が>>続きを読む
「恋愛は、一人に一個ずつ」
優しく古傷を舐めてくれる映画。
最初から最後まで、全部に共感。
二人がやることすべてに頷いた。
実は、人が近づくのも離れるのも、何時でも誰でも似たりよったりのプロセス>>続きを読む
「大人の世界で理想を貫くのは困難なのだ」
正しい人をずっと演じ続けるのは、とってもしんどい。
同じように、正しい映画をずっと見続けるのも、ちょっとだけしんどい。
こんなにも青臭いストーリーを正々堂>>続きを読む
「この法廷は、君を、史上最も健全な人物だと認める」
私は、この作品を、史上最も健全な映画だと認める。
スッキリ安心。
善い人が、善い行いをして、正しく報われるお話。これでよいのです。
法廷シーンも>>続きを読む
「なにも恐れず自由に生きろ。楽しく生きろ」
私はこれまで、
・正しいか/正しくないか
・好きか/嫌いか
の2つををモノサシにして生きてきました。
この映画を見て、もう一つ、
・楽しいか/楽しくない>>続きを読む
「みんな退屈なんだ」
「退屈? 戦争なのよ」
カテゴリーは反戦映画なんだろうけど…
こんな状況でも妻子を忘れて愛に生きる。フランス人はちょっと違うぜ。脱帽です。
主演女優(ロミー・シュナイダー)>>続きを読む
「皆さん、今宵最後のダンスです」
ヴィヴィアン・リーの魅力は、表情筋の細やかな動き。頬の弛緩で喜怒哀楽の全てを表す。
一方、ロバート・テイラーは顔立ちの美しさで勝負。眉の隅のほんの少しの上げ下げで>>続きを読む